834.194
『834.194』 | ||||
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サカナクション の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
青葉台スタジオ Soi Studio | |||
ジャンル |
J-POP[1] ポップス[2] ロック[3] AOR[SOL 1] | |||
時間 | ||||
レーベル |
NF Records (ビクターエンタテインメント) | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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サカナクション アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
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『834.194』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「グッドバイ」 - YouTube 「ユリイカ」 - YouTube 「さよならはエモーション」 - YouTube 「蓮の花」 - YouTube 「新宝島」 - YouTube 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」(コラボ動画) - YouTube 「多分、風。」 - YouTube 「ナイロンの糸」 - YouTube 「忘れられないの」 - YouTube 「忘れられないの」(別バージョン) - YouTube 「モス」 - YouTube 「モス」(ライブ映像) - YouTube 「ワンダーランド」(ライブ映像) - YouTube |
映像外部リンク | |
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サカナクション / 834.194 concept movie |
概要[編集]
サカナクションのオリジナルアルバムとしては前作﹃sakanaction﹄から約6年3か月ぶりとなる作品で、それまでのキャリアの半分をかけて制作された。2019年3月7日に、バンドのリーダー・山口一郎がパーソナリティを務める﹁サカナLOCKS!﹂︵TOKYO FM﹃SCHOOL OF LOCK!﹄内のコーナー︶にてリリースが発表された。この時は本作の発売日を2019年4月24日とアナウンスしていたが、のちに2019年6月19日に延期された。本作は通常盤、完全生産限定盤A︵Blu-ray付属︶、完全生産限定盤B︵DVD付属︶の3形態で発売され、各形態ともCD2枚組で各9曲ずつの合計18曲が収録されている。また、完全生産限定盤には、ボーナストラック﹁years︵Setsuya Kurotaki "NF Remix"︶﹂のダウンロードコードが封入されるほか、付属のBlu-rayおよびDVDには2017年5月9日に新木場スタジオコーストにて開催された﹁サカナクション デビュー10周年記念イベント"2007.05.09 - 2017.05.09"﹂の映像が収録されている。 アルバム全体のコンセプトは﹁作為性と無作為性﹂または﹁札幌と東京﹂であり、タイトルの﹃834.194﹄は、サカナクションが札幌時代に活動拠点としていた﹁スタジオ・ビーポップ﹂と、現在レコーディングの際に使用している東京の﹁青葉台スタジオ﹂を直線で結んだ距離︵834.194 km︶に由来している。 各収録曲の原曲は山口によって制作され、それをメンバーでアレンジして完成させた。レコーディングは東京の青葉台スタジオとソイ・スタジオで行われ、大半の曲のサウンドプロデュースは青葉台スタジオのチーフエンジニアである浦本雅史が務めた。CD2枚に分けて収録された楽曲のうち、DISC 1はポップでアッパーな楽曲を中心に構成されているのに対してDISC 2はノスタルジックでディープな楽曲を中心に構成されている。 複数の批評家はこのアルバムを肯定的に評価しており、2010年代のバンドの音楽活動とも結びつけながら批評を行っている。オリコンアルバムチャートでは最高位2位を記録し、日本レコード協会からゴールドディスク認定を受けている。 今作のプロモーションとして﹁ナイロンの糸﹂﹁忘れられないの﹂﹁モス﹂の3曲でミュージック・ビデオが制作されており、すべてバンドの公式YouTubeチャンネルで公開されている。アルバムをひっさげたツアーは2度開催されており、まず2019年に日本全国のアリーナを巡る﹁SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session﹂が開催され、追加公演として中国でも2公演行われた。2020年には日本全国のホールを巡る﹁SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"﹂が開催されたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け約半数の公演が開催中止となった。これを受け、その代替企画としてバンド史上初となるオンラインライブ﹁SAKANAQUARIUM 光 ONLINE﹂が2020年8月に開催された。背景とリリース[編集]
2013年 - 2014年初頭:前作﹃sakanaction﹄のヒットからシングル﹃グッドバイ/ユリイカ﹄リリースまで[編集]
