20世紀日本人名事典 「白鳥 庫吉」の解説
白鳥 庫吉
シラトリ クラキチ
生年 元治2年2月4日(1865年)
没年 昭和17(1942)年4月1日
出生地 上総国長柄郡長谷村(現・千葉県茂原市)
本名 白鳥 倉吉
学歴︹年︺ 帝大文科大学(現・東大)史学科︹明治23年︺卒
学位︹年︺ 文学博士︹明治33年︺
経歴 明治23年学習院教授、33年文学博士、37年東京帝大文科大学教授兼任、大正10年東京帝国大学文学部教授専任、14年退官し名誉教授。この間3年から東宮御学問所御用掛(9年まで)を兼任、8年から帝国学士院会員となった。明治40年に東洋協会学術調査部を設立、大正12年には岩崎久弥らと“東洋文庫”を設立し経営するなど、東洋学研究の推進に大きな業績を残した。またその門下から多くの東洋学者が輩出した。昭和9年日本民族学会理事長。専攻分野は多岐にわたり、主に朝鮮、満州、モンゴル、中央アジア・オリエント、中国の歴史・文化にあり、日本古代史にも造詣が深かった。邪馬台国論争では九州説を主張し、京大の内藤湖南の畿内説と対立した。著書に﹁満州歴史地理﹂﹁朝鮮歴史地理﹂﹁西域史研究﹂﹁神代史の新研究﹂などのほか、﹁白鳥庫吉全集﹂(全10巻 岩波書店)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報