固執(読み)コシツ

デジタル大辞泉 「固執」の意味・読み・例文・類語

こ‐しつ【固執】

[名](スル)《「こしゅう(固執)」の慣用読み》あくまでも自分の意見を主張して譲らないこと。「自説固執する」
[類語]頓着執着執心偏執我執囚われるめろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う狂わしい悩ましい熱狂的悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれるむな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

こ‐しゅう〔‐シフ〕【固執】

[名](スル)こしつ(固執)」に同じ。「従来のやり方に固執する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「固執」の意味・読み・例文・類語

こ‐しゅう‥シフ【固執】

 

(一)  
(二) 
(一)[](1422)
(二)(西1871︿)
(三)[]
(三) 
(一)[]便(1729)
 

こ‐しつ【固執】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しつ」は「執」の慣用音漢音は「しゅう」 ) =こしゅう(固執)
    1. [初出の実例]「殊更固執(コシツ)するにも足らんやうな下らぬ事柄のために」(出典:搦手から(1915)〈長谷川如是閑〉殿さまお目ざめ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「固執」の読み・字形・画数・意味

【固執】こしつ・こしゆう(しふ)

 
()()

 

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「固執」の意味・わかりやすい解説

固執 (こしつ)
perseveration


︿︿


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の固執の言及

【固執】より


︿︿ 

【錯語】より


perseveration()()()

【思考】より

…思考過程とは,一定の目的に適合した観念を順次思い浮かべながら判断,推理などによって課題を分析,解決する過程であり,その障害には思考制止,思考途絶,観念奔逸,思考滅裂,思考散乱,保続などがある。思考制止inhibition of ideasとは思考の流れに抑制がかかってスムーズにいかないこと,思考途絶blocking of thoughtとは思考の流れが突然中断してしまうこと,観念奔逸flight of ideasとは考えが次から次へと飛んでなかなか目的に到達しないこと,思考滅裂incoherence of thoughtとは意識が清明であって思考過程にまとまりが欠け,話の筋が支離滅裂であること,思考散乱incoherent thinkingとは意識障害時の話の支離滅裂状態,保続perseverationとは質問が変わっても前の返事が繰り返されることをいう。 思考内容の障害には,優格観念,強迫観念,妄想がある。…

※「固執」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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