2013年3月15日、サカナクションは6枚目のアルバム ﹃sakanaction﹄をリリースした[9]。この作品はオリコン1位[統計 16]、20万枚以上を売り上げ[10]、またアルバムツアーは8万人の動員を達成した[11]。さらに年末には紅白歌合戦の出場も決定し[12]、2013年はバンドにとって躍進の年となった[13]。さらにこの年には映画﹃バクマン。﹄の劇伴および主題歌の制作依頼を初めとした新たなタイアップの企画がサカナクションに持ち上がるようになったが[14]、山口は﹃sakanaction﹄のリリースおよびツアーをやり終えた後に新しい目標を見つけたいという感情と折り合いがつがず、この状況に悩みを抱いていた[15]。この時期に制作されていた楽曲は、東進ハイスクールのCMソング﹁さよならはエモーション﹂と映画﹃ジャッジ!﹄の主題歌﹁ユリイカ﹂であったが、これらの楽曲制作のためのスタジオでの作業中に突如出来た楽曲が﹁グッドバイ﹂だった[15]。先の2曲の制作にかなり苦労していた中で自然に出来たこの﹁グッドバイ﹂について山口は雑誌インタビューで以下のように述べている。「 | [中略] “さよならエモーション”のAメロとBメロを作らなきゃいけなくて、ひとりでスタジオ籠ったんだよね。そこでアコギを弾き語りしてた時に、勝手に出てきたのが“グッドバイ”だったから。なんかさ、久々に『歌を聴いて欲しい』と思ったんだよね。 | 」 |
—山口一郎(『MUSICA』(特集:THE YEAR in MUSIC 2013) 2014 vol.81[16]より) |
2014年 - 2015年:NF発足・シングル﹃新宝島﹄の完成まで[編集]
9枚目のシングルとして﹃グッドバイ/ユリイカ﹄をリリースした直後からバンドはホールツアー﹁SAKANAQUARIUM2014 SAKANATRIBE﹂を開催し始めたが、この時期にメンバーの岡崎(key.)が精神面でのスランプに陥った[19]。ライブなどで演奏することは出来たものの、制作の際に自身からアイデアを出すことは不可能な状況にあった[19]。これに加え山口も、前述したグットバイのリリースを巡る件で精神的に不安定な状況が続いていた[19][20]。外から見たバンドの状況としてはアルバム﹁sakanaction﹂で初のオリコン1位を獲得し、紅白歌合戦への出場を決め、さらなるタイアップの契約も進んでいたため躍進の時期とみられていたが、メンバー間での内情は下降の一途を辿っており、当時について江島は﹁正直もう終わった﹂とまで考えていた時期もあったと後に語っている[21]。 2014年5月、映画﹃バクマン。﹄の主題歌および劇伴の最初に設定された締め切りがこの時期に設定されていたが、前述の事情により順調に制作を行える状況では無かったため同年の秋ごろに引き延ばされることとなった[22]。 2014年10月、10枚目のシングル﹃さよならはエモーション/蓮の花﹄を両A面でリリースする[23]。ここで発表された二曲についても、﹁グッドバイ﹂﹁ユリイカ﹂と同様﹁マジョリティの中のマイノリティ﹂というバンドの立ち位置を表現する意図があったと語っている[18]。 2014年11月末、翌月に控えた映画﹃バクマン。﹄のダビングステージ作業に合わせて劇伴の制作を完了させることは出来たものの、主題歌は山口による歌詞の執筆が思うように進行しなかったため完成させることが出来ず、さらに締め切りを延ばすこととなった[22]。これまでにバンドではバクマン。に関連した楽曲を一枚のアルバムとしてリリースするアイデアもあり7枚目のオリジナルアルバムには収録されない可能性もあった[22]。最終的に主題歌シングルとして決定してから山口は映画のストーリーと当時掲げていた7枚目のアルバムのコンセプトである﹁東京﹂というテーマを包括した歌詞の制作を目指したものの、納得のいくものを仕上げられないまま11月の締め切りを過ぎることとなった。当時について山口はかなり﹁ヤバイ﹂と思っていたと後に語っている[22]。 2015年1月3日、この日NHK総合テレビジョンで放送された特別番組﹁ネクストワールド 私たちの未来﹂の初回放送でRhizomatiks、アンリアレイジ、三田真一らと共に﹁三十年後の未来のライブ﹂をイメージしたパフォーマンスを行った[24][25]。またこの放送に合わせて同日の正午よりUstreamで行われた配信[26]で、草刈が数年前に婚約していた一般男性との間に第一子を妊娠していたことと、それにともなった産休のためにレコーディングは行うものの、ライブ活動をしばらく休止することを発表[27]。発表後は、約半年間、山口は﹃バクマン。﹄の主題歌﹁新宝島﹂の歌詞執筆、草刈は出産の準備、残りのメンバーは過去作品のハイレゾ配信[28]およびアナログ盤やカップリングアルバム発売にむけたリマスタリング作業という形でそれぞれのタスクを進行する期間が続いた[SOL 3]。 7月2日から3日にかけて、バンドはカルチャーイベント﹁NIGHT FISHING﹂を恵比寿リキッドルームで開催した。ライブ活動を休止している中このタイミングでイベントの開催に踏み切ったのには、前述した﹃NEXT WORLD﹄の放送と草刈の産休が重なったことが要因している。ネクストワールドで異なる分野のクリエイターと作業を行い話をした時に音楽と他のカルチャーとの結びつきが弱い現状を打開する必要性に気づいたこと、そういった音楽と音楽以外のカルチャーを結びつける空間をオーガナイズするにはライブ活動を休止している当時のタイミングしか無かったと山口は語っている[25]。 8月5日にカップリングアルバム﹃懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜﹄をリリース[29]、9月1日に山口は新宝島のレコーディングを終えた旨をインスタグラムで報告した[広報 1]。 9月11日には﹁NIGHT FISHING﹂のイベント名を﹁NF﹂と改め、その#01を恵比寿リキッドルームで開催した[30]。 9月30日、新たに立ち上げたバンドの自主レーベル﹁NF Records﹂からバンドの11枚目のシングルとして﹁新宝島﹂をリリースした[31]。そして10月から翌2016年の春にかけてNFの開催[32][33][34]やショートフィルム﹁Miu Miu﹂の劇伴制作を挟みつつ[35]、シングルの実質的なリリースツアーとなる﹁SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"﹂で全国を回った[36][37]。 2015年のNF発足を初めとした音楽以外の文化との関わりを積極的に持ち始めた時期に関して山口は「 | [中略] 常々サカナクションはオーバーグラウンドとアンダーグラウンドを行ったり来たりするバンドだって言ってるけど、じゃあアンダーグラウンドってなんなの? どこに連れて行ったらいいの? そもそも僕らはそこでどんな体験をみんなにしてもらいたいの?っていう、その行き着く先を作らないことには"新宝島"は完成できないんだ、と | 」 |
