デジタル大辞泉 「骨油」の意味・読み・例文・類語 こつ‐ゆ【骨油】 牛骨などの油脂から脂肪を除いて製した液状油。石(せっ)鹸(けん)・ろうそくなどの原料とする。ほねあぶら。 ほね‐あぶら【骨油】 「こつゆ(骨油)」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「骨油」の意味・読み・例文・類語 こつ‐ゆ【骨油】 (一)〘 名詞 〙 骨脂(こっし)を冷却、圧搾または濾過して得られる液状の油。また、クジラの骨からとった油。石けん、ろうそくなどの原料に用いる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「骨油」の意味・わかりやすい解説 骨油 (こつゆ)bone oil 牛馬などの哺乳類の骨から煮取法または溶剤を使用する抽出法によって採取した油脂の液体部。粉砕した骨を水とともにゆるやかに煮て得られた骨の油脂には,固体の骨脂bone fatも含まれているので,これを低温でろ過するか,低温で圧搾して分離し,液状の骨油を得る。この際分別した残りの骨脂はろうそく等の原料になる。骨油は減摩用,製革用として用いられ,とくに遊離脂肪酸を含まないものか,ごくわずか含んでいるものは,凝固点が低く,良質の減摩油となる。このほか牛脚の脂肉から煮取法により得られる牛脚油は骨油と同様に用いられる。骨油の物理的性質は原料,低温圧搾条件などにより異なるが,牛骨油の性質の一例は次のとおりである。比重0.890~0.903︵50℃︶,屈折率1.4593~1.4597︵40℃︶,融点44~45℃,ケン化価190~196,ヨウ素価45~53。 執筆者‥内田 安三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報