新嘗(読み)ニイナエ

デジタル大辞泉 「新嘗」の意味・読み・例文・類語

にい‐なえ〔にひなへ〕【新×嘗】

しんじょう(新嘗)」に同じ。
新粟わせの―して」〈常陸風土記

にわ‐ない〔にはなひ〕【×嘗】

にいなめ(新嘗)」に同じ。
天照大神の―きこしめす時を見て」〈神代紀・上〉

にい‐なめ〔にひ‐〕【新×嘗】

《「にいなえ」の音変化》「しんじょう(新嘗)」に同じ。

しん‐じょう〔‐ジヤウ〕【新×嘗】

《「しんしょう」とも》秋に新しくとれた穀物を神に供えて天皇みずからもそれを食べること。にいなめ。

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精選版 日本国語大辞典 「新嘗」の意味・読み・例文・類語

しん‐じょう‥ジャウ【新嘗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんしょう」とも ) 秋、その年に新たにとれた穀物を供えて神をまつり、天皇みずからもそれを食すること。にいなめ。
    1. [初出の実例]「此日於神祇官代新甞御祈」(出典続史愚抄後桜町天皇・宝暦一二年(1762)一一月九日)
 

 

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にわ‐ないにはなひ【新嘗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「にわのあい」の変化した語 ) =にいなめ(新嘗)
    1. [初出の実例]「磐余の河上(かみ)に御新嘗(ニハナヒ)す」(出典:日本書紀(720)用明二年四月(図書寮本訓))

にわ‐の‐あいにはのあひ【新嘗】

  1. 〘 名詞 〙にいなめ(新嘗)
    1. [初出の実例]「是歳、新嘗(ニハノアヒ)(〈別訓〉にはなひ)の月に当(あた)りて」(出典:日本書紀(720)仁徳四〇年是歳(前田本訓))

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百科事典マイペディア 「新嘗」の意味・わかりやすい解説

新嘗【にいなめ】

 
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普及版 字通 「新嘗」の読み・字形・画数・意味

【新嘗】しんじよう(じやう)

新穀を以て祀る。〔礼記月令〕(孟秋の月)農乃ちを登(すす)む。天子、新を嘗(な)む。

字通「新」の項目を見る

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