無形（読み）ムケイ

デジタル大辞泉 「無形」の意味・読み・例文・類語

む‐けい【無形】

 
﹇名・形動﹈形として現れないこと。また、そのものや、そのさま。﹁有形無形﹂⇔有形。
﹁―なる情緒をしもいとつまびらかに写せしゆえなり﹂︿逍遥・小説神髄﹀  

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精選版 日本国語大辞典 「無形」の意味・読み・例文・類語

む‐ぎょう‥ギャウ【無形】

 

(一)〘 名詞 〙 ( 形動 )
 (二)① 仏語。肉体を持たないこと。形をとらないこと。見ることができないこと。また、そのものやそのさま。
(一)[初出の実例]﹁論二有形無形一、言二無道有奇一﹂(出典‥経国集︵827︶一一・同春太詠鬼之什︿石川広主﹀)
 (二)﹁もし無形(ムギャウ)の陰鬼陽魔、仏法王法に障碍をなさば、何を以て切り給ふや﹂(出典‥歌舞伎・勧進帳︵1840︶)
 (三)[その他の文献]︹法華経‐随喜功徳品︺
 (三)② ⇒むけい︵無形︶
  
 

む‐けい︻無形︼

 

(一)〘 名詞 〙 ( 形動 ) 形のないこと。形に現われないこと。また、そのさまやそのもの。
(一)[初出の実例]﹁散々に候とも、如形たにも候ははと存候処、唯日申候者堅固無形之由申給候間臨レ期計会無レ極候﹂(出典‥醍醐寺文書‐︵年月日未詳︶︵室町︶某書状)
 (二)﹁貨幣改正の間は宜しく専ら無形無費の開化を勉むべきなり﹂(出典‥明六雑誌‐三三号︵1875︶貨幣病根療治録︿神田孝平﹀)
 (三)[その他の文献]︹礼記‐曲礼上︺
  

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普及版 字通 「無形」の読み・字形・画数・意味

【無形】むけい

形にあらわれない。

字通「無」の項目を見る。

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