デジタル大辞泉 「恋文」の意味・読み・例文・類語 こいぶみ【恋文】[書名] 連城三紀彦の短編小説集。昭和59年︵1984︶刊行。余命わずかな昔の恋人のもとに走った夫と年上の妻の葛藤を描く表題作など全5作を収める。第91回直木賞受賞。昭和60年︵1985︶、神代辰巳監督により映画化。 丹羽文雄の小説。戦後の東京の恋文横丁を舞台に、かつて愛し合った男女の悲しい再会を描く。昭和28年︵1953︶発表。同年、田中絹代監督、木下恵介脚本により映画化。スター女優だった田中の初監督作。 ︽原題、︿オランダ﹀De liefdesbrief︾フェルメールの絵画。カンバスに油彩。縦44センチ、横38センチ。撥弦楽器のシターンを持つ女主人が女中から手紙を受け取り、当惑の表情を浮かべている場面を描く。アムステルダム国立美術館蔵。 こい‐ぶみ︹こひ‐︺︻恋文︼ 恋しく思う気持ちを書いた手紙。ラブレター。 [類語]ラブレター・艶書・艶文・付け文 [補説]作品名別項。→恋文 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「恋文」の意味・読み・例文・類語 こい‐ぶみこひ‥【恋文】 (一)〘 名詞 〙 恋い慕っている気持を述べた手紙。艷書(えんしょ)。けそうぶみ。つやぶみ。恋の文(ふみ)。ラブレター。 (一)[初出の実例]﹁藤井が以前妹さんに一度恋文を送った事があると話して﹂(出典‥竹沢先生と云ふ人︵1924‐25︶︿長与善郎﹀竹沢先生東京を去る) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「恋文」の解説 恋文〔小説:連城三紀彦〕 ①連城三紀彦の小説。1984年刊行。同年、第91回直木賞受賞。 ②1985年公開の日本映画。①を原作とする。監督・脚本‥神代辰巳、脚本‥高田純、録音‥橋本文雄。出演‥萩原健一、倍賞美津子、和田求由、高橋恵子、小林薫、仲谷昇ほか。第40回毎日映画コンクール録音賞受賞。第9回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞︵倍賞美津子︶、最優秀助演男優賞︵小林薫︶ほか受賞。 恋文︹小説‥丹羽文雄︺ ①丹羽文雄の小説。戦後の東京の恋文横丁を舞台に、かつて愛し合った男女の悲しい再会を描く。1953年発表。 ②1953年公開の日本映画。①を原作とする。監督‥田中絹代、脚本‥木下恵介。出演‥森雅之、加島春美、夏川静江、宇野重吉、久我美子、香川京子、田中絹代ほか。第8回毎日映画コンクール脚本賞、第4回ブルーリボン賞脚本賞受賞。女優・田中絹代の初監督作品。 恋文︹絵画︺ オランダの画家ヨハネス・フェルメールの絵画︵1669-1670︶。原題︽De liefdesbrief︾。楽器︵シターンと呼ばれる撥弦楽器︶を持つ女主人が女中から手紙を受け取り、当惑の表情を浮かべている様子を描いている。アムステルダム国立美術館所蔵。 恋文︹曲名︺ 日本のポピュラー音楽。歌は由紀さおり。1973年発売。作詞‥吉田旺、作曲‥佐藤勝。第15回日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞。 恋文︹小説‥松木麗︺ 松木麗の小説。1992年刊行。同年、第12回横溝正史ミステリ大賞受賞。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報