川芎(センキュウ)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉「川芎」の意味・読み・例文・類語

せん‐きゅう【川^×芎】

セリ科の多年草。高さ30～60センチ。葉は羽状複葉。秋、白い小花が多数咲く。根茎を漢方で頭痛・強壮・鎮静薬とする。中国の原産で、薬草として栽培。おんなぐさ。︽季花＝秋︾﹁―の香に流るるや谷の水／其角﹂

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精選版日本国語大辞典「川芎」の意味・読み・例文・類語

せん‐きゅう【川&JISEDDC;】

(一)〘名詞〙 セリ科の多年草。中国原産で、薬用植物として栽培される。高さ三〇～六〇センチメートル。葉は二回三出の羽状複葉で各小葉には鋭い鋸歯(きょし)がある。茎葉は根生葉と同様に有柄で、葉柄の基部は幅広い鞘となってゆるく茎を抱く。秋、茎の先端に複散形花序をつけ、それぞれの枝の先に白い小さな五弁花を球状に密生する。根茎を頭痛、鎮静薬に用いる。中国四川省産の品が優れていたため四川芎藭を略して呼んだもの。漢名、芎藭。おんなかずら。女草。︽季語・秋︾ (一)[初出の実例]﹁薬種︿略﹀陳皮、川芎﹂(出典‥桂川地蔵記︵1416頃︶上)

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典「川芎」の解説

せんきゅう【川芎】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。セリ科センキュウの根茎(こんけい)を湯通しして乾燥したもの。補血、鎮静、鎮痛、鎮痙(ちんけい)などの作用がある。頭痛、血の道(みち)症に効く川芎茶調散(ちゃちょうさん)、打撲、捻挫(ねんざ)に効く治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)、痔(じ)による出血、月経過多、血尿、出血による貧血に効く芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)などに含まれる。

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動植物名よみかた辞典　普及版「川芎」の解説