久我美子さん死去、93歳 俳優「また逢う日まで」
映画﹁また逢︵あ︶う日まで﹂のヒロイン役などで知られる俳優の久我美子︵くが・よしこ、本名小野田美子=おのだ・はるこ︶さんが9日、誤嚥︵ごえん︶性肺炎のため死去した。93歳だった。所属事務所が14日発表した。東京都出身。葬儀は既に済ませた。
︹写真特集︺追悼 2024
1946年、第1期東宝ニューフェイスに合格し、翌年映画﹁四つの恋の物語﹂でデビュー。今井正監督の恋愛映画﹁また逢う日まで﹂︵50年︶で気品のあるヒロインを演じ、岡田英次さんとのガラス越しのキスシーンが話題を呼んだ。
54年には岸恵子さん、有馬稲子さんと﹁文芸プロダクションにんじんくらぶ﹂を設立。同年の木下恵介監督﹁女の園﹂などで毎日映画コンクール女優助演賞を受賞した。他にも黒澤明監督﹁白痴﹂、小津安二郎監督﹁彼岸花﹂など名監督の作品で活躍。テレビドラマにも多数出演した。夫は俳優の平田昭彦さん︵84年死去︶。
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