環境(読み)カンキョウ(英語表記)environment 英語

デジタル大辞泉 「環境」の意味・読み・例文・類語

かん‐きょう〔クワンキヤウ〕【環境】

 
1
2 1CPU
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[]  

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精選版 日本国語大辞典 「環境」の意味・読み・例文・類語

かん‐きょうクヮンキャウ【環境】

 

(一)  
(二) 
(三) 
(一)[](1900︿)



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日本大百科全書(ニッポニカ) 「環境」の意味・わかりやすい解説

環境
かんきょう
environment 英語
Umwelt ドイツ語
milieu フランス語

環境の概念

環境と主体



 便

 ()


環境の範域

()()

 使


地球環境という概念

調

 1992199351997NGONPO


環境と生物

環境条件と適応

湿

 ()()()

 


環境条件と生態系

環境条件は生物が生活する場の枠組みをつくっているが、生物が生活することによって不可避的になんらかの変更を受けるものでもある。樹木が生育すると、その下の地面は日陰になり、落葉が腐食して湿った有機物に富む土壌が形成される。増えたアサリを目当てに人々が押しかけて砂浜を掘り返せば、アサリだけでなく他の生物の生息を害することもあるし、生息環境である底質を改変することにもなる。こうした生物の働きを包含しつつ、卓越した特有の環境条件は生物に独特の生活様式や群集構造を発達させている。海洋や湖沼では浮遊生活をする生物が発展し、それを水から濾(こ)しとって食物とする摂食様式や、幼生が浮遊生活をして分散する繁殖様式が多くの動物で発達している。外洋や深い湖の中では大形の植物は生育できず、表層で浮遊して繁殖する小形の藻類が光合成による有機物生産の担い手であるので、大形動物は直接それを食べることができず、食物連鎖が長くなる。生物と環境との関係は、このようにきわめて多面的であり、それらが生態系を形づくっているのである。

[原田英司]

心理学・教育学的アプローチ


KKBf(PE)BbehaviourPpersonalityEenvironmentf

 1960Adolf Busemann18871968

 IUCNUNESCO19602000

西

環境と行動

人間を取り囲むものとしては、物理的、地理的、自然的なもの、さらに社会的、文化的なものがある。これらを人間の環境といっている。したがって人間の環境として考えられるものは、かならずしも目に見えるものだけとは限らない。社会のルールなども含まれてくる。また、ある個人は主体であると同時に、他の人にとっては環境となりうる。人間の行動を考えるときに、環境とのかかわり合いを無視するわけにはいかない。行動は、環境へ順応あるいは適応していくという重要な機能をもっているといっていい。

相馬一郎

環境と行動の対応関係

(1)(2)(3)

(1) 

(2) spacingET

(3) 


特定環境における行動の研究



(1) 

(2) 

(3) 

(4) way finding

(5) 調

 cognitive map


擬似環境と現実環境

ところで現代は情報化社会であるといわれ、情報環境構築のための整備は急速に進んでいる。そのため、テレビなどのマス・メディアが伝える各種の情報が洪水のように流れ込み、現実環境を象徴化した擬似環境(情報環境)を形成している。また、インターネットなど個人が発信する情報も多い。このような情報環境のもとでは、各個人がいかに情報を取捨選択するかがまず第一の問題であろう。また、災害時には情報をどのように流すかが重要な問題であり、誤った情報が流されることにより混乱行動が生ずることがある。擬似環境は、仮想の訓練などある程度の役割は認められるが、実体験(現実環境)から得られる感激性や親和性といったものが欠落する可能性があり、このことは知識偏重をさらに促進することにもつながる。情報環境の問題を視野に含めつつ、人間性の回復ということにどう対処していくかが今後の大きな課題となろう。人間と環境のかかわり合いは、視聴覚のみならずさまざまな感覚をも用いている。その意味でも、視聴覚に頼りすぎる情報環境のなかでは、実体験の重要さを認識すべきであろう。

[相馬一郎]

