「としまえんの水上設置遊具による溺水事故」の版間の差分
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としまえんは、事故当日、「ふわふわウォーターランド」の営業並びに夜間のプール営業([[ナイトプール]])を中止し、翌[[8月16日]]からプール全体を休止した<ref name="朝日01"/>。[[8月23日]]にプールは再開されたが、大型浮き輪の貸し出しは中止されたほか<ref>{{Cite news|title=「としまえん」23日からプールの営業再開|newspaper=[https://media.neriman.jp/archives/8682 ネリマンタイムス]|date=2019-08-22|url=https://media.neriman.jp/archives/8682|accessdate=2021-09-15|publisher=|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210915142850/https://media.neriman.jp/archives/8682|archivedate=2021年9月15日}}</ref>、2019年はプール営業が終了するまで「ふわふわウォーターランド」の営業を行わないことになった<ref>{{Cite news|title=としまえん女児死亡事故 エア遊具、水上の安全基準なし|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2019-08-26|author=高橋健次郎|author2=野村杏実|url=https://www.asahi.com/articles/ASM8N61W7M8NUTFL00X.html|accessdate=2021-09-15|publisher=朝日新聞社|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210818101359/https://www.asahi.com/articles/ASM8N61W7M8NUTFL00X.html|archivedate=2021年8月18日}}</ref>。「ふわふわウォーターランド」は翌[[2020年]]も営業中止になったまま<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.toshimaen.co.jp/pool/fuwafuwa.html|title=ふわふわウォーターランドとは|accessdate=2021-09-15|publisher=としまえん|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200616111311/http://www.toshimaen.co.jp/pool/fuwafuwa.html|archivedate=2020-6-16|deadlinkdate=2021-09-15}}</ref>、 |
としまえんは、事故当日、「ふわふわウォーターランド」の営業並びに夜間のプール営業([[ナイトプール]])を中止し、翌[[8月16日]]からプール全体を休止した<ref name="朝日01"/>。[[8月23日]]にプールは再開されたが、大型浮き輪の貸し出しは中止されたほか<ref>{{Cite news|title=「としまえん」23日からプールの営業再開|newspaper=[https://media.neriman.jp/archives/8682 ネリマンタイムス]|date=2019-08-22|url=https://media.neriman.jp/archives/8682|accessdate=2021-09-15|publisher=|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210915142850/https://media.neriman.jp/archives/8682|archivedate=2021年9月15日}}</ref>、2019年はプール営業が終了するまで「ふわふわウォーターランド」の営業を行わないことになった<ref>{{Cite news|title=としまえん女児死亡事故 エア遊具、水上の安全基準なし|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2019-08-26|author=高橋健次郎|author2=野村杏実|url=https://www.asahi.com/articles/ASM8N61W7M8NUTFL00X.html|accessdate=2021-09-15|publisher=朝日新聞社|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210818101359/https://www.asahi.com/articles/ASM8N61W7M8NUTFL00X.html|archivedate=2021年8月18日}}</ref>。「ふわふわウォーターランド」は翌[[2020年]]も営業中止になったまま<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.toshimaen.co.jp/pool/fuwafuwa.html|title=ふわふわウォーターランドとは|accessdate=2021-09-15|publisher=としまえん|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200616111311/http://www.toshimaen.co.jp/pool/fuwafuwa.html|archivedate=2020-6-16|deadlinkdate=2021-09-15}}</ref>、同年[[8月31日]]のとしまえん自体の閉園を迎えることとなった<ref name="東京01"/>。 |
