(読み)カワ(英語表記)river

翻訳|river

デジタル大辞泉 「川」の意味・読み・例文・類語

かわ〔かは〕【川/河】

雨などの自然の水が集まり、陸上のくぼみを傾斜に沿って流れ下る水路。河川かせん
[類語]河川大河大江江河大川おおかわ大川たいせん小川細流山川谷川渓流せせらぎ流れ川面水面どぶ川氷河川面かわづら

せん【川】[漢字項目]

[音]セン(呉)(漢) [訓]かわ
学習漢字]1年
〈セン〉かわ。「河川山川大川名川
〈かわ(がわ)〉「川上川筋小川

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「川」の意味・読み・例文・類語

かわかは【川・河】

 

(一)[1]    
(一)[]() ()()  ()(712)
(二)(935)
(二)[2] 
(一)[]()()宿()(1783)
 

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川」の意味・わかりやすい解説


かわ
river





川の科学

流水の通路となる部分を流路または河道という。流路は天然の水路であるが、河道は人工的に改変した流路をいう。流路または河道上にはつねに流水があるとは限らない。扇状地の水無(みずなし)川や砂漠のワジwadiやアロヨarroyoなどでは普段は水が流れていない(涸(か)れ川)。つねに流水をみる川は恒常河川、大雨のときや雨期に限って流れる川は一時河川とよばれる。

[髙山茂美]

川の流域

川の水が集まってくる範囲を流域または集水域、排水域という。流域どうしの境を流域界または分水界という。山地部では地形的に稜線(りょうせん)が分水界となるので分水嶺(ぶんすいれい)ともよばれる。平地部では分水界がはっきりしないことが多い。分水界は固定したものではなく、流域内になんらかの変化がおこれば、それに応じて位置を水平的にも垂直的にも変える。火山活動、地殻運動、氷河作用、風成砂丘の堆積(たいせき)、河川争奪など多種多様な原因により分水界の移動がおこる。流域の表面は複雑な曲面の集合体からなっているが、これを水平面上に投影した面積を流域面積という。地形図は水平面投影であるから、ある地点における流域面積を求めるには、その地点を通過する川の水が集まってくる範囲、つまり分水界を決めてそれに囲まれた図形の面積を測ればよい。普通、川の流域といえば、河口またはより大きな川との合流点における流域をさす。日本最大の流域面積を有する利根(とね)川も、世界最大の流域面積を誇るアマゾン川に比べれば約400分の1でしかない。

[髙山茂美]

流域内の水系(河系)

ARobert Elmer Horton18751945Arthur Newell Strahler19182002B211248


川の作用

川の基本的作用は侵食、運搬、堆積作用である。

(1)侵食作用 侵食作用は物理的侵食と化学的侵食または溶食とに分かれる。普通は流水そのものの衝撃や流水の運ぶ土砂の摩耗や衝突によって河床を掘り崩す物理的侵食が優勢であり、化学的侵食作用は石灰岩のように水に溶けやすい地層からなる地域を除いて問題にならない。川は下刻(かこく)によって河床を低下させ、また側刻により河岸を削り取って川幅を増大させる。侵食作用が効果的に働くためには、原位置から除去した物質を下流側へ移動させる運搬作用が活発に行われる必要がある。広義の侵食は運搬の過程を含む。運搬の仕方にはやはり物理的運搬と化学的運搬とがある。物理的運搬作用は固体粒子を掃流形式または浮流形式で運ぶものである。掃流は、河床付近をずり動く滑動、跳びはねる躍動、転がる転動などに分かれる。浮流は、粒子が河床から舞い上がって水中を流速とほぼ等速度で浮かんだまま流下する現象で、水に濁りを生ずる原因となる。同じ流速のもとでは重い粒子が掃流形式で移動し、細粒の軽い粒子が浮流形式で運ばれる。流水のエネルギーが増大すると、かなり大きな石でも浮かんで流れるので、粒子の大きさだけでは掃流荷重か浮流荷重かを決められない。現実の川で、洪水のときにはそれまで掃流荷重であったものが浮流荷重に変わることがあるし、減水時になると逆になる。一つの粒子についてみても、あるときは滑動、あるときは転動、さらに躍動と流水のエネルギーの増大につれて移動の形式が変わり、さらに浮流荷重となる場合もある。つまり移動の形式は、粒子を動かそうとする流水のエネルギーとそれに抵抗する粒子との力学的関係で決まる。

