デジタル大辞泉 「印度」の意味・読み・例文・類語 インド(India) アジア南部、インド半島の大部分を占める共和国。首都ニューデリー。北は中国・ネパール、東はバングラデシュ、西はパキスタンに接する。住民の多くはヒンズー教でカースト制度が残存する。農業のほか、資源にも恵まれ工業も成長している。インダス文明が栄えたのち、アーリア人がベーダ文化を形成、前3世紀ころアショカ王のマウリヤ朝によって仏教が興隆、10世紀にイスラム教徒が侵入、16世紀ムガル帝国のアクバル帝により統一。18世紀初頭から英国が植民地化を進め、1858年直轄領となる。ヒンズー教徒を主とするインド連邦とイスラム教徒のパキスタンとに分かれて1947年独立。英連邦加盟国。人口13億6717万︵2021︶。ヒンディー語でバーラト。 アジア大陸南部の地域名。インド半島全域とセイロン島をさす。現在ののほか、パキスタン・ネパール・ブータン・バングラデシュ・スリランカなどの領域が含まれる。 [補説]﹁印度﹂とも書く。は、古く、日本や中国で天(てん)竺(じく)・身(しん)毒(どく)などと呼んだ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「印度」の意味・読み・例文・類語 インド【印度】 (一)( India ﹁印度﹂はあて字 ) (二)[ 一 ] アジア大陸南部、インド洋に突き出た逆三角形の大半島。広くはセイロン島を含めた地域名。地理的に一つのまとまりを形成し、半大陸として扱うこともある。インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカの共和国とネパール、ブータンの王国がある。日本では古くは身毒、天竺などと呼んだ。 (一)[初出の実例]﹁印度西天之論家、中夏日域之高僧﹂(出典‥教行信証︵1224︶二) (二)[その他の文献]︹大唐西域記‐二︺ (三)[ 二 ] 国名。インド半島部の大部分を占める。一九四七年、旧イギリス領インド帝国から分離独立して自治領となり、一九五〇年、インド共和国となった。首都ニューデリー。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の印度の言及 【天竺】より …古くは︿身毒︵しんどく︶﹀︿賢豆︵けんず︶﹀︿天篤︵てんとく︶﹀とも呼ばれていた。7世紀の中国僧玄奘はこの︿天竺﹀の称が異議糺紛︵きゆうふん︶であるとして,正音にしたがって︿印度﹀というべきことを述べており,唐代以後は主として︿印度﹀の名称が用いられた。中国で古くインドを表した音写語群のもとの言語としては,川の名に由来するシンドゥSindhu(なまってヒンドゥ,ギリシア語ではインドス)があげられる。… ※「印度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」