デジタル大辞泉 「音訳」の意味・読み・例文・類語 おん‐やく【音訳】 ﹇名﹈(スル) 1 漢字の音や訓を借りて、外国語や外来語を書き表すこと。﹁仏(ぶっ)陀(だ)﹂﹁菩(ぼさ)薩(つ)﹂︵梵語︶、﹁更(サラ)紗(サ)﹂﹁合(カッ)羽(パ)﹂︵ポルトガル語︶、﹁倶(ク)楽(ラ)部(ブ)﹂﹁馬(バケ)穴(ツ)﹂︵英語︶の類。 2 文字や図などの印刷物を音声化すること。﹁小説を音訳して録音図書にする﹂ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「音訳」の意味・読み・例文・類語 おん‐やく【音訳】 〘 名詞 〙 漢字の音(まれには訓)を借用して、外国語の音をあらわすこと。「仏陀(ぶつだ)(=[梵語] Buddha)」「襦袢(じゅばん)(=[ポルトガル語] gibão)」「合羽(かっぱ)(=[ポルトガル語] capa)」「倶楽部(くらぶ)(=[英語] club)」など。[初出の実例]「漢名の蓬砂又鵬砂は即ち『ポウンサ』の音訳にして」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)音訳の語誌 杉田玄白﹁解体新書﹂の﹁凡例﹂には、訳語の方法として、在来の和語・漢語に置き換える﹁翻訳﹂、原語の意味をとって新たに造語する﹁義訳﹂、原語の音を漢字音などを借りてあらわす﹁直訳﹂をあげている。﹁音訳﹂はこの﹁直訳﹂に当たるが、大槻玄沢の﹁重訂解体新書﹂では﹁対訳﹂となっており、一定していない。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例