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事故を受けて、NPO法人の[[Safe Kids Japan]]が今回の事故と似たような事故の情報収集を行ったところ、としまえんでの事故後にも、水上遊具から落下して骨折する事故が報告されたという<ref name=NHK02/>。同団体が2019年[[8月27日]]に東京工業大学で行った会合では遊具の大型さゆえに遊具の下に落下した人が全く見えなくなり、しかも遊具の下から遊具に上がる階段がないこと、監視員が少なくその場所や高さも不適当であったこと、場所を知らせる装置がなかったことが指摘された<ref name=NHK02/>。Safe Kids Japan理事長の[[山中龍宏]]は、似た事故の情報をまとめて共有したうえで対策を徹底し、同じ事故が二度と起こらないようにすべきだと指摘した<ref name=NHK02/>。 |
事故を受けて、NPO法人の[[Safe Kids Japan]]が今回の事故と似たような事故の情報収集を行ったところ、としまえんでの事故後にも、水上遊具から落下して骨折する事故が報告されたという<ref name=NHK02/>。同団体が2019年[[8月27日]]に東京工業大学で行った会合では遊具の大型さゆえに遊具の下に落下した人が全く見えなくなり、しかも遊具の下から遊具に上がる階段がないこと、監視員が少なくその場所や高さも不適当であったこと、場所を知らせる装置がなかったことが指摘された<ref name=NHK02/>。Safe Kids Japan理事長の[[山中龍宏]]は、似た事故の情報をまとめて共有したうえで対策を徹底し、同じ事故が二度と起こらないようにすべきだと指摘した<ref name=NHK02/>。 |
2023年10月25日 (水) 12:52時点における版
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日付 | 2019年8月15日 |
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時間 | 14時頃 |
場所 |
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座標 | 北緯35度44分36.8秒 東経139度38分41.3秒 / 北緯35.743556度 東経139.644806度座標: 北緯35度44分36.8秒 東経139度38分41.3秒 / 北緯35.743556度 東経139.644806度 |
別名 | としまえんプール死亡事故 |
原因 | ライフジャケットの着用、監視の不足 |
レポーター | 定時点検を行った監視員 |
関係者 | 女児の母親B、父親C、妹D |
結果 | 死亡 |
死者 | 埼玉県朝霞市在住の女児(8歳) |
行方不明者 | なし |
負傷者 | なし |
損害 | なし |
訴訟 | 2020年5月、遺族が運営者を相手取り民事裁判を提起 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6e/Toshimaen_main_gate_2019-01-13_%281%29.jpg/220px-Toshimaen_main_gate_2019-01-13_%281%29.jpg)
事故現場
事故現場となったとしまえんは1926年に開業し、プールが開業したのは3年後の1929年であった[6]。﹁ふわふわウォーターランド﹂は2016年から供用が開始されていた[3]。﹁ふわふわウォーターランド﹂が設置されていたのは、8レーンがある競泳用のプールで、長さ50メートル、幅20メートル、水深は1.2メートルから1.9メートルあり、Aの身長では水底に足が届かない場所もあった[3][7][8]。﹁ふわふわウォーターランド﹂には、エア遊具タイプと呼ばれる水上設置遊具が10個以上設置されていた[8][1]。これは、専門的には空気膜構造遊具と呼ばれ[9]、空気を入れることによって水面に浮く遊具であり、空気を抜いておけば保管しやすいこと、遊具の形状を何通りにも変更することができることが長所である[1]。しかし、遊具下への進入防止用の網などは未設置だった[8]。﹁ふわふわウォーターランド﹂の企画並びに設計はとしまえんが独自に行ったもので、遊具は中華人民共和国のメーカーから調達したものだった[10]。Aが落下した遊具は、大人と子供を合わせて一度に15人が遊べる程度の大きさであった[11]。東京スポーツが毎年子供と﹁ふわふわウォーターランド﹂を利用しているという男性の話として伝えたところによれば、遊具の厚みは30センチメートル以上ありかつ、表面はツルツルしているため、子供が独力で水中から遊具に上ることは不可能で、後述するライフジャケットを着用した状態で遊具の下に入ってしまった場合、大人でも脱出することはできないだろうという[12]。 ﹁ふわふわウォーターランド﹂においては、利用者は身長1.1メートル以上でありかつ、溺水並びに遊具下への進入防止のため、貸し出されるライフジャケットを着用している必要があった[10]。﹁ふわふわウォーターランド﹂において貸し出されるライフジャケットは、発泡スチロールを利用して浮力を得る固形式構造の物であり、形状はチョッキのようになっていた。チョッキに両腕を通して前で留め、調節を行う形式であった[13]。この他、﹁ふわふわウォーターランド﹂の利用者に対しては、一人で泳げる[注釈 1]かを口頭で確認していた[10]。さらに多くの利用者は腕に浮き輪を着けていたと、本事故の目撃者が証言している[14]。﹁ふわふわウォーターランド﹂においては、遊具から水中に落下する者は決して少なくなく、その上、1時間に2人の割合で、水中にゴーグルを落とす人がいたという[11]。事故状況