—山口一郎(『MUSICA』(COVER STORY サカナクション) 2019 vol.147[38]より) |
と振り返っており新曲を完成させるためにも必要なステップであったとしている。ただし他のメンバーはこの時期の山口の文化的な活動に関して基本的には肯定的に捉え理解を示しつつも、音楽活動とのバランスを取るのに苦労していた面もあったことを指摘している。
「 | 俺はミュージシャンがそういう活動をすることに対してはまったく否定的ではないし、もちろん一郎は一郎で凄く頑張ってるなと思ってるし、なんとかしてロックバンドのフォーマットを壊そうとして試行錯誤してるのもわかってるから、なんだよあいつ、みたいなことはまっっったく思ってないんだけど、ただ、全然正解を見つけられてないなとは思っていて。 | 」 |
—江島啓一(『MUSICA』(COVER STORY サカナクション) 2019 vol.147[39]より) |
「 | 僕もいろんな活動をすることに対しては全然反対じゃないんですけど、ただ、それは土台となるバンドがしっかりしてた上でやったほうが理想的なので。だからこそ、サカナクションとしてのアルバムを早く出したかったんですよね | 」 |
—岩寺基晴(『MUSICA』(COVER STORY サカナクション) 2019 vol.147[39]より) |
2016年 - 2018年春:富ヶ谷セッション・ベストアルバム﹃魚図鑑﹄のリリースまで[編集]
新宝島が完成し草刈がバンドに復帰してからは、5人での音楽制作のリズムを作り直す時期がしばらく続いた。新宝島の制作後、岩寺と江島で﹁多分、風。﹂を、江島と岡崎で﹁陽炎﹂を制作しはじめたが[40]、草刈は子育てのために以前よりもスタジオに滞在できる時間が短くなり、岡崎は依然としてスランプからの回復の途中にあったことが重なりバンドのペースを取り戻すことがなかなかできなかったという[41]。2015年の後半からNFを初めとした音楽制作のモチベーションを向上させる様々な試みを行ったにもかかわらず、新しい活動スタイルを確立出来ない状況に不安を感じていたと江島は振り返っている[41]。 2016年10月19日、12枚目のシングル﹃多分、風。﹄をリリースする[42]。この時期は新アルバムに向けて本格的に動き始めてはいなかったものの、﹁郷愁﹂や﹁東京﹂というコンセプトをもとにアルバムの構想を練っていたことを山口が当時のインタビューで語っている[43]。 山口は前述したバンドのペースを取り戻すことが出来ていない状況に変化を与えるため、自宅とは別にバンド専用のスタジオを新たに作ることを提案し、2017年の8月に富ヶ谷にレコーディングスタジオ﹁Silent Studio﹂が設立される[44]。このスタジオの設備やコンセプトについてはテレビ朝日系列﹁関ジャム 完全燃SHOW﹂2018年6月3日放送回やサウンド&レコーディング・マガジン2019年8月号で解説されている。さらに山口は新しい環境を整備したとしても目標がないままでは制作が進まないと考え、AORというテーマを提示し、新曲の試作に取りかかり始める[45][46]。この富ヶ谷スタジオで制作をしていた期間︵メンバーは富ヶ谷セッションと呼称している[47]︶に、1人が持ち寄ったメロディやコード進行を他のメンバーと共に練り直したり、互いの当時よく聞いていた音楽の共有を行ったりしたことで徐々にバンドの調子を取り戻すことができたという[47]。 しかし、この富ヶ谷セッションで新たに作られた音源は完成度にはおおむね満足していたもののサカナクションの音楽ではないという山口の判断から全てボツとなった[39]。ただし、このような結果になったものの、富ヶ谷での期間が無駄になったと考えるメンバーはおらず、バンド全員で同じ感覚を再び共有するための試運転という目標は達成できたとしている[39]。また当時の音源は新アルバムに使用されていないながらも、この時期に獲得したAORの音楽性や演奏技術のお陰で後に﹁忘れられないの﹂を生み出すことができたと振り返っている[46]。また特に演奏技術に関しては、この時期岩寺に﹁覚醒﹂が起きたと山口は語っている[46]。 富ヶ谷セッションを経た後、以前からデモ音源のあった﹁陽炎﹂を映画﹃曇天に笑う﹄の主題歌として完成させる作業が始まった[39]。同時に映画のオープニングテーマとして"NF Records launch tour"で披露した﹁SAKANATRIBE -TRANCE MIX-﹂のリアレンジ作業も行っていたが、この時期は富ヶ谷セッションの時期のような雰囲気ではなく、目の前の締め切りに間に合わせることで精一杯であったという[39]。完成前の﹁陽炎﹂は2017年4月7日に開催された﹁SAKANAQUARIUM 2017 高崎アリーナオープン記念ライブ﹂以降ライブでも演奏されていたが[48]、2017年の間に音源としてリリースされることはなかった。メジャーデビュー10周年でありながらも2017年にリリースされた音源はYouTubeでMVが公開された﹁SORATO﹂一曲のみであり[49][SOL 4]、シングル・アルバム共にCDの発売は無くまたライブ映像作品のリリースも無かった。 2018年3月28日、ベストアルバム﹃魚図鑑﹄をリリースし[50]6枚目のアルバム﹃sakanaction﹄以来のオリコン1位を達成する[統計 17]。