草双紙(読み)クサゾウシ

デジタル大辞泉 「草双紙」の意味・読み・例文・類語

くさ‐ぞうし〔‐ザウシ〕【草双紙】

 
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精選版 日本国語大辞典 「草双紙」の意味・読み・例文・類語

くさ‐ぞうし‥ザウシ【草双紙】

 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「草双紙」の意味・わかりやすい解説

草双紙
くさぞうし


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赤本・黒本・青本


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黄表紙・合巻


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改訂新版 世界大百科事典 「草双紙」の意味・わかりやすい解説

草双紙 (くさぞうし)


512315調



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百科事典マイペディア 「草双紙」の意味・わかりやすい解説

草双紙【くさぞうし】

 
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「草双紙」の意味・わかりやすい解説

草双紙
くさぞうし

 
 () 51123  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「草双紙」の解説

草双紙
くさぞうし

近世中期~明治初期,主として江戸(東京)で行われた,絵を主体とする小説の一様式。赤本,黒本・青本,黄表紙,合巻(ごうかん)の順序で展開する本来的に幼童むけを建前とした絵本形式の文芸の総称。書型は中本(美濃判半截の二つ折り)を基本とし,5丁を1冊とする。寛文末頃には発生していたと思われる赤本は,ほとんどが1冊完結で,御伽噺(おとぎばなし)などの簡略な絵解きである。演劇的要素の摂取,それにともなう筋の複雑化から,黒本とよばれる2~3冊の黒表紙のものがうまれ,ついで萌黄(もえぎ)色表紙の青本が発生し黒本と同時期に行われる。1775~1806年(安永4~文化3)の青本を黄表紙と称し,それ以降の草双紙を合巻とよぶ。

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旺文社日本史事典 三訂版 「草双紙」の解説

草双紙
くさぞうし

江戸時代の小説の一種
挿絵を主とする通俗・大衆的読み物の総称で,赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻の順に変遷。寛文(1661〜73)ころより明治初期まで約200年間行われた。10ページ単位で1冊とし,1〜3冊程度でまとまる短編。ページごとに挿絵があり,仮名書きで女性・子供を対象として出発し,のちに成人向きとなった。

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世界大百科事典(旧版)内の草双紙の言及

【イラストレーション】より

…1930年代から登場してくるSFのイラストレーション,さらにそれに使われるエア・ブラシなどの手法などについても,美術の問題として取り上げていくべきであろう。【海野 弘】
【日本の挿絵】
 文章に挿入された絵画としては,古く経巻装飾,絵巻などが数えられるが,現在の新聞,雑誌,書籍の挿絵に通じる形式と性格をそなえるものは,複製技術が発達した江戸時代の草双紙にたどることができよう。江戸中期から後期にかけて大衆文学の主流をしめた草双紙(赤本,黒本,青本,黄表紙,合巻の総称)は,半紙半裁二つ折りの各ページごとに挿絵が入り,絵と文が有機的に連係していた。…

【絵本】より

…下って歌川国芳(くによし)とその門下によって,切って折れば物語絵本となる連続こま絵などの一枚絵が盛んに描かれ,〈手遊び絵〉(今日ではおもちゃ絵ともいう)と呼ばれた。赤本の系統は,庶民の草双紙となり,各ページに絵を入れて文字を散らし書きに刷りこんだ絵本が一般的になった。
[明治以後]
 明治維新後早くも1872年(明治5)に学制がしかれ,アメリカの読本によった国語読本が翌年に出るが,その体裁と版式は江戸時代と異ならず,民間ではやはり草双紙本が作られていた。…

【黒本・青本】より

…江戸で刊行された初期草双紙の一類。赤本に次いで現れ,体裁もほぼ踏襲している。…

※「草双紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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