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/34/Splash_Waterpark_%28Zushi%29_cropped.jpg/500px-Splash_Waterpark_%28Zushi%29_cropped.jpg)
としまえんその他の対応
としまえんは、事故当日、﹁ふわふわウォーターランド﹂の営業並びに夜間のプール営業︵ナイトプール︶を中止し、翌8月16日からプール全体を休止した[7]。8月23日にプールは再開されたが、大型浮き輪の貸し出しは中止されたほか[19]、2019年はプール営業が終了するまで﹁ふわふわウォーターランド﹂の営業を行わないことになった[20]。﹁ふわふわウォーターランド﹂は翌2020年も営業中止になったまま[21]、同年8月31日のとしまえん自体の閉園を迎えることとなった[6]。 事故を受けて、NPO法人のSafe Kids Japanが今回の事故と似たような事故の情報収集を行ったところ、としまえんでの事故後にも、水上遊具から落下して骨折する事故が報告されたという[22]。同団体が2019年8月27日に東京工業大学で行った会合では遊具の大型さゆえに遊具の下に落下した人が全く見えなくなり、しかも遊具の下から遊具に上がる階段がないこと、監視員が少なくその場所や高さも不適当であったこと、場所を知らせる装置がなかったことが指摘された[22]。Safe Kids Japan理事長の山中龍宏は、似た事故の情報をまとめて共有したうえで対策を徹底し、同じ事故が二度と起こらないようにすべきだと指摘した[22]。原因調査・再現実験
消費者庁の初期対応
2019年8月21日に行われた消費者庁長官の伊藤明子による記者会見で、本事故に伴う注意喚起や原因調査、安全対策の検討の是非について問われた伊藤は、﹁今の段階で、何をどうしてほしいということを申し上げるという段階ではない﹂と回答した[23]。8月23日に行われた消費者庁消費者安全調査委員会会長の中川丈久と同代理の持丸正明による記者会見では、幼稚園などのプール事故を対象とした基礎調査を開始していることが明かされた[24]。 同年11月28日に行われた消費者安全調査委員会の第88回委員会では、本事故においては死者が出ていること︵被害の程度︶、同様の遊具が全国に少なくとも26か所設置されていること︵公共性︶、なぜ水上設置遊具が危険なのか不明であるため、使用者が自ら危険回避の行動をとることが困難であること︵消費者による回避可能性︶、2019年までの5年間において、新規に多くの水上設置遊具が設置されており、今後も数多く設置されると見込まれること︵多発性︶から、本事故について、消費者安全法第23条第1項に基づく事故等原因調査の対象とすることが決定され、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター主任研究員の北村光司、国立大学法人長岡技術科学大学大学院技術経営研究科システム安全専攻准教授の木村哲也、公益財団法人日本ライフセービング協会副理事長の松本貴行の3人が、調査を担当する専門委員に指名された[25]。その後、2020年1月10日に行われた調査委員会第35回サービス等事故調査部会と、同年1月27日に行われた第90回調査委員会において、再現実験の計画が審議された[25]。再現実験
再現実験は、プールに、今回の事故が発生した際に設置されていたものと同等の遊具を設置したうえで実施された[2]。被験者が着用するライフジャケットの浮力は、Aが着用していたライフジャケットの浮力と体重比が等しくなるように設定された[26]。再現実験は、ライフジャケットを着用した状態で様々な行動をし、遊具下に入り込まないか検証する調査実験と、ライフジャケットを着用したまま遊具下に入り込んでしまった場合に脱出できるか検証する確認実験とが行われた[2]。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/08/%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E9%81%8A%E5%85%B7%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%82%93%E3%81%A0%E6%A7%98%E5%AD%90.svg/290px-%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E9%81%8A%E5%85%B7%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%82%93%E3%81%A0%E6%A7%98%E5%AD%90.svg.png)
ライフジャケットの検証
Aの着用していたライフジャケット自体に不具合は確認されなかったものの、ライフジャケットの構造上の問題が事故を引き起こす可能性についても検証が行われた[37]。検証の結果、正常なライフジャケットでは浮力材の枚数は左右前面に各6枚、背面に4枚であったが、としまえんの水上設置遊具の運営者が不良品として保管していた不具合品のライフジャケット2点においては、左前面の浮力材のうち2枚が背面に移動してしまったり、右前面の浮力材のうち2枚、左前面のそれでは1枚が背面に移動し、さらに左前面の浮力材2枚が背面側にずれていたことが確認された[38]。このことから、使用中に前面の浮力材がずれ、肩口を介して背面に移動したことにより、使用者の顔を水面上に保つことが難しくなった場合、溺水事故の原因となる可能性が指摘された[39]。なお、ライフジャケットの安全性を認定するマークである﹁桜マーク﹂﹁CSマーク﹂﹁RAC川育ライフジャケット認定マーク﹂はいずれもついていなかった[39]。類似事故の調査