当初このベストアルバムには﹁グッドバイ﹂から﹁多分、風。﹂までのものも含めた全てのシングルを収録するアイデアも浮上していた[SOL 1]。しかし、もし実際に全てのシングルを収録してしまうと、﹁グッドバイ﹂﹁ユリイカ﹂﹁さよならはエモーション﹂﹁蓮の花﹂のマジョリティからの脱却を試みた時期を経ての﹁新宝島﹂﹁多分、風。﹂への再浮上というストーリーを表現する機会が失われてしまうことに気づき、最終的に﹁新宝島﹂﹁グッドバイ﹂をのぞいたシングル曲は収録されなかった[SOL 1]。こうしてリリースされたベストアルバムが高く評価されたことで山口の中では次のオリジナルアルバムで表現するべきコンセプトが明確になり、7枚目のアルバム制作に向けて本格的に動き出すきっかけとなった[46]。一方、他のメンバーの間では出来ることであればこのタイミングでベスト盤ではなくオリジナルアルバムを完成させたかったという思いもあったためいくらかネガティブな気持ちも抱えていたという[39]。2018年夏 - 2019年3月:新アルバムのリリース発表まで[編集]
ベストアルバムのリリース直後は山口と他のメンバー間で新アルバムへのモチベーションに差が生じていたが、その後の夏フェスシーズンが終了した後に﹁ナイロンの糸﹂、﹁忘れられないの﹂、﹁モス﹂の3曲のレコーディングを始めた時期からはメンバー全員がアルバム制作を本格的に取り組むようになった[39]。ここでほぼ完成していた3曲は2018年11月末から12月初頭にかけて4日間開催された﹁SAKANAQUARIUM2018﹃魚図鑑ゼミナール﹄VISUAL LIVE SESSION﹂以降のライブで披露された[51]。 また、この公演の3日目、2018年12月2日の夜に開催されたクラブイベント﹁NF#11 at EX THEATER ROPPONGI﹂でサカナクションの前身バンド﹁ダッチマン﹂時代の楽曲﹁セプテンバー﹂を弾き語りで演奏した[52]。﹁セプテンバー﹂は山口が10代の時に制作されたものであるが、NFで披露した際の観客の反応に手応えを感じたことで札幌時代のいわゆる﹁自分たちのためだけに作った曲﹂でも今のサカナクションのファンには評価されることに気づいたという[52]。また、この気づきをきっかけに山口は、2013年の﹃sakanaction﹄以降から続いていた自身の中の葛藤の正体が札幌で音楽を作っていた時代の感覚をいかに現在の楽曲に再び取り込むことができるか、﹁無作為性をいかに作為的に作りだすことができるか﹂というものであったことを発見し、その葛藤は﹁札幌と東京﹂という二つの場所をコンセプトにすることでアルバムとして表現できるという結論にようやくたどりついた[52]。 翌年の3月7日、山口が﹁サカナLOCK!﹂で新アルバムを4月24日にリリースすることを正式に発表しここで初めて東京と札幌の距離を元にした﹃834.194﹄というタイトルが公開された[SOL 5][53]。2019年3月 - 6月19日:アルバム発売延期とリリースまで[編集]
3月28日、山口は﹁サカナLOCK!﹂でアルバムの発売日をおよそ2か月延期することを発表した[SOL 6]。延期の主な要因は山口が﹁忘れられないの﹂の歌詞を完成できなかった為であり、このことで山口は他のメンバーに意思共有の方法などに関して厳しく意見されたという[54]。 山口は﹁忘れられないの﹂の最終的に完成させた日のエピソードを幾つかの場所で語っている。山口が﹁忘れられないの﹂の歌詞執筆の休憩中にお茶を淹れたところ茶柱が立っていることに気づき、その日のうちに歌詞を書き終えることが出来たという[55]。また、この経験を元に急遽制作されアルバムに収録された楽曲が﹁茶柱﹂である[56]。ちなみに、この時飲んでいた緑茶はGEN GEN ANのものであり、以降バンドとは何度かコンテンツを共に制作している[56]。 2019年6月19日、前作﹃sakanaction﹄から実に6年3か月という期間を経て7th Album﹃834.194﹄がリリースされた[57]。制作[編集]
コンセプト[編集]
青葉台スタジオ | |
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青葉台スタジオの外観(2022年1月撮影) | |
概要 | |
用途 | レコーディングスタジオ |
所在地 | 日本東京 |
住所 | 東京都目黒区青葉台1-27-2 |
国 | 日本 |
開業 | 1989-06-16 |
技術的詳細 | |
階数 | 地上1階・地下1階 |
その他の情報 | |
駐車場 | 6 |
ウェブサイト | |
Aobadai Studio Inc. |
スタジオ・ビーポップ(閉業) | |
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概要 | |
用途 | リハーサルスタジオ |
所在地 | 日本札幌市 |
住所 | 北海道札幌市中央区南1条西24-1-10 ザ・ヴィンテージ3F |
国 | 日本 |
ウェブサイト | |
スタジオ・ビーポップ |
制作環境と役割分担について[編集]
