出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…認知環境や行動環境について論じる際に注意すべきことは,それらが主体側の内的イメージを意味する認知環境像,行動環境像であるのか,それともそれらに対応する外的存在をさす認知環境,行動環境であるのか,はっきりさせることである。この環境像と実質環境とのくいちがいに着目して,その研究意義を指摘したのが心理学者のK.コフカである。彼はスイスに伝わる有名な中世伝承を引用して,彼のいわゆる行動環境(行動環境像)と地理的環境(実質的行動環境)との間のくいちがいが生じる問題の重要性について注意を喚起した。…
…1912年,ウェルトハイマーは仮現運動に関する実験的研究を発表したが,これがゲシュタルト心理学の誕生であった。ウェルトハイマーと,彼の実験の被験者となったケーラーとコフカの3人が,以後,当時の構成主義心理学に対して反駁(はんばく)を行い,この新しい心理学を樹立した。その主張の第1は,心理現象が要素の機械的結合から成るという〈無意味な加算的総和〉の否定である。…
※「コフカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」