デジタル大辞泉 「立並ぶ」の意味・読み・例文・類語 たち‐なら・ぶ【立(ち)並ぶ】 ﹇動バ五︵四︶﹈ 1 並んで立つ。﹁沿道に群衆が―・ぶ﹂﹁アパートが―・ぶ﹂ 2 才能・力量などが同じほどである。肩を並べる。﹁技術で彼に―・ぶ人はいない﹂ ﹇動バ下二﹈同列に並べる。同じように扱う。 ﹁さりとも明石の列(なみ)には―・べ給はざらまし﹂︿源・玉鬘﹀ [補説]1で、建物の場合は﹁建ち並ぶ﹂とも書く。 [類語]列・並び・行列・整列・配列・羅列・縦列・並列・直列・堵(とれ)列(つ)・隊列・隊伍・一列・分列・列立・列する・連なる・並ぶ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「立並ぶ」の意味・読み・例文・類語 たち‐なら・ぶ【立並・立列】 (一)[1] 〘 自動詞 バ五︵四︶ 〙 (一)[ 一 ] (一)① 立って並ぶ。並んで立つ。 (一)[初出の実例]﹁上達部・みこたちまでつらねて、もてまゐりてたちならべり﹂(出典‥宇津保物語︵970‐999頃︶吹上下) (二)﹁武家の輩南庭の左右に立双(ナラン)で﹂(出典‥太平記︵14C後︶一二) (二)② あるものとくらべられる場に立つ。 (一)[初出の実例]﹁縕袍をきて狐貉の軽裘の美麗なるをきたる人と立並ても、恥しい共不思者也﹂(出典‥応永本論語抄︵1420︶子罕第九) (二)[ 二 ] ( ﹁たち﹂は接頭語 ) (一)① 両者がそろう。対になる。いっしょにいる。 (一)[初出の実例]﹁大臣・北の方の、さばかりたちならびて、頼もしげなる御中に﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶竹河) (二)② 背丈(せたけ)が同じくらいになる。 (一)[初出の実例]﹁わがたけたちならぶまで養ひ奉りたるわが子を﹂(出典‥竹取物語︵9C末‐10C初︶) (三)③ 力や才能などが同じ程度である。肩を並べる。匹敵する。 (一)[初出の実例]﹁春のうみもあきのもみぢのふかさにはたちならぶべきなみやなからむ﹂(出典‥応和三年伊尹君達春秋歌合︵963︶) (二)[2] 〘 他動詞 バ下二段活用 〙 ( ﹁たち﹂は接頭語 ) 同じように扱う。同一視する。 (一)[初出の実例]﹁明石のなみにはたちならべ給はざらまし﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶玉鬘) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例