申伝える（読み）モウシツタエル

デジタル大辞泉「申伝える」の意味・読み・例文・類語

もうし‐つた・える〔まうしつたへる〕【申（し）伝える】

﹇動ア下一﹈﹇文﹈まうしつた・ふ﹇ハ下二﹈ 1 ﹁言い伝える﹂の謙譲語。取り次いで申す。﹁係の者に―・えます﹂ 2 語り伝え申し上げる。また、語り伝える。﹁源五右衛門といへる人はと尋ねけるに、―・へしを語る﹂︿浮・五人女・五﹀ [類語]報ずる・知らせる・告げる・伝える・宣する・知らす・触れる・言い送る・申し送る・申し越す・申し渡す・言い渡す・達する・伝達する・通知する・連絡する・通告する・通達する・下達する・令達する・口達する・通ずる・コミュニケートする・取り次ぐ・伝言する・話す

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精選版日本国語大辞典「申伝える」の意味・読み・例文・類語

もうし‐つた・えるまうしつたへる【申伝】

(一)〘他動詞ア行下一︵ハ下一︶〙 [ 文語形 ]まうしつた・ふ 〘他動詞ハ行下二段活用〙 ( 室町時代頃からヤ行にも活用した ) (二)① ( ﹁言い伝える﹂の謙譲語 ) 取り次いで申しあげる。 (一)[初出の実例]﹁人の御消息もえ申つたへたまはず﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶若菜下) (三)② 語り伝え申しあげる。また、語りつぐ。 (一)[初出の実例]﹁法華経をあけくれよませ給ひけりと、人申つたへたり﹂(出典‥古本説話集︵1130頃か︶一)

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