春祭(読み)ハルマツリ

デジタル大辞泉 「春祭」の意味・読み・例文・類語

はる‐まつり【春祭(り)】

春行われる祭り。その年の豊作を祈願するものが多い。 春》「老桑のずい芽立や―/秋桜子

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精選版 日本国語大辞典 「春祭」の意味・読み・例文・類語

はる‐まつり【春祭】

  1. 〘 名詞 〙 その年の豊作と、悪疫流行を防ぐことなどを願って、新春稲作に先だって行なう予祝の祭。《 季語・春 》 〔諸国風俗問状答(19C前)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「春祭」の意味・わかりやすい解説

春祭
はるまつり


242()4()823()315()()316調()()316

 ()()()()()()()鹿()1


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改訂新版 世界大百科事典 「春祭」の意味・わかりやすい解説

春祭 (はるまつり)

立春から立夏まで,すなわち2月初旬から5月初旬までおもに2,3,4月に行われる神事祭礼をいう。祭りは本来季節をもたらす行事であるから,季節感覚に先行する傾向がある。古代律令制で神祇官所祭の四時祭では,仲春2月の祈年(としごい)(祈年祭(きねんさい))と季春3月の鎮花(はなしずめ)(鎮花祭(ちんかさい))とが春祭にあたった。祈年のトシの原義は稲穀の実りをいい,春に農事を開始するにあたり御年神に一年の稲作が無事に成就して豊かで平和な年であることを祈る祭りが祈年祭であり,鎮花祭は古来御霊を意味するモノの主である大物主神をまつる大神(おおみわ)神社の神事で,モノを花に見立てモノの飛散が悪疫を流行させぬよう落花を鎮める行事だとされる。京都今宮(いまみや)神社境内の疫神社での3月10日(現,4月第2日曜日)の〈やすらい〉祭もその例である。ただ民間では花をもって山の神を田に迎える春祭が多い。全国的には豊作を予祝して稲作の所作をする模倣儀礼(田植祭)と鬼やらいや弓射など除災招福の行事が春祭の特徴をなす。
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百科事典マイペディア 「春祭」の意味・わかりやすい解説

春祭【はるまつり】

 
輿()()鹿()
 

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世界大百科事典(旧版)内の春祭の言及

【チリ】より

… 19世紀末から萌芽的な産業資本の成長がみられる。硝石資源を国有化し,これら民族産業資本を育成しようとしたバルマセダ政権は,イギリス資本と利害をともにする支配層の反対にあい,91年内乱の末に崩壊した。
[1960年代まで]
 20世紀に入ると,まもなくアメリカ合衆国資本が主要な銅鉱山を購入して開発を始めたため,チリは国家経済の根幹である硝石,銅資源を外国資本に支配される結果となった。…

※「春祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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