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日本株の上昇、24年秋に再加速か 注目すべきデータは…◇第一生命経済研究所首席エコノミスト 熊野英生【コメントライナー】

2024年06月19日11時00分

米国株にぴたり連動

 今年に入って急激に株価が上昇し、3月上旬には日経平均株価が4万円台を付けた。この上昇が一過性のものなのか、それとも継続的な流れなのかを考えてみた。


 

 調

世界中が情熱燃やし調べるのは…

 ナスダック指数を動かす経済データはいくつかある。米国の株価だから、やはり米経済の変動には敏感なのだろう。さまざまなデータ分析をしている人の間で共通して言われるのは、米国の株価と経済データは本当によく連動しているということだ。一方、日本の株価は、日本の経済データと必ずしも連動せずバラバラの動きをする。だから、日本のデータを情熱を燃やして調べようという人は少ない。


 調調

 ナスダック指数とよく連動している経済データとして筆者が注目するのは、毎月の半導体売り上げデータ「世界半導体市場統計(WSTS)」だ。このデータは2023年秋ごろから上向き始めて、それに連れてナスダック指数の前年比も、24年1~4月に高い伸びを記録している。これは、半導体ブームが1年半から2年の周期で再び到来していることを反映している。

失速はいつから?


 202223

 232424

 株価失速があるとすれば、25年に入った後から26年前半になると予想できる。楽観ばかりしてはいられない。

(時事通信社「コメントライナー」の一部を加筆修正しました)


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