このアルバムでは前作﹃sakanaction﹄の制作から引き続いて、草刈が産休を取り復帰するまでは、デモ音源の作成などをメンバーの自宅で行うことが多かった。2016年から2017年にかけては自宅での制作環境をアップデートしたものとしてバンドのプライベートスタジオ﹁Silent Studio﹂を設立した。このスタジオでは﹁陽炎﹂の制作などが行われたが、最終的にアルバムに収録された音源の中に﹁Silent Studio﹂で録音されたものは無いという[39]。2018年に発表された﹁陽炎 -movie version-﹂やシングル曲以外の今作に向けて制作された新曲はすべて青葉台スタジオやソイスタジオで収録されている[60][61]。 今作のサウンドプロデュースは大半の楽曲で青葉台スタジオのチーフエンジニア・浦本雅史が務めた。﹁新宝島﹂および﹁﹁聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに﹂﹂のレコーディング・エンジニアとして同じく青葉台スタジオの土岐彩香が、浦本のアシスタントエンジニアとして吉井雅之が制作に関わっている。浦本は3rdアルバム﹃シンシロ﹄以降のすべてのアルバム・ライブ映像作品で関わっており、2015年から2016年にかけて行われたツアー﹃SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"﹄以降のライブではマニピュレーターも務めている。多くの現場をバンドと共にこなしてきただけでなく、レコーディング現場での雰囲気づくりなどでも大きな役割を担っていることから山口は﹁サカナクションの6人目のメンバー﹂と表現している[62]。今作の制作について浦本はライブでマニピュレーションを行った際に新曲を聴いた観客の反応を目にすることができたおかげで最終的な新曲の音作りをどうするかの決断が出来たと語っており、これまでにサカナクションと関わる現場で多様な役割を担ってきたからこその貢献が出来たと振り返っている[63]。制作期間[編集]
アルバムには山口が17歳の時に制作した楽曲から発売の2か月ほど前に急遽制作された楽曲までが収録されている。もっとも古い曲は﹁セプテンバー﹂であり、これは山口がサカナクションの前身バンド・ダッチマンが発足するよりもさらに前に1人で制作した楽曲である[SOL 7][64]。今作で﹁セプテンバー﹂を2パターン収録したことについて山口は、かつて自分のためだけに﹁無作為的に﹂制作したこの曲を、キャリアを重ねた現在の技術力だからこそ制作できる人に聴かれることを前提とした﹁作為的な﹂アレンジを施したバージョンのものと一緒に収録することで、アルバムのテーマを表現させる狙いがあったことを語っている[SOL 8]。 山口は今作でもっとも制作が難航した楽曲は最後から2番目に完成したリード曲﹁忘れられないの﹂であると語っている。アルバム制作における最後の難関を突破する手助けとなった経験として、2018年の4月にラジオで松任谷由実と共演した際のエピソードを挙げている。収録の合間の雑談で、かねてより﹁ポップスを作りたい﹂と相談をした山口に対して﹁完成した直後でも数十年後でもない五年後に世間に理解・評価されるものがポップスであるという視点においてサカナクションはすでにそういった音楽を作ることが出来ている﹂と指摘されたことで、必要以上に万人受けを狙おうとせず自分たちの好きな表現を追求してよいのだと安心した結果、完成にこぎつけることができたと語っている[65]。なお、完成するまでには歌詞を180パターン書いたと語っている[66]。他のミュージシャンとの共同制作[編集]
今作では複数の楽曲の制作において他のミュージシャンと共同で制作を行っている。DICS1に収録された﹁モス﹂では世武裕子がコーラスに参加している[広報 2]。世武はこれまでに山口と江島が2016年に参加したアンリアレイジの2017年春夏パリ・コレクション"SILENCE"で初披露された﹁ユリイカ﹂のカバーバージョン[67]をはじめ、様々な機会にサカナクションと共同制作を行っている[68]。青山翔太郎は題名に名前が含まれているDICS1の8曲目﹁ユリイカ︵Shotaro Aoyama Remix︶﹂以外にも、﹁忘れられないの﹂﹁モス﹂で一部楽器のアレンジを担当している[61]。DISC 2に収録されたインスト曲﹁834.194﹂はサカナクションと札幌出身のミュージシャンであるKuniyuki Takahashiと共同で制作された[SOL 8]。その他、ストリングスなどの一部楽器のレコーディングはそれぞれの楽器奏者に依頼をしている[61]。﹁SORATO﹂未収録の背景[編集]
サカナクションは2016年に月面無人探査を競うコンテスト﹁Google Lunar X Prize﹂に参加していたプロジェクトの1つ﹁HAKUTO﹂のアンバサダーに就任し、応援ソングとして﹁moon﹂を制作した[SOL 9]。当初はプロジェクトの進行具合に合わせて楽曲のリアレンジを繰り返すというコンセプトが設定されており[43]、2017年には﹁moon﹂の進化系として﹁SORATO﹂が発表された[49][SOL 4]。この曲はミュージック・ビデオも制作され[69]、当時はシングル曲と共にアルバムに収録される予定であった。 その後、2018年3月31日に勝者がないままコンテストの期限が終了したため﹁HAKUTO﹂のプロジェクトは途中で終了し、ispace社による日本初の民間月面探査プログラム﹁HAKUTO-R﹂に引き継がれることを発表した[70]。これを受けサカナクションは﹁HAKUTO-R﹂の月面探査プロジェクトが進行・完結した際に再び﹁SORATO﹂のリアレンジを行いそれを今後のアルバムに収録するべきであると考えたことや、楽曲のテーマである﹁宇宙﹂を今作の﹁東京と札幌﹂というコンセプトに合わせにくかったことを理由に、発表当時ラジオなどで公言していた﹃834.194﹄への収録を見送った[71]。なお﹁SORATO﹂は当初﹁東京﹂をコンセプトとしたDISC 1に収録予定であった[71]。プロモーションとマーケティング[編集]
アルバムに関する情報のリリース[編集]