過去に発生した類似の事故についても調査が実施された結果、2件の類似事故が確認された[40]。このうち1件は2000年6月に発生し、小学校1年生の水泳の授業中に自由遊びを行っていたところ、女子児童が浮島の下に潜り込んでしまい意識不明となり、その後死亡したもので、もう1件は、2012年7月に発生し、同じく小学校1年生の夏休みのプール指導において、児童69人を一度にプールに入れてプールに大型ビート板を16枚浮かべ、その下で女子児童が溺死したものである[40]。これらの事故はいずれも、としまえんの事故とは異なり、浮島タイプの水上設置遊具において発生したものであった[1]。なお、2000年の事故で死亡した女児の親はとしまえんの事故の後NHKの取材に対し、﹁同じ事故がまた起きたかと思った﹂と述べ、事故の教訓を共有し、原因を究明するよう求めた[22]。いずれも浮島タイプの遊具による事故であるため、エア遊具タイプの水上設置遊具による事故は今回が初である[9]。 この他、Safe Kids Japanに投稿された体験談によれば、事故の前年にあたる2018年7月に、同じとしまえんのふわふわウォーターランドにおいて、10歳以下の男子が遊具の下に潜り込んでしまったものの、自ら救命胴衣を外し脱出することができたという[41]。理事長の山中は、救命胴衣が緩かったからこのような対応が可能になったのであり、きちんと着けていた場合脱出に失敗していた可能性を指摘した[41]。同様に山中は、この体験談が2018年夏に投稿され、検討が行われていれば、事故を回避できた可能性があることを指摘した[41]。類似施設における安全対策の検証
﹁ふわふわウォーターランド﹂にあったような水上設置遊具は、軽いため雨天時には撤去しやすい上、素材が柔らかいため、事故前の数年間で多くの海水浴場やプールに設置されていたが、地面に固定された遊具ではないため建築基準法は適用されない[9]。このため、国土交通省などによる具体的な保安基準はなく[注釈 2]、安全対策は事業者の裁量になっていた[18]。そのため、消費者安全調査委員会においては、日本国内において水上設置遊具を設置している26施設に対して、事業運営、規模・製造事業者、運用状況・利用条件、危険情報・安全管理状況の4項目についてのアンケートを取った[43]。 設立年についての調査では、2011年以前が3施設に対し、2018-2019年が10施設と多く、2020年時点での近年に増加傾向であるとされた[44]。遊具の個数については、30個以上と回答したのが9施設と最も多かった[44]。遊具の製造事業者については、回答のあった22施設中12施設が、販売事業者については、回答のあった25施設中19施設が、国内の事業者であると回答した[45]。遊具が設置されている場所の水深については、プールにおいては5施設すべてが2メートル以下であった一方、海においては19施設中15施設が2メートル超であった[45]。単独利用時の制限については、身長と年齢を制限していたのが10施設、身長のみを制限していたのが2施設、年齢のみを制限していたのが11施設、どちらも制限していなかったのが3施設で、2施設を除いてライフジャケットの着用を義務付けていた[46]。身長制限として最も多いのは﹁1.1メートル以上﹂で10施設、年齢制限として最も多いのは﹁6歳以上﹂または﹁小学校1年生以上﹂が最も多く、合わせて9施設であった[45]。なお、ライフジャケットの着用を求めていなかった2施設のうち1施設は、水深1メートルであり、身長1.5メートル未満の人にのみライフジャケットの着用を求めていた[47]。また、2メートル以下の水深の場所に遊具を設置しており且つ、身長制限を設けている4施設すべてにおいて、設置場所の水深は利用できる最低の身長より深かった[47]。さらに、10施設においては保護者1人に対する子供の人数の制限がなかった[48]。 危険情報・安全管理状況について、飛び込みは26施設中23施設で禁止されていることが明らかになった[48]。しかし、その22施設︵未回答の1施設を除く︶のうち19施設で、繁忙期には10分間当たりに水中に落下する利用者の人数が、監視員の人数より多くなっていることが明らかになった[48]。利用者に対する安全指導の方法を複数回答で尋ねた結果においては、﹁注意事項の掲示﹂が24施設、﹁口頭による安全指導﹂が19施設、﹁書面に基づく安全指導及び署名﹂が15施設で、ライフジャケットを着用したまま誤って遊具の下に進入してしまう危険性について、8施設が想定していないと回答した[49]。8施設は外部に監視を委託しており、1人の監視員が監視する人数は2人から33人と差が大きかった[49]。整備しているマニュアルについては、監視方法についてが約88パーセント、事故対応についてが約85パーセント、運用従事者への教育・訓練についてが約50パーセントで、ライフジャケットに﹁桜マーク﹂﹁CSマーク﹂﹁RAC川育ライフジャケット認定マーク﹂のいずれかがあるものを貸し出していたのは10施設、そうでないものを貸し出していたのが15施設であった[50]。さらに、水中に落下した利用者が遊具の下に進入しそうになる事案が1件、同じく水中に落下した利用者が遊具を固定する縄に絡まりかけた事案が1件それぞれあったという[50]。再発防止策の検討
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/Safety_of_water_athletics.png/220px-Safety_of_water_athletics.png)