デジタル大辞泉 「武者」の意味・読み・例文・類語 む‐しゃ【武者】 1武芸に携わることを任務とする人。また、その集団。武士。むさ。﹁鎧(よろい)武者﹂﹁坂東武者﹂ 2 ﹁武(むし)者(ゃど)所(ころ)﹂の略。 [類語]武(ぶ)士(し)・武(もの)士(のふ)・侍・武人・武将・若武者・荒武者・落ち武者・影武者・古武士・野伏・二本差し む‐さ【武▽者】 「むしゃ(武者)」に同じ。「―の城のおそろしきよしを語りけるなり」〈宇治拾遺・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「武者」の意味・読み・例文・類語 む‐しゃ【武者】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 武芸にたずさわることを専門的職能とする人。また、その集団。また、その階層。官制とは独立に強固な主従関係を結び、天皇・貴人の警固などに当たる。武士。むさ。 (一)[初出の実例]﹁今日御二覧流鏑馬一、武者十二人、仰二常祗候人々一所レ令レ進也﹂(出典‥中右記‐永長元年︵1096︶五月二日) (二)﹁いまのよに源氏の武者のぞうは、それも、おほやけの御かためとこそはなるめれ﹂(出典‥大鏡︵12C前︶一) (三)② ﹁むしゃどころ︵武者所︶①﹂の略。 (四)③ ﹁むしゃにんぎょう︵武者人形︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁六月の質屋ながれん武者を干し﹂(出典‥雑俳・柳多留‐一二︵1777︶) む‐さ【武者】 〘 名詞 〙 =むしゃ(武者)[初出の実例]「のぶよりの衛門のかみ、むさをこしてのち」(出典:今鏡(1170)六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の武者の言及 【武士】より …院政期ころより身分として定着しはじめ,︿武家﹀とも呼ばれるようになった。 ︻中世︼ 武芸すなわち弓射騎馬を専業とする者,または武勇をもって主人に仕え戦場で戦う人をいい,一般に︿もののふ﹀︿武人﹀︿武者﹀︿侍︵さむらい︶﹀などと同義語。しかし歴史上の概念としてはより狭義に用い,武力を有する封建的領主階級およびその先駆的存在としての特定の社会階層に属する人々をさす。… ※「武者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」