アルバムのリリース情報︵タイトル・発売日︶および2019年のツアータイトルが正式に発表されたのは山口がメインパーソナリティを務める﹁サカナLOCKS!﹂の2019年3月7日放送回である[53]。この日の放送終了後、公式SNSなどでも情報が解禁され特設サイトやアルバム宣伝専用のSNSアカウントも開設も発表された。しかし、3月28日に制作作業の遅延からアルバムの発売延期を発表している[57]。当初の発売日︵4月24日︶を少し過ぎた4月26日に先着予約・購入特典の内容がアナウンスされる[広報 3]。5月19日にはマスタリング作業の完了が公式SNSで報告され[広報 4]、5月24日には ﹁サカナLOCKS!﹂において収録曲と商品展開に関する情報がアナウンス[SOL 8]された。この日には﹁忘れられないの﹂のラジオ放送も解禁されている[SOL 8]。この他にも5月から6月にかけての﹁サカナLOCKS!﹂では今作の発売前の情報が少しずつ公開され、6月14日には同番組で﹁モス﹂のラジオ放送が正式に解禁されている[SOL 10]。 今作のリリースツアーはアルバムの発売日を挟んで二度開催されており、これはサカナクションの作品では初となる。まずはアルバムの発売前に全国のアリーナを巡るツアー﹁SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session﹂が2019年4月6日から6月14日にかけて行われた。このツアーの千秋楽から5日後の6月19日にアルバムが発売されている。そしてアルバムの発売から約7か月後に全国のホールを巡る二度目のリリースツアー﹁SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"﹂が2020年1月18日から開催された。詳しくは#ツアー・関連する公演の節を参照されたい。商品展開[編集]
映像外部リンク | |
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サカナクション / 834.194 「"2007.05.09-2017.05.09"」Digest Movie |
大量のプロモーション[編集]
映像外部リンク | |
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山口一郎の勝手にサイン会 【NFパンチ -外伝- 】 |
タイアップ[編集]
今作は多くの収録曲にタイアップがついている。アルバムのプロモーション期間には﹁ナイロンの糸﹂﹁忘れられないの﹂﹁ワンダーランド﹂﹁モス﹂のタイアップが発表され、それぞれの楽曲が使用されたCMや番組のオンエアが開始された。曲名 | タイアップ | 出典・注釈 |
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DISC 1「35 38 52 9000 / 139 41 39 3000」 | ||
忘れられないの | ソフトバンク music project テレビCM「速度制限マン」篇 CMソング | [広報 8][81][82][83][84] |
陽炎 | 映画『曇天に笑う』主題歌 | [注 1][SOL 12][85][86] |
多分、風。 | 資生堂 『ANESSA』CMソング | [87] |
北海道マラソン2022年テーマソング | [88][89] | |
新宝島 | 映画『バクマン。』主題歌 | [90] |
日本テレビ系列「ゴールデンまなびウィーク」2019年度・2020年度テーマソング | [91][92] | |
ソフトバンク SoftBank 5G テレビCM 5Gってドラえもん?シリーズ CMソング | [広報 9] | |
モス | フジテレビ系 木曜劇場「ルパンの娘」主題歌 | [93][94][95] |
TBS系「クイズ!オンリー1」オープニング曲 | [96] | |
「聴きたかったダンスミュージック、 リキッドルームに」 |
ボッテガ・ヴェネタ 他 「MIDNIGHT DAYDREAM」テーマソング | [97] |
DISC 2「43 03 18 9000 / 141 19 17 5000」 | ||
グッドバイ | スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』 テレビCM 「ゲームは感情でできている」オムニバス篇 CMソング |
[98] |
ユリイカ | 映画『ジャッジ!』エンディング・テーマ | [99] |
蓮の花 | 映画『近キョリ恋愛』主題歌 | [注 2] |
日本テレビ系ドラマ『近キョリ恋愛〜Season Zero〜』主題歌 | ||
ナイロンの糸 | 大塚製薬 カロリーメイト「考えつづける人」篇 TVCMソング | [100][広報 10] |
大塚製薬 カロリーメイト「考えつづける液体」篇 TVCMソング | [広報 11] | |
花王香港 Essential Purify TVCMソング | [101][広報 12] | |
ワンダーランド | TBSテレビ系「NEWS23」テーマ曲 | [102][SOL 10][103] |
さよならはエモーション | 東進 「2013全国統一高校生テスト 全国統一中学生テスト」篇 CMソング | [104] |
ミュージック・ビデオ[編集]
ミュージック・ビデオに関する背景とリリース[編集]
映像外部リンク | |
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サカナクション / ナイロンの糸 | |
大塚製薬 カロリーメイトCM「考えつづける人」篇LONG ver | |
サカナクション / 忘れられないの | |
サカナクション / モス | |
サカナクション / 忘れられないの(Drop Block Studio Cover Version) |
ミュージック・ビデオの内容[編集]
