デジタル大辞泉 「何卒」の意味・読み・例文・類語 なに‐とぞ【何▽卒】 ﹇副﹈︽代名詞﹁なに﹂+格助詞﹁と﹂+係助詞﹁ぞ﹂から︾ 1 相手に強く願う気持ちを表す。どうぞ。どうか。﹁何卒お許しください﹂ 2 手段を尽くそうとする意志を表す。なんとかして。ぜひとも。 ﹁拙老より篤と本人へ申聴かせ―して料簡を入替えさせ度﹂︿谷崎・蓼喰ふ虫﹀ [類語]強いて・敢えて・むりやり・努めて・できるだけ・極力・なるたけ・なるべく・可及的・必ず・きっと・絶対・是非・何としても・どうしても・何が何でも・是が非でも・押して・たって・どうぞ・どうか・くれぐれも・願わくは・なんとか・まげて・ひとつ・必ずや・必然・必定・必死・不可避・誓って・てっきり・違いない・はず・決まって・すなわち・否が応でも・否でも応でも・否(いや)でも・否(いや)とも・是非とも・無理・無理算段・無理無体・無理押し・無理強(じ)い・強制的・強引・強気・強行・独断・独断的・理不尽・強硬・頑強・問答無用・強要・力尽く・力任せ・腕尽く・ごり押し・断固・一刀両断・横柄・威圧的・否応無し・頑として・横紙破り・横紙を破る・有無を言わせず・腕力に訴える・横車を押す・押し付けがましい・ねじ伏せる・首に縄を付ける・遠慮会釈もない・無(ぶ)遠慮・高圧的・高飛車・頭ごなし・押し通す・押し付ける・一方的・豪腕・なにぶん・平に・心(しん)から・心(こころ)から・衷心・返す返す 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「何卒」の意味・読み・例文・類語 なに‐とぞ【何卒】 (一)〘 副詞 〙 ( 代名詞﹁なに︵何︶﹂に助詞﹁と﹂﹁ぞ﹂が付いてできたもの ) (二)① 手段を尽くそうという意志を表わす。どうぞして。なんとかして。なにとぞして。 (一)[初出の実例]﹁其段も何とぞかまひこれあらば、理(ことわり)に及ぶべし﹂(出典‥信長公記︵1598︶八) (三)② 相手への強い懇願の気持を表わす。どうか︵…して下さい︶。どうか︵…でありますように︶。 (一)[初出の実例]﹁﹃何とぞしあんをさしめ﹄﹃何とせうぞ﹄﹂(出典‥虎明本狂言・三本柱︵室町末‐近世初︶) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例