破戒(読み)ハカイ

デジタル大辞泉 「破戒」の意味・読み・例文・類語

はかい【破戒】[書名]

 
391906  

は‐かい【破戒】

戒律を破ること。受戒者が戒法にそむく行為をすること。⇔持戒

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精選版 日本国語大辞典 「破戒」の意味・読み・例文・類語

は‐かい【破戒】

 

(一)[1]    
(一)[](810824)
(二)[2] 姿
 

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改訂新版 世界大百科事典 「破戒」の意味・わかりやすい解説

破戒 (はかい)


1906︿︿︿宿

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「破戒」の解説

破戒
はかい


1906(39)31

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デジタル大辞泉プラス 「破戒」の解説

破戒

 
1906
19483
196217  

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百科事典マイペディア 「破戒」の意味・わかりやすい解説

破戒【はかい】

島崎藤村の長編小説。1906年自費出版。被差別部落出身の小学教員瀬川丑松を主人公に,無知や因襲と戦い解放を求める人間の苦悩を描いた問題小説で,自然主義文学の代表作とされる。地方色を的確に描出,また主人公の内面の動きに主眼をおくなど新たな文学性を示した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「破戒」の意味・わかりやすい解説

破戒
はかい

島崎藤村の長編小説。 1906年発表。未解放地域出身の青年教師瀬川丑松 (うしまつ) が,社会の偏見と差別に苦悩しながら,「隠せ」という父の戒めを破って出自を告白し教壇を去るまでの心理的過程を描いている。教育界の裏面や貧農の生活なども点描され,すぐれた本格的な客観小説となっている。藤村の地位を不動のものとした記念碑的作品。

破戒
はかい

ひとたび授けられた仏教の戒めを破ること。その内容に応じて種々の処分や贖罪法がある。 (→戒律 )

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旺文社日本史事典 三訂版 「破戒」の解説

破戒
はかい

明治後期,島崎藤村の長編小説
1906年刊。信州(長野県)の被差別部落民出身の小学校教師瀬川丑松が,近代的自我に目ざめ,ついに父の戒めを破りその出生を告白するまでの苦悩を描く。これによって藤村の作家的地歩は確立し,日本自然主義文学運動が発足した。

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普及版 字通 「破戒」の読み・字形・画数・意味

【破戒】はかい

五戒を破る。

字通「破」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の破戒の言及

【自然主義】より

…そして日本の自然主義は日露戦争後に,浪漫詩人の自己転身の形をとって,個の解放を求める主我性が既成の権威を否定して人生の真に徹しようとする志向と結びつくという形で成立した。島崎藤村の《破戒》(1906)と田山花袋の《蒲団(ふとん)》(1907)がその記念碑的な作品である。先駆的存在として,小民(庶民)の生活を描き続けた国木田独歩もいた。…

※「破戒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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