ナイロンの糸 都市の近海に飛び込む男性のショットから映像が始まり、男性が荒波の中を溺れそうになりながら泳ぐ様子と女性が緑色のネイルを塗る様子、またその二人が素肌を触れ合わせる様子を接写したショットなどで構成されている。砂漠をロケ地にしたカロリーメイトのCM映像[100]とは対照的にオリジナル版のミュージックビデオは﹁水と都市﹂をテーマとした作品となっている[109]。 忘れられないの 1980年代前半の歌謡ショーをイメージした世界観の中で全身白の衣装に身を包んだメンバーが演奏を行う様子をワンカットで納めている。ヤシの木、ビーチパラソル、白いビーチチェア、ハメコミ合成による摩天楼の空撮夜景等、当時のトレンドを連想させるアイテムが数多く登場している。サングラスに肩パット入りスーツという山口の出で立ちは、山口と同じ身長︵167cm︶[110]でもあるオメガトライブ時代の杉山清貴を意識している[111]。映像には山口を誘惑する水着の女性としてモデルAmyや、歌詞と同じタイミングで﹁ガムを吐き捨てる﹂男のモデル矢野崇人などの他に楽曲のタイアップ先であるソフトバンクのテレビCM﹁速度制限マン﹂篇に登場した﹁速度制限マン﹂役の嶋田久作が同じ姿で登場している。監督の田中は2018年の﹁SAKANAQUARIUM2018﹃魚図鑑ゼミナール﹄VISUAL LIVE SESSION﹂の演出としてサカナクションと関わった際に、当時山口が﹁忘れられないの﹂を80年代に連載されていた漫画﹁ハートカクテル﹂の世界観を参考にしながら制作しているという話を聴いていた。このためVISUAL LIVE SESSIONで仮完成した同曲を披露する際に使用した演出映像や、後にミュージック・ビデオを撮影する際も80年代のイメージを踏襲した映像にこだわったと語っている[SOL 13]。 モス 真っ白な空間に鎮座する繭のアップから映像が始まる。繭の全体が見えるまでカメラが引いた後は約2分にわたってほぼ展開が無くわずかに繭が揺れる様子が確認できるのみで、初めて観た者は試聴環境によってはこれが実写なのかアニメなのか、CGなのかすらも判別がつきにくいものとなっている。中盤、2番のサビに差し掛かった瞬間に突如として繭の左側から人の腕が出現し、そこからゆっくりと全身を出していく。ここで初めて繭の中で眠っていたのが山口であったことが判る。繭から"生まれた"山口は息を整えたあと繭から少し離れた場所にあるドアから白い空間を出てアパートの廊下に場面が切り替わる。すると、同じタイミングでドアから出てきた井手上漠演じる人物と目が合った所で映像が終わる。この映像に井手上漠が起用されたのは、井手上の生い立ちが﹁モス﹂の仮タイトルかつメインコンセプトである﹁マイノリティ﹂というテーマを体現していることなどがあげられる[112]。ミュージック・ビデオの評価[編集]
音楽性と歌詞[編集]
今作は収録曲をDISC 1とDISC 2に分けており、それぞれのディスクで音楽性が異なっている。DISC 1はポップでアッパーかつダンスミュージックの要素が多くを占めるのに対しDISC 2はノスタルジックでディープかつアナログな印象を感じさせる[58][114]。DISC 1﹁35 38 52 9000 / 139 41 39 3000﹂[編集]
冒頭の﹁忘れられないの﹂はAORが取り入れられており[SOL 1]、このような楽曲を制作できるようになったのは2016年ごろに設立したバンドのプライベートスタジオで繰り返し演奏を研究してきたからとメンバーは語っている[46]。2曲目の﹁マッチとピーナッツ﹂のコンセプトは山口いわくビージーズ・ジュディ・オング︵メロディ︶およびつげ義春︵歌詞︶をイメージしている[65]。全編にわたって音が鳴っているシンセサイザーの音はミニモーグが使用されている。3曲目からは﹁陽炎﹂﹁多分、風。﹂﹁新宝島﹂とアッパーな曲が連続し、﹁モス﹂でピークを迎える。メンバーの間での﹁モス﹂のイメージはトーキング・ヘッズ、山本リンダ、90年代から2000年代のUKロック、C-C-Bを1:1:1:1で混ぜたものとしている[SOL 1]。またこの曲のベースにはヘフナー・500-1︵1962年製︶が使用されており[115]、ライブパフォーマンスにおいても同じものが使用されている[116][117]。7曲目の﹁﹁聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに﹂﹂は2015年の草刈の産休中に制作された曲であり、エレキベースは全て岩寺によるテイクが使用されている[118][SOL 14]。この点からサカナクションの歴史における重要な曲であるとして今作に収録された[119]。8曲目﹁ユリイカ︵Shotaro Aoyama Remix︶﹂はバンド9枚目のシングルの表題曲﹁ユリイカ﹂を東京出身のアーティストである青山翔太郎によってインスト的に[58]リミックスされた楽曲である。9曲目の﹁セプテンバー -東京 version-﹂は山口が10代の時に一人で制作した曲を現在のサカナクションの音楽性に合わせてリアレンジされている[64]。DISC 2「43 03 18 9000 / 141 19 17 5000」[編集]
アートワーク[編集]
画像外部リンク | |
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ジャケット画像①(ビクター公式ウェブサイト) | |
ジャケット画像②(ビクター公式ウェブサイト) | |
ジャケット画像③(ビクター公式ウェブサイト) |
評価[編集]
批評[編集]
ロッキング・オンの小川智宏は、本作は﹁何度聴いても発見がある﹂といい、﹁今まで一枚の絵として見ていたものが、実は奥行きも高さも持った立体像であったことに気づくようなアルバム﹂と評した。﹁時間と空間の移ろいの中で変化し続ける音楽的有機体としてのサカナクションの全体像を、サカナクション自身が初めて具体化して提示するアルバム﹂とも語った[128]。Real Soundの森朋之は、DISC-1には洗練されたダンサブルな楽曲が、DISC-2にはサカナクションの深遠な精神性が堪能できる楽曲が収録されていると指摘し、前作以降のバンドのストーリーを一大叙事詩に発展させた大作と評した[129]。批評家のimdkmは、本作を﹁バンド結成の地である札幌と現在活動の拠点とする東京というふたつの時代/都市を対比させたコンセプトが貫かれた一作﹂と評価。﹁AORやシティポップを参照しつつ、洗練された"洋楽"的ポップスへと向かうのでなく、いなたさをためらいなくポップに提示する手際﹂がサカナクションらしいとした。また、本作は﹁コンセプトアルバムとしてきわめて周到に、整合性のあるつくりになっている﹂が、﹁モス﹂や﹁忘れられないの﹂といった新曲が自ずと放っている魅力に対して、﹁これらのコンセプトはいささか蛇足だ﹂と語った[130]。 