国民経済(読み)コクミンケイザイ(英語表記)national economy 英語

デジタル大辞泉 「国民経済」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐けいざい【国民経済】

国家を単位として、同一の貨幣制度・金融制度・社会制度および経済政策のもとに営まれている経済活動の総体。

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精選版 日本国語大辞典 「国民経済」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐けいざい【国民経済】

  1. 〘 名詞 〙 一国内で営まれる経済活動の総体。近代国家出現とともに成立した、共通の貨幣制度・租税制度・社会制度などの範囲内で行なわれる経済。
    1. [初出の実例]「公法家は之を国民経済の法なりと認め」(出典:東京日日新聞‐明治二四年(1891)一一月一七日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国民経済」の意味・わかりやすい解説

国民経済
こくみんけいざい
national economy 英語
Volkswirtschaft ドイツ語




 

 1893(1)(2)(3)3使



19656 1969K1942

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民経済」の意味・わかりやすい解説

国民経済
こくみんけいざい
national economy

ドイツの歴史学派,特に F.リストが国民経済学として確立した概念。その歴史的背景には,16世紀以降のヨーロッパにおける中央集権的国家の成立,近代資本主義国家の誕生があり,これが中世的な都市経済や早くから工業国化したイギリスの自由主義的経済観とは相いれないものをもっていたことに始る。リストは各国の歴史的事情によって異なる国民的経済学の重要性を説いた。なお,一般的には一つの国民が形成する経済をもさし,一国の経済を国際経済と対比してマクロ的に把握する場合にもしばしば用いられる。

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栄養・生化学辞典 「国民経済」の解説

国民経済

 一国を単位として一つの体制で運営されている経済の状態.

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世界大百科事典(旧版)内の国民経済の言及

【グローバリゼーション】より


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※「国民経済」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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