 川の横断面を単位時間に通過する掃流荷重の体積または乾燥重量を掃流土砂量、浮流荷重のそれを浮流土砂量という。両者をあわせて流送土砂量という。川で実際の掃流土砂量を測定するのはきわめてむずかしく、正確に測るためには巨額の経費を必要とするので、おもに実験や理論によって掃流土砂量を求める公式を樹立する努力がなされてきたが、普遍性をもった公式はまだない。浮流土砂量は水深ごとの試水中の浮流土砂濃度(単位体積の水の中に含まれる土砂の乾燥重量)から算定できる。浮流土砂濃度は水面付近で小さく、河床に近づくにつれて増大する。粒子に作用する流体の力が粒子の摩擦抵抗に打ち勝った瞬間を侵食限界という。侵食限界以下では粒子は移動しないが、いったん動き始めた粒子は、流水のエネルギーが侵食限界の3分の1以下まで低下しても運動を維持する。移動を始めるのに必要な流水のエネルギーを始動流速、限界掃流力という。粒子が動き始めるときの限界掃流力は、その運動を維持するのに必要な掃流力の約3倍ということになる。河床勾配(こうばい)が緩やかになったり、流量が減って流水のエネルギーが低下すると、流水の運搬能力を超えた分の荷重が捨てられて堆積する。

(2)運搬作用 化学的運搬作用とは、川の水の中に溶けた物質をイオンの状態で運ぶもので、溶流とよばれる。溶流形式で運ばれる物質の量は川の水の塩分濃度から求められる。川の水の塩分は海水に比べて希薄であるが、川は休みなく流れるから年間の溶流物質量は莫大(ばくだい)な量に達する。川の水の中に溶けている塩分は、溶食によるもののほかに、降水中に含まれている化学成分も加わっているから、その起源はきわめて複雑である。蒸発の激しい乾燥地域では川の水の塩分濃度も大きく、それらの川が流入する内陸の盆地では塩湖を生ずることがある。

(3)堆積作用 堆積作用は粒子自体の沈降によるものであり、沈降する速さは粒子の水中重量に比例するから、大きくて重い粒子はすぐ堆積するが、小さくて軽い粒子は沈降速度も小さく、なかなか堆積しない。堆積した粒子は一時的に静止するが、流水のエネルギーが増大すればふたたび下流側へ移動を始める。ふたたび移動する機会は粒の細かい物質ほど多く、その移動の速さも粒子の大きさに反比例する。流水のエネルギーは下流にいくほど減少するから、下流部ほど粒子が1か所に停滞する時間は長くなり、それだけ再移動の機会が減る。粒の粗い物質は上流部に滞り、粒の細かい物質は下流部へ再移動するから、川の上流部では粗粒が、下流部では細粒の粒子が多くなる。このような粒子の大きさによる選別を選択運搬という。選択運搬が効果的に働くと、粒の大きさがそろって分級状態がよくなる。

[髙山茂美]

川の水理量

()C

(1) 16調6沿

(2) 

(3) 1355110127511851951︿︿

 湿()9010100500400850()1041230


川のつくる地形



(1) rillgully

 

(2) 

(3) 1調D()

(4) ()湿

 ()()

(5) ()()

 ()()()()

 ()()

(6) ()misfit river,underfit riverE

(7)()() ()()()F()


川の水質

(1) 120ppm75ppm()()()()()()1960()

(2) ()()


川の生態学的水質測定と生態系

使1950()()1935 

 ()198560

 ()

 ()()

 

 1

 


生物



 ()()()

 (1)(2)(3)()殿(4)(1)(2)(3)4

 ()3

 (1)(2)(3)(4)(2)(4)()


川の利用



 ()()

 

 

 ()便TVA宿調()


川と人間生活

川と人類文化



 ()()()()()

 ()()()()使()

 ()()()()()

 ()()

 ()沿()

 沿()()()()()

 沿沿

 ()1()()

 ()()()使


川と民俗

()

 ()()()西()()()()()()沿沿()()()

 ()()()615121()()()()



19701974197719791980198019931996西1998H20002000鹿2002

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「川」の意味・わかりやすい解説

川 (かわ)
river
rivière[フランス]
Fluss[ドイツ]




 

 1

 





 



 

湿

退

 沿

1

1 13552 12753 11854 1955 16 7 128 1

0.8m/sAntoine de Chézy1718-98VmC\(\sqrt{RI}\)VmIRC

m3/s︿

pHBODSSDO

 

 1湿23pH5.0

沿使
     


1





11m2



cm調

βα




4︿︿西西西西︿

 宿西︿︿︿︿
 3000TēthysŌkeanides3000Achelōos姿1

 7



︿12

 湿

 ︿︿︿12345

 618

 ︿︿︿


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本歴史地名大系 「川」の解説


かつらがわ


西()()沿沿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()
〔天台修験の地〕

西()()()殿()()()




いわしがわ


()()()()西()()()()()()()()()()()

()()()


あしかわ

[現在地名]箱根町箱根

宿()()西()()宿宿宿宿


よもがわ


()()()()西()()()()()()()()()

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「川」の意味・わかりやすい解説

川【かわ】

河川

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川」の意味・わかりやすい解説


かわ

河川」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【四川[省]】より


西488000km28323(1995)

※「川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android