天山(読み)アメヤマ

デジタル大辞泉 「天山」の意味・読み・例文・類語

あめ‐やま【天山】

《天や山のように高く大きい意から》
多大なこと。
「平家の御恩を―とかうむったれば」〈平家・四〉
(副詞的に用いて)この上もなく。大いに。はなはだ。
「―かたじけなくは候へども」〈仮・竹斎・上〉

てんざん【天山】

天山山脈」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「天山」の意味・読み・例文・類語

あめ‐やま【天山】

  1. 〘 名詞 〙 天や山のように高いこと。転じて副詞的に用い、大いに、はなはだ、の意。「あめやまかたじけなし」の形で使われることが多い。
    1. [初出の実例]「平家の御恩を天やまとかうむったれば、いかでか背きたてまつるべき」(出典:平家物語(13C前)四)
    2. 「我が身の眼(まなこ)を明らかにして給り候事は、あめ山忝(かたじけ)なくは候へども、今は却りて恨しく候」(出典:仮名草子・竹斎(1621‐23)上)

てん‐ざん【天山】

  1. てんざんさんみゃく(天山山脈)」の略。
    1. [初出の実例]「忽然として天山(テンザン)の雪を頂き合浦の霜を垂れ、驚悔気絶し、幾ならずして死す」(出典:新浦島(1895)〈幸田露伴〉一)

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日本歴史地名大系 「天山」の解説

天山
てんざん


()()()()()()()西()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()

天山
あまやま

[現在地名]松山市天山町

町の南部にある分離丘陵。高さ約五〇メートル、周囲一五二〇メートルの椀を伏せたような山。「伊予国風土記」逸文には、天山について次の説話を載せている。

<資料は省略されています>

また「大和国風土記」逸文も同じ説話を載せている。山岳の起源を天上に求める説話が、大和国と伊予国のいずれの風土記に先に取り入れられたかについては確かな証拠はないが、大和国の風土記の編集が伊予国より遅れていたとは考えられないから、「伊予国風土記」が「大和国風土記」からこの部分を取り入れたのであろう。


天山
てんざんびよう


()()殿

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天山」の意味・わかりやすい解説

天山
てんざん


()西()()()1046()10761055西()()()()()()()

 

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「天山」の解説

天山(てんざん)
Tianshan

パミールの北から北東に走り,新疆(しんきょう)中央部を横断する山系の名称。この山系の北側および山間部は草原遊牧民の世界であり,南側はオアシス農耕民の世界として対照的な様相を呈する。多くの峠があって両世界の南北交流の舞台となった。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「天山」の解説

てんざん【天山】

 
西1348(1875)  

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デジタル大辞泉プラス 「天山」の解説

天山

佐賀県、天山(てんざん)酒造株式会社の製造する日本酒。大吟醸酒「飛天山(ひてんざん)」などがある。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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