通勤五方面作戦

国鉄で首都圏の混雑緩和のために行われた主要路線の複々線化などの施策

1965401971467西5[1][2]

五方面作戦の背景と計画

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196035[]

312%

307%

279%

247%

721011131960

19633811[3][1]

1965197119655
「混雑率予想(目標:1972年3月)」(単位%)[4]
現状 工事を実施
した場合
実施しない
場合
中央快速線 284 270 370
中央緩行線[注 2] 208 180 270
総武線 312 239 445
京浜東北線(南行) 282 192 357
山手線(外回り) 272 171 326
南武線[注 3] 284 257 461
横須賀線 264 200 486
東海道線 171 207 367

姿

宿 6310196612

240%19715

総投資額

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1981
「線路増設工事費の比較」(単位:億円)[5]
        \   項目
線別   \
当初計画 1981年度末
総工事費
増減
工期 総工事費
東海道本線(東京駅 - 小田原駅間) 1966.4-1972.3 1,255 2,228 973
中央本線(中野駅 - 三鷹駅間) 1961.4-1968.3 192 256 64
東北本線(赤羽駅 - 大宮駅間) 1963.7-1969.3 122 181 59
常磐線(綾瀬駅 - 取手駅間) 1965.1-1972.3 290 393 103
総武本線(東京駅 - 千葉駅間) 1965.4-1973.3 651 1,018 367
2,510 4,076 1,566

地上設備費と車両費を合算したものは下記のようにまとめられた。

「通勤輸送改善投資実績」(単位:億円)[6]
線区別 線路増設 地上設備 車両 1980年度ベース
に換算した投資額
東海道本線
(東京駅 - 小田原駅間)
1,990 1,066 256 3,312 5,922
中央本線
(中野駅 - 三鷹駅間)
256 62 122 440 1,118
東北本線
(赤羽駅 - 大宮駅間)
181 440 170 791 1,827
常磐線
(綾瀬駅 - 取手駅間)
332 209 122 663 1,390
総武本線
(東京駅 - 千葉駅間)
980 399 202 1,581 3,215
3,739 2,176 872 6,787 13,472
  • 東海道本線・常磐線・総武本線で線路増設費が一致していないのは、これらは表の作成時に工事が完了しておらず、「通勤輸送改善投資実績」では継続工事扱いとして計算しており、年毎の投資実績額を累計しているからである。
  • 1980年度ベースに換算した投資額は同年度を基準年としてインフレーションを考慮した累積額である。

輸送力増強の内容

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基本的な考え方

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3[7]

(一)

(二)

(三)

東海道本線・横須賀線

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東海道線(右)と横須賀線(左)

 - SM[8]

(一) - 

(二)
 - 

(三) -  - 

3.19795419805510 - 

 - [8]

(一) - 

(二) - 

2.1979101.

中央本線

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右:中央線快速
左:中央・総武緩行線

沿沿 - 西

196641 - 西196944 - [4]

東北本線・高崎線

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蕨駅三複線
右2線:電車線(京浜東北線
中央2線:列車線(宇都宮線
左2線:貨物線(湘南新宿ライン

 -  - [5]

1965409[9] - 19674210 -  - 19684310

常磐線

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馬橋駅
左奥が緩行線ホーム
快速線にはホームがない

 -  - 

197146419825711 - 2022JR()2023

総武本線

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左:中央・総武緩行線
右:総武快速線
(市川駅)

 -  - 西西 - 

西196944 -  - 1972477 - 19815610

計画促進

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2196610[10]

 - 
 - 19741972

 - 
197410197210

 - 
19741972

 -  -  - 

 - 
1972319713

 - 
197510197310

 - 
1971319703


五方面作戦と国鉄財政

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退[11][6]西[12]19833

政策割引の問題

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1970[13]

150% - 64.1%352.4% - 65.9%660% - 67.7%
550%

168.3% - 88.4%369.9% - 89.1%671.5% - 89.6%



195015

1970523[7]196019707,476194919701990

調31

その他

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[14]

調西19701973西 - 1976西34646西[8]沿198167[9]

