大学南校(読み)ダイガクナンコウ

デジタル大辞泉 「大学南校」の意味・読み・例文・類語

だいがく‐なんこう〔‐ナンカウ〕【大学南校】

 
1868101877  

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精選版 日本国語大辞典 「大学南校」の意味・読み・例文・類語

だいがく‐なんこう‥ナンカウ【大学南校】

  1. ( 所在地神田一ツ橋が本校所在地のお茶の水から南西方角に当たるところから ) 東京大学の前身の一つ。江戸幕府が創立した開成所の後身の開成学校が明治二年(一八六九)に改称。同四年にさらに南校と改称された。同六年に東京開成学校となり、同一〇年に東京医学校と統合して東京大学となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大学南校」の意味・わかりやすい解説

大学南校
だいがくなんこう


18692()1187018702300西

 187172187318741877

 

 19321877197719771984

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改訂新版 世界大百科事典 「大学南校」の意味・わかりやすい解説

大学南校 (だいがくなんこう)

明治初期の官立洋学校。現在の東京大学法・理・文学部の源流。1869年(明治2)6月,明治政府は旧江戸幕府直轄の高等教育機関昌平学校(昌平坂学問所)を大学とし,これに開成学校(開成所),医学校(医学所)の2校を分局として統合,同年12月開成学校を大学南校と改称した。これは本郷湯島にあった大学本校の南にあたる神田一ッ橋に位置していたためである。医学所は下谷御徒町にあり,〈大学東校〉と称した。〈普通学ヨリ専門学科に至ル迄其理ヲ究メ其技ヲ精フスル〉ことを教育目標としたが,実際には洋学を通じての普通教育を行うことが主であり,とくに英語,フランス語を中心とする語学教育,多数の外国人教師によるその訓練を行った。70年10月には,各藩が派遣した英才300余名を〈貢進生(こうしんせい)〉として迎える一方,同年には学生・教官から外国留学生を派遣,翻訳局では洋書の翻訳出版を行った。71年7月大学の廃止により南校と改称,同年9月いったん閉校して学制を改革し10月に再開校した。その後東京開成学校などと改称し,77年に東京医学校と合併して東京大学となった。
東京大学
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百科事典マイペディア 「大学南校」の意味・わかりやすい解説

大学南校【だいがくなんこう】

明治初年,新政府による西洋学芸輸入の中心であった開成学校(開成所を改称)の後身。1869年開成学校は昌平学校(昌平黌)を本校とする大学校に統合,その分局となり,大学南校と改称。のち東京開成学校となり,1877年東京大学の一翼となった。
→関連項目伊沢修二杉浦重剛高橋由一東京外国語大学浜尾新フルベッキ野球

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大学南校」の意味・わかりやすい解説

大学南校
だいがくなんこう

 
4 (1868) 2 (69) 61512 (3) 西323 G. 10002247187784  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「大学南校」の解説

大学南校
だいがくなんこう

開成学校の後身。のちの東京大学法・理・文学部の前身。1869年(明治2)6月大学校の設立にともないその一部となり,同年12月に大学南校と改称。湯島の大学本校の南,神田錦町にあった。各藩から推挙された貢進生(こうしんせい)に主に外国人教師が,普通学・専門学,とくに語学の教育にあたった。71年7月に南校となり,のち第1大学区第1番中学をへて73年開成学校(のち東京開成学校)となる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「大学南校」の解説

大学南校
だいがくなんこう

開成所の後身。

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世界大百科事典(旧版)内の大学南校の言及

【開成学校】より


(調)(1872)

※「大学南校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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