精選版 日本国語大辞典 「唐橋」の意味・読み・例文・類語 から‐はし【唐橋】 〘 名詞 〙 中国風の、欄干(らんかん)がついている橋。「瀬田(せた)の唐橋」[初出の実例]「是夜鴨河辛橋火、焼二断大半一」(出典:日本三代実録‐元慶三年(879)九月二五日)「浄衣姿にてゆゑゆゑしきからはしどもを渡りつつ」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年秋) からはし︻唐橋︼ (一)家名︵姓氏︶の一つ。 (二)[ 一 ] 村上源氏の一流で平安末期にでた源雅通︵久我内大臣︶の一男通親が久我を、二男通資が唐橋を号したのにはじまる。通資の後、数代を経て絶家。 (三)[ 二 ] 菅原道真の子高視の後裔定義の子在良を祖とする。紀伝家で、在良は文章博士、鳥羽天皇の侍読、御書所別当などをつとめた。その後も、文章博士などをつとめた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の唐橋の言及 【瀬田唐橋】より …勢多(瀬田)橋︵せたのはし︶ともいい,︽東海道名所図会︾では青柳橋となっている。鎌倉時代の再建で唐様のデザインがあったらしく,以来︿唐橋﹀を通称としたが,1894年(明治27)の架け替えで擬宝珠に瀬田橋︵せたはし︶と彫り,これを正式名称とした。伝承では景行天皇のころ,船橋が渡されたというが,信ずるに足りない。… ※「唐橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」