「かんたん印刷位置合わせ2」は、書類の様式に合わせて正確なレイアウトで文字を入力できる印刷用ユーティリティ。実際の用紙をスキャナで取り込んだり、PDFファイルや画像ファイルを読み込んだりして“下絵”とし、自動認識で作成される入力（記入）欄に文字を入力してゆく。データの差込機能や、入力した数値の自動計算機能などの便利な機能も搭載。従来の手書き作業を大幅に効率化できる。取り込んだ下絵も一緒に印刷することが可能。全角四文字分のハンコ画像を作成できるツールが付属する。

“下絵”の上には、文字入力用のテキストボックスをはじめ、矩形や丸、チェックマークなどの図形、画像などを配置できる。これらのオブジェクトは「シート」と総称され、複数のシートをグループ化したり、位置揃えを行ったりすることが可能だ。

文字入力用シートを作成するには「テキスト」「テキスト一括作成」「テキスト一括作成（自動認識）」機能を利用する。「テキスト」では、ひとつのシートが作成されるのに対し、「テキスト一括作成」では、ドラッグした領域内に指定行数・列数の表組が作られる。さらに「テキスト一括作成（自動認識）」では、下絵の罫線を自動認識して、適切なシートが作成される仕組み。作成したシートには文字を入力できるほか、外部データを差し込んだり、計算式を設定することもできる。

メイン画面は、大きく分けて「シート設定」「シート情報」「編集」の三つのエリアで構成される。作成したシートは「シート情報」のリストに一覧表示される。リスト上では、選択したシートのサイズや位置を数値で確認・修正することが可能。「シート設定」では、各シートに固有の名前をつけたり、「文字」「差込」「計算」の各パネルで細かい指定を行ったりできる（図形や画像のシートでは「シート設定」が表示されない代わり、ダイアログで書式設定や重ね順の指定などを行える）。

• 文字──フォント、文字サイズ、配置、装飾、文字間・行間、折り返し、縁取りなどを指定できる
• 差込──外部のCSVやExcelのワークシートからデータを読み込む際に使用する。差し込んだ値の先頭や末尾に文字を付加したり、桁区切りのカンマを表示させたりすることも可能。定型文も設定できる
• 計算──配置した文字シートを使って計算を行う場合に使用する

ひとつの文書ファイル内には複数のページを作成することが可能。ページごとに異なる下絵を読み込んで、レイアウトすることができる。