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エピソード[編集]
●松尾芭蕉の﹃奥の細道﹄の中で﹁日出て雲消えれば湯殿に下る 谷の傍に鍛冶小屋と云有 此国の鍛冶霊水を撰て爰に潔斎して剣を打 終に月山と銘を切て世に賞せらる﹂とあり、羽黒から月山をめぐって鍛冶小屋を見学したことが記されている。
●大相撲の若乃花、貴乃花が横綱に昇進したとき、土俵入りに用いる太刀をそれぞれ寄贈している。若乃花の太刀は二尺二寸八分︵69.1cm︶。銘には﹁堅忍不抜 為横綱若乃花勝﹂と若乃花関が横綱昇進披露の際の言葉を刻んでいる。︵奈良新聞1998年8月29日付︶
その他[編集]
●﹃今昔物語集﹄︵12世紀前半・平安末期成立︶には、鬼王丸の太刀を手にした山賊の話が記述されており、当時から名の知れた刀であることが分かる。
●﹃遠野物語﹄に、金沢村の佐々木松右衛という家に代々伝わる月山の名剣︵俗に﹁つきやま月山﹂という名称の刀︶があり、宿銭不足ゆえに、この刀を代わりに置いて戻ったところ、赤色の蛇となって戻って来たという伝承が語られている︵月山のような名刀は蛇となり、主を守るという信仰の一つ︶。
(一)^ 山形の宝検索navi太刀 銘月山
(二)^ ﹃最上義光合戦記﹄1998、﹁北天の巨星・最上義光﹂片桐繁雄ほか、p.p.68
(三)^ 山形の宝検索navi鋳鉄草木文透釣灯籠 天文廿四年六月吉日 石垣出雲俊吉の銘がある
(四)^ 寒河江市指定文化財
外部リンク[編集]
●日本刀 月山記念館 - ウェイバックマシン︵2004年5月20日アーカイブ分︶
●NPW︵株式会社日産ポンプ製作所︶企業イメージのビデオクリップに月山の鍛造工程が紹介されている。
●全日本刀匠会