十手(読み)ジッテ

デジタル大辞泉 「十手」の意味・読み・例文・類語

じっ‐て【十手】

 
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精選版 日本国語大辞典 「十手」の意味・読み・例文・類語

じっ‐て【十手】

 

(一)   ()()()
十手〈東京 明治大学 刑事博物館蔵〉 ︿  
(二)[]︿(1674)
(三)()︿(1755)
 

じっ‐てい【十手】

  1. 〘 名詞 〙 「じって(十手)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「うでにおぼへの早縄じってい狐としらぬ捕手の不覚」(出典:浄瑠璃・蘆屋道満大内鑑(1734)四)

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改訂新版 世界大百科事典 「十手」の意味・わかりやすい解説

十手 (じって)


30cm60cm


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「十手」の意味・わかりやすい解説

十手
じって


133()()()()()164852()()()()()()()


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十手」の意味・わかりやすい解説

十手
じって

江戸時代,幕府の捕吏が用いた犯人捕縛の道具。長さ約 45cmほどの鉄製の棒で,手元側面に鉤を付して刀剣による斬り込みを防ぐようにしてある。柄には総紐を結んである。紐の色には紫,赤,黒などがあり捕吏の所管によって区別されていた。用法は犯人が抵抗しようとするとき,そのきき腕を強く打って扼し捕縛するものである。『近世事物考』によると帰化して尾張藩に仕えた明人陳元贇 (ちんげんぴん) が十手による捕縛法を伝えたという。一角流などが伝えられている。

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百科事典マイペディア 「十手」の意味・わかりやすい解説

十手【じって】

江戸時代に犯罪者逮捕に用いた捕吏の武器。長さ約45cmで,ふつう鉄製の棒の下部に鉤(かぎ)がつき,柄の端には総紐(ふさひも)がつくが,持ち手の身分,所管に従って形や紐の色が異なった。

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