首都圏高速鉄道網

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[15]

1966[16]196626[17]1959[18]



19681

新五方面作戦へ

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1972[19]

50 - 601976 - 1978200%1985150%

宿沿

宿

西宿

宿418

参考

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参考としてJR東日本に継承後の2018年平成30年)度調査での各線混雑率は下記の通り[要出典]

産業映画

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1964 


211966  60


-- 1976 /32

 21979 /30


4001981 /28

脚注

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注釈

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(一)^ 196540297003340%4

(二)^ 1965 - 1966西 - 

(三)^ 1971 - 1977 - 

(四)^ 829宿2

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ 622732744213451

(八)^ 117 -  - 

(九)^ 1981p1031977 - 197911km840沿

出典

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  1. ^ 佐藤信之編「Ⅰ 総論 鉄道プロジェクトの制度 第1章 戦後の都市鉄道整備の概要 2.相次ぐ大規模投資-昭和40年代」『鉄道ピクトリアル 東京圏都市鉄道プロジェクト』2013年7月号別冊、電気車研究会、2013年7月、11 - 12頁。 
  2. ^ 山田亮「横須賀線と総武快速線-通勤5方面作戦がもたらした異なる沿線文化同士の直通運転- 難航する東海道線複線化」『鉄道ピクトリアル 【特集】 横須賀・総武快速線』2018年3月号 、電気車研究会、2018年3月、13 - 14頁。 
  3. ^ 「線路増設を促進 国鉄の安全策 石田総裁談」『読売新聞』1963年11月16日 朝刊1面
  4. ^ 「広報 あすの国鉄づくり 通勤者の安全守る」『読売新聞』1965年10月30日 朝刊6面
  5. ^ 近藤太郎「国鉄再生の基盤 通勤五方面作戦の総決算について」『運輸と経済』1983年3月 p60
  6. ^ 近藤太郎「国鉄再生の基盤 通勤五方面作戦の総決算について」『運輸と経済』1983年3月 p61
  7. ^ 近藤太郎「国鉄再生の基盤 通勤五方面作戦の総決算について」『運輸と経済』1983年3月P57
    著者は投稿当時日本国有鉄道首都圏本部投資管理室長
  8. ^ a b 「【特集】東海道本線今昔 - 東海道本線 線路改良の記録」『鉄道ピクトリアル』第751号、電気車研究会、2004年9月、pp. 10-23。 
  9. ^ 大宮市史調査報告書 第1集 大宮市歴史年表. 大宮市(現・さいたま市)企画財政部統計資料課. (1997年3月28日) 
  10. ^ 「国鉄、通勤輸送計画繰上げ」『読売新聞』1966年11月10日朝刊1面
  11. ^ JR東海の葛西敬之氏が国鉄改革を行った真の理由、労使問題以上の大問題とは”. ダイヤモンド・オンライン (2022年6月13日). 2023年12月16日閲覧。
  12. ^ 葛西敬之『未完の国鉄改革』第1章P22
  13. ^ 小倉要「国鉄営業の改善」『政策月報』1970年10月P42-43
  14. ^ 一例としては森谷英樹『私鉄運賃の研究』
  15. ^ 岩波映画、1970年
  16. ^ 『日本経済新聞』1967年12月6日
  17. ^ 山本卓明「首都圏における高速鉄道網建設の効果」『JREA』1968年9月
    塚本廣幸「首都圏高速鉄道網建設のための路線選定方法」『交通技術』1969年3月
  18. ^ 馬場知巳「通勤新幹線は再検討を要す」『運輸調査月報』1968年1・2月合併号
  19. ^ 芝逸朗「国鉄通勤輸送のビジョン」『運輸と経済』1972年10月
    著者は当時国鉄旅客局開発企画化総括補佐

参考文献

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  • 芝逸朗「国鉄通勤輸送のビジョン」『運輸と経済』1972年10月
  • 近藤太郎「国鉄再生の基盤 通勤五方面作戦の総決算について」『運輸と経済』1983年3月

関連項目

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 - 

 - 

 - 

 - 2005

宿 - 

 - 1986