『田宮信雄・野田春彦他編『生命と科学7 生命と環境』(1967・共立出版)』『川那部浩哉著『生物と環境』(1978・人文書院)』『沼田真編『生態学読本』(1980・東洋経済新報社)』『荒木峻・沼田真・和田攻編『環境科学辞典』(1985・東京化学同人)』『E・ゴールドスミス編、不破敬一郎・小野幹雄監訳『地球環境用語辞典』(1990・東京書籍)』『石弘之著『地球環境報告2』(岩波新書)』『相馬一郎・佐古順彦著『環境心理学』(1976・福村出版)』『R・M・ダウンズ、D・ステア編、吉武泰水監訳『環境の空間的イメージ』(1976・鹿島出版会)』『望月衛・大山正編『環境心理学』(1979・朝倉書店)』『長倉康彦・高橋均著『教育学大全集15 学校環境論』(1982・第一法規出版)』『新堀通也・津金沢聡広編『教育学研修講座第2巻 教育の環境と病理』(1984・第一法規出版)』『藤原英司・平田久・小原秀雄他著『環境教育学のすすめ』(1987・東海大学出版会)』『山本多喜司、S・ワップナー編著『人生移行の発達心理学』(1992・北大路書房)』『奥田真丈・河野重男監修、安彦忠彦編『現代学校教育大事典2』(1993・ぎょうせい)』『西本憲弘・佐古順彦編『伊奈学園――新しい高校モデルの創造と評価』(1993・第一法規出版)』『高橋鷹志・長沢泰・西出和彦編『環境と空間』(1997・朝倉書店)』

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改訂新版 世界大百科事典 「環境」の意味・わかりやすい解説

環境 (かんきょう)
environment
Umwelt[ドイツ]
milieu[フランス]




 ︿︿西使使︿

 使A.milieu︿1809J.B.de︿調

 ︿milieu interieur使

 ︿︿使︿

1234

1 ︿︿

 J.J.UmweltUmgebung︿西︿

2 behavioral environmentK.︿宿

 

3 

4 

 


︿world-buildingobjectivityreality︿

 real-environmentD.J.︿W.Lippmann1889-19741922picture︿︿pseudo-environment︿︿︿︿︿

 pseudo-event︿︿︿︿

 ︿︿︿︿


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環境」の意味・わかりやすい解説

環境
かんきょう
environment; milieu

人間を取巻き,その生活や行動にさまざまな影響を与える外的条件の総体。地表における人間を中心に考えると,個体は社会的その他の人文的環境にまず取巻かれ,その社会全体は微生物圏 microbiosphere,生物圏 biosphere,水圏 hydrosphere,気圏 atmosphere,岩石圏 lithosphereの自然的環境に囲まれていることになる。それぞれの圏は相互に関連し合い,人間の働きかけを受けて変化し,時間の推移とともに相互の関係も変っていく。地理学で扱う環境には,自然環境と人文環境があり,前者は地形,地質,土壌,陸水,海洋,気候,植生,動物などの総体とみなされる。後者は歴史,社会,経済,政治などの条件を問題にする。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「環境」の解説

環境

コンピューターが動作するように整備された状態。一般的にハードウェアでは、CPUや各種記憶装置、電源、入出力装置などが整った状態を指す。また、ソフトウェアではOSやアプリケーションなどが動作できる状態を指す。

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栄養・生化学辞典 「環境」の解説

環境

 生物をとりまくあらゆる外部の条件,例えば,気体の状態,温度,光,化学物質,他の生物の生息の状態などを総体的にいう.また,その中のあるものを特定していう場合もある.

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普及版 字通 「環境」の読み・字形・画数・意味

【環境】かんきよう

周囲の条件。

字通「環」の項目を見る

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パソコンで困ったときに開く本 「環境」の解説

環境

パソコンの世界では、パソコンの性能やOSの種類、使用ソフトや周辺機器といった、利用状況を意味します。

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内の環境の言及

【ユクスキュル】より

… 彼の生理学に対する基本的な立場は人間中心的な見方への批判であった。それは一方で,擬人主義を排して客観的に動物の行動を記述する道を開いたが,もう一方で,機械論的陥穽(かんせい)に陥っていた当時の生物学に画期的転回をもたらし,〈機能環Funktionskreise〉や〈環境世界Umwelt〉という重要な概念を生んだ。環境世界は知覚世界と作用世界からなるとされ,これらは機能環によって一体化されている。…

【アフォーダンス】より



【公害】より


 () 

【集団】より

…また集団が採用している技術によって集団構造が規定されることが観察されている。集団の規模や技術ばかりでなく,集団をとりまく環境の性質が集団構造と深い関係をもっている。すなわち,確実で安定した環境の下では,集権的なコミュニケーションが重視される階層的な構造が有効であり,逆に,不確実で不安定な環境の下では,分権的でゆるやかに結合した構造が有効である,という事実が知られている。…

【植物相】より


A.1859西

【有用植物】より


 湿()

※「環境」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」