デジタル大辞泉 「本丸」の意味・読み・例文・類語 ほん‐まる【本丸】 1日本の城郭で、中心をなす一区画。城主の居所で、多く中央に天守︵天守閣︶を築き、周囲に堀を設ける。 2 ︵比喩的に︶物事の中心。最重要箇所。﹁政治改革の本丸と位置づける﹂ [類語]︵1︶根城・拠点・本拠・根拠地・足場・立脚地・基地・陣地・陣・陣営・戦陣・本陣・本営・牙城・地盤・足掛かり・ベース/︵2︶重要・大(だい)事(じ)・大切・肝要・肝心・大(おお)事(ごと)・一大事・一丁目一番地・拠点 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「本丸」の意味・読み・例文・類語 ほん‐まる【本丸】 (一)〘 名詞 〙 日本の城郭建築で、最も主要な部分。多く、天守閣を築き、周囲に石垣や濠をめぐらし、城主が戦時に起居する。その周囲に二の丸、三の丸などがある。 (一)[初出の実例]﹁諸卒付入りに攻込む処、本丸より心ばせの侍共罷出で防戦﹂(出典‥信長公記︵1598︶一三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「本丸」の解説 本丸ほんまる 秋田県:秋田市久保田城下久保田城跡本丸 高さは宝暦九年︵一七五九︶の御城下絵図に﹁城高平地ヨリ二之丸迄三丈六尺、二之丸ヨリ本丸迄四丈四尺﹂とある。神(しん)明(めい)山の頂を削りならし、四周に土塁を築く。形は長方形で﹁御本城并枝城﹂に﹁東西六十五歩﹂﹁南北百弐拾歩﹂とある。正保年間︵一六四四―四八︶の出羽国秋田郡久保田城画図︵内閣文庫蔵︶には土塁の高さ三―六間半とみえる。本丸の内部について宝暦八年閏七月一六日の﹁覚﹂︵国典類抄︶に、 <資料は省略されています> とみえ、その中央に池を構えて本丸御殿が造られた。その規模は﹁本丸表向より勝手廻迄建坪千弐百三拾弐坪﹂︵国典類抄︶で、本丸御殿は藩主の居館であるとともに、表方政務の中心で、御用所、のちに改めて政務所︵﹁町触﹂秋田藩町触集︶が設けられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
百科事典マイペディア 「本丸」の意味・わかりやすい解説 本丸【ほんまる】 日本の城の中心部をなす曲輪(くるわ)。天守と城主の居館をおく。戦いの場合の最後の砦(とりで)で,山城では山頂に,平城では最も高い場所あるいは一番奥に設けられた。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本丸」の意味・わかりやすい解説 本丸ほんまる 日本の城郭は,一の丸,二の丸など数個の郭 (くるわ。曲輪とも書く。土塁,石垣で区画された防御単位) から成るが,そのなかで最も主要な郭をいう。本丸には天守と城主の居館があり,したがって最後まで死守すべきものとして,普通,城郭の最深部に位置する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の本丸の言及 【曲輪】より …単なる屋敷地や畑の段と異なって防御された平場とするために,壁面を急傾斜の切岸状にするほか,縁辺に土塁を盛り上げたり,外周や尾根続きに空堀を掘って外部から遮断する。近世城郭では天守を備えた中心の郭を本丸,その外側に隣接して城主の館邸の設けられた郭を二の丸,さらに外側の家臣屋敷などの並ぶ郭を三の丸と呼ぶのが普通で,その他の諸郭に西の丸などの方角,あるいは人名を冠した呼称が用いられる。中世城郭では本丸に相当する主郭を本城・実城︵みじよう︶・根城︵ねじろ︶・一の城などと呼び,副次的な郭を外城・二の城,あるいは誰某屋敷などと呼んだ。… ※「本丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」