蒸（読み）ジョウ

デジタル大辞泉 「蒸」の意味・読み・例文・類語

じょう【蒸】［漢字項目］

 
﹇音﹈ジョウ︵慣︶　﹇訓﹈むす　むれる　むらす
﹇学習漢字﹈6年
1 熱気・湯気が立ち上る。﹁蒸気・蒸暑・蒸発﹂
2 蒸気で熱する。﹁燻(くん)蒸(じょう)﹂
3 多い。もろもろ。﹁蒸民﹂
﹇難読﹈蒸(せい)籠(ろう)  
 

むし︻蒸︵し︶︼

 
1蒸すこと。蒸したもの。﹁茶碗蒸し﹂﹁酒(さか)蒸し﹂
2 味(み)噌(そ)をいう女房詞。おむし。  

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精選版 日本国語大辞典 「蒸」の意味・読み・例文・類語

むし【蒸】

 

(一)〘 名詞 〙 ( 動詞﹁むす︵蒸︶﹂の連用形の名詞化 )
 (二)① 蒸すこと。また、その蒸したもの。
(一)[初出の実例]﹁布を白くなさむとて、むしにいるといへるむし、如何。これはむす也。蒸也。むしは惣名也。躰也。むすはその用也﹂(出典‥名語記︵1275︶四)
 (二)﹁煉(ねり)とも付ず蒸(ムシ)とも付ず変な味ゆゑ﹂(出典‥滑稽本・七偏人︵1857‐63︶初)
 (三)② 味噌(みそ)をいう女房詞。おむし。︹大上臈御名之事︵16Ｃ前か︶︺
 (四)③ 蕎麦(そば)をいう女房詞。
 (五)④ 博打(ばくち)で、金額を倍にすること。賭け金を倍にすること。
(一)[初出の実例]﹁コリャせけるはい、是からむしじゃ、前に有り切なめじゃぞなめじゃぞ﹂(出典‥浄瑠璃・児源氏道中軍記︵1744︶四)
 (六)⑤ 茶碗蒸し。
  
 

ふかし︻蒸︼

 

(一)〘 名詞 〙 ( 動詞﹁ふかす︵蒸︶﹂の連用形の名詞化 )
 (二)① ふかすこと。また、ふかし具合やふかしたもの。
(一)[初出の実例]﹁おつぎは熱いふかしを蒸籠から杓子で臼へ扱き落しながら﹂(出典‥土︵1910︶︿長塚節﹀一三)
 (三)② むし器。
  

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動植物名よみかた辞典　普及版 「蒸」の解説

蒸 (ムシ)

植物。イラクサ科の多年草,薬用植物。カラムシの別称

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