武士(読み)モノノフ

デジタル大辞泉 「武士」の意味・読み・例文・類語

もの‐の‐ふ【武士/物部】

 
1()
2 
[]()()  
 

 

[]()()  

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「武士」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐し【武士】

 

(一)   
(一)[](721)
(二)[]
 

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「武士」の意味・わかりやすい解説

武士
ぶし

平安時代中期から江戸時代末期まで存在した、武力をもって地方を支配し、公権力に仕える者。

語義


1010()()


武士の発生


()()

 10()()()()使()()()()()()()()()()()()()

 10()()()()()

 ()()()()()()()


武士発達の過程


10使()()()

 11()()使()

 11()()()()()()()()()()()1012

 101210


武士団の構造


()

 ()()

 ()

 ()()()()()()()()()()()()

 ()()()()()()()()()

 ()()()()()()1617()退()


生活様式と価値観


()194()()()()()

 12()12()()()()()

 ()()調

 ()()調



19351937195619631964197012 197421988 1993199419962004

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「武士」の意味・わかりやすい解説

武士 (ぶし)


︿

︿︿︿︿︿11︿12670

10118101

1010111112

12
 


︿︿



 

2︿

 



調

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「武士」の意味・わかりやすい解説

武士
ぶし

 
1011 ()  ()  ()  ()  () 2  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「武士」の解説

武士
ぶし

武芸・戦闘を専業とする身分,あるいはその身分に属する人々の称。武士は平安中期に本格的に登場し,当初は天皇・貴族の私的警固や紛争解決,反乱・蜂起やその鎮圧などを任としていた。平氏政権をへて鎌倉幕府の成立により,軍事検察部門をになう国家公権をうんだ。室町幕府から戦国大名へと時代がくだるとともに,武士のになう公権力の領域は拡大し,江戸幕府の登場によって社会の全領域にまで及んだ。武士固有の人的紐帯は,主人の従者への軍事的庇護(御恩)と従者の主人への忠誠(奉公)という強固な主従制に支えられていたが,その内実は時代によって異なり,発生当初は離合集散が激しく,時代がくだるとともに強固な制度に発展した。しかし,武士の世界は実力本位であるから,主人の力が弱まれば主従関係が切れるのみならず,従者によって主人が倒される面をもっていた。古来,武士の発生については平安時代の地方行政の弛緩にともない,新興地方領主が自衛の必要から武装化したとする見解が通説であった。近年,発生当初の武士は,特殊軍事貴族・俘囚(ふしゅう)・狩猟民など殺生を業とする諸身分の複合体として登場し,平安末期以降に地方領主と合体して所領経営者の性格をも備えるようになるとみる考え方が有力である。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

普及版 字通 「武士」の読み・字形・画数・意味

【武士】ぶし

 
()

 

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

百科事典マイペディア 「武士」の意味・わかりやすい解説

武士【ぶし】

武家

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の武士の言及

【江戸時代】より

…家康は3年後の将軍宣下をてことしながら諸大名との間に主従関係を成立させ,以降2代将軍秀忠,3代家光に至る半世紀足らずの間に,江戸幕府は朝廷,寺社,大名,農民に対する一連の諸政策を打ち出し,次いで鎖国を完成してその権威をゆるぎないものにした。 他方では,引きつづく城普請への武士・農民の動員は,島原の乱を経て寛永の飢饉を必然化しており,幕府は農村の安定を中心とした政策を強化した。慶安御触書はその表れである。…

【階級】より

…このような多元的階級論は,今日〈階級social class〉論とはややちがった視角から〈階層social stratification〉論として展開されている諸学説につらなっている。
[日本社会における階級]
 明治維新以前の日本には,封建的身分制度のもとで武士・農民・町人(商工業者)という三つの階級が存在し,階級間の社会移動も通婚も原則的に禁じられていた。維新以後,徳川幕府の下で支配階級であった武士は既得権益としての禄を安価な政府公債と引換えにとりあげられて支配階級の地位を失い,旧藩士はわずかに〈士族〉という戸籍上の称号だけを与えられたが,この名目的称号も1914年には消滅した。…

【徒士】より

…江戸時代の武士の一身分,また武家の職制。武士身分としての徒士は,徒士侍とも称され,将軍・大名,大身の武士の家中にみられる,騎乗を許されない徒歩の軽格の武士をいう。…

【合戦】より




 ︿

【切捨御免】より

…江戸時代,武士の有した身分的特権の一つ。無礼におよんだ庶民を切害すること,すなわち無礼討の許容である。…

【近世社会】より

…しかも通例封建時代と考えられる鎌倉,室町の時代とも区別する意味がこめられている。
[近世社会の特質]
 基本的特質は,農業生産の担い手が小農であり,その生産物の過半を武士である領主が年貢として受け取ることである。この関係をやや内容を含めて概括すると,次のようにいうことができる。…

【石高制】より


10200030()

【殉死】より


  1392(93)︿

【相続】より


  

 (1) ()

【惣領制】より

…中世武士団の惣領を中心とする結合とそれに伴う社会関係を惣領制と呼ぶ。中世武士は分割相続制をとっており,財産の中核部分は諸子のうちでももっとも能力(器量)があるとみなされた男子に譲られて,これが惣領といわれた。…

【中世社会】より

…これら公家集団の集団としての結合は官僚制的結合をとり,それぞれ官位に応じた家格を形成し,全体として重層的構造をとるが,必ずしも支配―従属関係がそこにつらぬかれていたわけではない。また公家の個々の家は,主従結合をその内部に生みだしていたが,その家自体が,武士の家のような家父長制的原理で成り立っていなかったためか,その主従関係は契約的性格が比較的強いものであった。
【武家集団】
 中世社会を特色づける武士団も,武芸をもって支配階級に仕える職能団体といわれるように,その本質は職能団体であったが,鎌倉幕府の御家人が,開発領主であり,根本私領,本領とよばれる所領をもつ存在であったように,その多くのものは農業経営を行う在地領主であった。…

【党】より

…ある共通点を有する人々の集団をいうが,またとくに中世における分立割拠した弱小武士の集団に対する呼称。大別して,血縁的集団に対してつけられる場合(一族名)と,地縁的集団に対してつけられる場合(居住地域名)の2種類にわけられる。…

【農兵】より


(1)16︿

【武家法】より

…日本の武士社会において生み出され,展開した法の系列。武家政権の国家法である幕府法などから,武士団の家法,国人一揆の一揆契約状などの個別団体法を含めた法の総称。…

【武士道】より


 ︿

【兵農分離】より



【牧】より


9()11 10

【身分統制令】より


1591(19)3︿()()

【苗字帯刀】より

…中世以来近世を通じての武士身分の基本的属性。武士身分の基本単位は〈家〉であり,〈家〉とは父子相伝を基本とする一個の団体で,個々の家の支配領域ないし所有物としての家産(所領,禄米),〈武〉という伝来の家業,一個の団体の名としての家名の統一物であったが,この家名,家業ということにかかわって苗字,帯刀が武士身分の基本的属性をなしていた。…

【領主制】より


1861 

 ()

※「武士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android