デジタル大辞泉 「沿岸」の意味・読み・例文・類語 えん‐がん【沿岸】 1 陸地の、海・川・湖などに沿った部分。「地中海沿岸の国々」2 海・川・湖などの、陸地に沿った部分。「沿岸での漁業」[類語](1)海岸・海辺・沿海・海沿い・浜・浜辺・海浜・砂浜・海洋・海辺かいへん・臨海・湾岸・州浜・渚・波打ち際・海水浴場・リアス海岸・シーサイド・ビーチ・磯・磯辺・荒磯/(2)海・大洋・大海・海原・領海・公海・大海原・青海原・内海うちうみ・内海ないかい・外海そとうみ・外海がいかい・わたつみ・外洋・沿海・近海・遠海・遠洋・絶海・四海・七つの海 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「沿岸」の意味・読み・例文・類語 えん‐がん【沿岸】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 海、湖、川などに沿った陸地の部分。 (一)[初出の実例]﹁沿岸岩石の赭褐色をなせる蔵王岳西の蔵王沼︵磐城︶﹂(出典‥日本風景論︵1894︶︿志賀重昂﹀四) (二)[その他の文献]︹沈佺期‐入衛作詩︺ (三)② 海、湖、川などの岸に沿った水域。 (一)[初出の実例]﹁東海の沿岸に独立を保ち﹂(出典‥経国美談︵1883‐84︶︿矢野龍渓﹀後) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「沿岸」の意味・わかりやすい解説 沿岸えんがん 海、湖、大河川などの水域に沿った場所のこと。陸地に沿った水域のうち、低潮線から大陸棚外縁までの海洋の浅海部をさすことが多い。また、湖の岸から水深10メートルぐらいまでの浅い水域をいうこともある。しかし、海や湖、河川などに接した陸地の細長い帯状の土地をさすこともあり、それらは海岸、湖岸、河岸ともよばれている。 海域をさす場合には、沿岸帯、沿海ともよぶ。この海域は領海や専管水域でもあり、魚貝類が集まり沿岸漁業の行われる場所でもある。ここは海底地形が変化に富み、底質は砂泥や礫(れき)、岩からなる。沿岸の海水は陸地の影響を受けやすく、都市化した地帯や工業地帯の沿岸では、生活排水や工場廃液などが流入し水質汚濁が進み、それとともに赤潮の発生などの問題が出ている。沿岸の陸地は海陸風が出現し、温和な沿岸気候に恵まれることが多い。また海岸の平地が広がり、漁村や港湾が発達し、商工業都市などが形成されて、人口が集中する傾向がある。 ﹇豊島吉則﹈ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
岩石学辞典 「沿岸」の解説 沿岸 湖や海の沿岸をいい,littoralは海岸では亜沿岸帯と高潮線との間の最も岸に近い海洋部分を指している﹇ランダムハウス : 1994﹈.海岸線で,満潮水準と干潮水準の間で形成された堆積物に用いる﹇Naumann : 1862, Holmes : 1965﹈.ラテン語のlitusは岸の意味. 沿岸 →潮間帯 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報