日本歴史地名大系 「鶴見区」の解説
鶴見区
つるみく
- 神奈川県：横浜市
- 鶴見区
〔原始・古代〕
梶山・上かみ末すえ吉よし周辺の丘陵崖面に関東ローム層の露頭がみられ、約一五万年前に形成された下末吉ローム層がよく見受けられる。岸谷および三みつッい池けで下末吉ローム層とその上層の武蔵野ローム層よりナウマン象の化石が発見されている。縄文時代には鶴見川の西側台地上に前期の梶山遺跡・風かざ早はや台だい遺跡、中期の上かみ台だい貝塚・別べつ所しよ貝塚・下末吉遺跡、後期の小しよ仙うせ塚んづか貝塚などがある。弥生時代には上台北・二ふたッつい池け遺跡などがあり、村の形成がうかがわれる。六世紀後半には瓢ひよ箪うた山んやま︵駒岡山・岩瀬山︶古墳や三ッ池古墳などの古墳や群集墳が築造された。寺尾台地の丘陵上には火葬墓が発見され、仏教の浸透がみられる。古代は﹁和名抄﹂にみえる久くら良き郡諸もろ岡おか郷に、獅し子しヶ谷や・寺尾・馬場・駒こま岡おか・末吉・生なま麦むぎなどの区西北部が含まれていたとされている。
〔中世〕
「吾妻鏡」にみえる潮田四郎太郎や寺尾又太郎、あるいは鶴見平治らはそれぞれ
鶴見区
つるみく
- 大阪府：大阪市
- 鶴見区
面積：八・一〇平方キロ
大阪市最東部に位置し、北・東・南は守もり口ぐち・門かど真ま・大だい東とう・東大阪の各市に接し、西は府主要地方道大阪内環状線で城東区に接する。旧摂津国と河内国にまたがり、沖積層からなる平坦地で近世まで低湿地であった。ほぼ中央を西流する寝屋川に、東部を南流する古ふる川と、中央を南下した三さん荘しよ用うよう排水路が合流する。また区南端を第二寝屋川が流れ、東大阪市との境を国鉄片町線が通り、東端近くを中央環状線および近畿自動車道が縦断、ほぼ中央を東西に大阪―生駒線︵阪奈道路︶が通る。北部には昭和四五年︵一九七〇︶から鶴見緑地公園が造成され、市民の憩の場となった。区名は北西部下しも辻のつじ辺りを鶴見と称したとの伝えによる。鎌倉時代、源頼朝が富士の巻狩の際千羽の鶴に金の短冊をつけて放ったところ当地に飛来し、これを見物に来る者が多かったので﹁鶴見﹂の称が起こったとも、摂河国境剣つるぎ堤からの転訛であるともいう。
〔原始・古代〕
河内潟水辺にあった当区も弥生時代頃には一部が陸地化しつつあったと考えられ、北東部の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶴見区」の意味・わかりやすい解説
鶴見〔区〕
つるみ
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