出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
開口部の上部を区画する横材。和風住宅では厚さ4センチメートル程度、幅は柱の太さの7分の6(室町時代から桃山時代)あるいは10分の9(江戸時代)が普通である。引き戸をたてる場合には樋端(ひばた)とよぶ細い桟を打って溝をつくった。初め、引き違いの場合にも樋端2本で一筋の溝をつくる場合もみられたが、欄間の障子のように厚さの薄い建具以外は引き戸1本ごとに溝をつくるのが普通になる。江戸初期には、鴨居に直接溝を掘るようになる。下に建具を入れないときに用いる溝のない鴨居を無目(むめ)、壁の部分の襖(ふすま)などの鴨居と同じ高さにつけた同じ厚さの横材を付(つけ)鴨居、胴差(どうざ)しなど背のある横材に溝を掘ったものを指(さし)鴨居、一本溝で幅が狭く、鴨居の外面に取り付けた雨戸の鴨居を一筋(ひとすじ)とよんでいる。
[平井 聖]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新