小右記(読み)ショウユウキ

デジタル大辞泉 「小右記」の意味・読み・例文・類語

しょうゆうき〔セウイウキ〕【小右記】

 
()()()()97851032  

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精選版 日本国語大辞典 「小右記」の意味・読み・例文・類語

しょうゆうきセウイウキ【小右記】

 

(一)()
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小右記」の意味・わかりやすい解説

小右記
しょうゆうき


()()9571046()()978110369601()()()()

 ()()311

 ()978103220181033便


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改訂新版 世界大百科事典 「小右記」の意味・わかりやすい解説

小右記 (しょうゆうき)

右大臣藤原実資(さねすけ)の日記。祖父実頼が小野宮と称したのに対して実資は後小野宮と称し,右大臣であったことから《小右記》という。《野府記》《続水心記》とも呼ばれる。982年(天元5)より1032年(長元5)までの記事が伝わるが,中間の欠逸が少なくない。内容は宮廷の政務儀式を中心に,公私両面にわたり詳細な記事を伝えている。《権記(ごんき)》《御堂関白記(みどうかんぱくき)》《左経記(さけいき)》と時期が並行し,相互に対照することにより得るところが多いが,とりわけ《御堂関白記》の記主藤原道長の言動への鋭い批判が随所に見え,権貴におもねることをいさぎよしとしない実資の性格をよく表している。自筆本は伝来しないが,尊経閣文庫所蔵本37巻,宮内庁書陵部所蔵九条家本12巻,同九条家本32巻などの,平安・鎌倉時代書写本がある。このほか,本記より要目をとって年中行事,神事,仏事,臨時などの項目に分類した《小記目録》14巻が書陵部九条家本中に伝わるが,これによれば,本記の記事のはじめは978年までさかのぼることが知られる。《大日本古記録》《増補史料大成》所収。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小右記」の意味・わかりやすい解説

小右記
しょうゆうき

 
 () 1 (978) 5 (1032)  ()   

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百科事典マイペディア 「小右記」の意味・わかりやすい解説

小右記【しょうゆうき】

《野府(やふ)記》《小記》などとも。後小野宮右大臣藤原実資(さねすけ)の日記。982年―1032年にわたる記事が伝わり,藤原道長・頼通(よりみち)時代の政治・社会の状態,宮廷の儀式などを知るための重要史料。
→関連項目本朝世紀

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「小右記」の解説

小右記
しょうゆうき

「おうき」とも。「小野宮右大臣記」「野府記(やふき)」「続水心記」「小記」とも。藤原実資(さねすけ)の日記。現存するのは982~1032年(天元5~長元5,一部欠)だが,「小記目録」や逸文などから,977~1040年(貞元2~長久元)に及ぶことが確認される。小野宮流藤原氏に生まれ,養父実頼の邸宅・所領・日記を伝領した実資は,儀式・政務に精通し,権勢を握る九条流の道長らに屈しなかった。筆まめな性格とその政治的地位を反映し,日記は量・質ともに優れている。「大日本古記録」「増補史料大成」所収。

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旺文社日本史事典 三訂版 「小右記」の解説

小右記
しょうゆうき

平安中期,小野宮右大臣藤原実資 (さねすけ) の日記
『野府記 (やふき) 』ともいう。61巻。978〜1032年の日記で,藤原道長の全盛期にあたり,当時の政治・社会を知るうえで最も重要な史料。

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世界大百科事典(旧版)内の小右記の言及

【藤原実資】より


9821032

※「小右記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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