雑誌﹃MUSICA﹄では2019年7月号における﹁Disc of the Month﹂の国内盤として今作を選出した。ここに記された批評の一つとして、小野島大は﹁収録曲全体の半数以上がシングルとして既にリリースされているにもかかわらず明確なテーマ・ストーリーをもった1つのアルバムとして見事に纏まっている﹂と評しており、特にDISC 2後半の﹁ワンダーランド﹂﹁さよならはエモーション﹂﹁834.194︵インスト曲︶﹂の流れを例に取りシングル曲もアルバムに組み込まれることで新たな意味をもつようになったと語っている[131]。また同誌の2020年1月号における2019年の音楽シーンを振り返る特集﹁THE YEAR IN MUSIC 2019﹂において鹿野淳と編集長の有泉智子はONE OK ROCKが2019年2月13日にリリースした﹃Eye of the Storm﹄、SEKAI NO OWARIが同月27日に同時リリースした﹃Eye﹄﹃Lip﹄と合わせて批評をしている。3バンドが2010年の初頭にその後大きく注目されるきっかけとなったシングルをリリースした[注 3]ことをふまえ、2010年代の音楽シーンを象徴する立ち位置にまで昇りつめたバンドによるここ10年の時代を総括するアルバムであると評している[132]。 また本作は、﹃ミュージックマガジン﹄2021年3月号掲載の﹁特集 [決定版] 2010年代の邦楽アルバム・ベスト100﹂にて、第90位に選ばれている[133]。受容とチャート成績[編集]
オリコンの調査によると、﹃834.194﹄は2019年6月19日にフィジカルとしてリリースされ初日に推定4万4284枚を売り上げデイリーランキングで2位を獲得した後[統計 1]、発売初週で推定8万1261枚を売り上げ2019年7月1日付の週間チャートランキングでも2位を記録した[統計 2]。同じ週にオリコン週間デジタルアルバムランキングではダウンロード数11123を記録し1位[統計 3]、週間ROCKアルバムランキングにおいても1位[統計 4]、そしてフィジカルでの売り上げとストリーミング再生数・ダウンロード数を合計したオリコン週間合算アルバムランキングでは2位を獲得した[統計 5]。また週間アルバムランキングでのチャートイン2週目︵2019年6月第4週︶には推定1万4710枚を売り上げ9位を記録しトップ10を維持した[統計 18]。その後8月第1週には34位にまで順位を下げたものの[統計 19]、8月第2週および第3週で若干の回復を見せている[統計 20][統計 21]。また、同年6月分のオリコンアルバム月間チャートでは4位[統計 6]、月間ROCKアルバムランキングでは1位[統計 7]、2019年のオリコンアルバム年間ランキングでは29位を記録した[統計 8]。 Billboard JAPANのチャートのうち、﹃Top Albums Sales﹄では、2019年7月1日付のチャートで全国推定売上枚数8万2500を記録し2位でチャートデビューした[統計 9]。この週は﹃Hot Albums﹄でも2位でチャートデビューし[統計 10]、ダウンロード数を計測する﹃Download Albums﹄ではオリコンデジタルアルバムランキングと同様に1位を獲得した[統計 11]。またこの﹃Download Albums﹄ランキングにおいても8月19日付のチャートで15位を記録した後、9月9日付のチャートで9位にまで再び順位を上げている。このようなロングセールスを記録したことについてBillboard JAPANの栗本斉はリード曲﹁忘れられないの﹂での話題作りがアルバムへの注目を集めた大きな要因であると分析している[134]。2019年の﹃Top Albums Sales﹄年間ランキングでは25位[統計 12]、﹃Hot Albums﹄年間ランキングでは17位[統計 13]、﹃Download Albums﹄年間ランキングでは16位を記録した[統計 14]。 TSUTAYAの2019年度年間レンタルCDランキングのアルバム部門では19位[統計 22]、タワーレコードが2019年12月2日に発表した﹁2019 ベストセラーズ﹂邦楽アルバムTOP20では9位[135][136]、HMVが2019年11月29日に発表した年間ランキング﹁HMV BEST OF 2019﹂では16位[統計 23]、配信サイトmoraの2019年年間人気アルバムランキングでは15位[統計 24]、レコチョクの年間ランキング2019ではアルバムランキングにおいて47位にランクインした[統計 25]。またこれを踏まえレコチョクにおける同年のアーティストランキングではサカナクションが50位にランクインしている[統計 26]。 日本レコード協会によるゴールドディスク認定では、10万枚以上フィジカルとして出荷されたとして、2019年6月に認定を受けている[統計 15]。受賞[編集]
年 | 音楽賞 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|
2020 | 第12回CDショップ大賞 | 入賞 | [137] |
収録曲[編集]
本作はCD2枚組でともに9曲ずつ、合計18曲が収録されている。両ディスクとも8曲目にインスト曲またはインスト曲に近い形にアレンジされた楽曲が、9曲目には山口と岩寺が所属していたサカナクションの前身バンド「ダッチマン」時代の楽曲『セプテンバー』をリアレンジした楽曲が収録されている。リード曲はDISC 1の1曲目「忘れられないの」[広報 5]。
全作詞・作曲: 山口一郎、全編曲: サカナクション。 | |||
# | タイトル | 録音・ミックス(またはリミックス) | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「忘れられないの」 | 浦本雅史 | |
2. | 「マッチとピーナッツ」 | 浦本雅史・吉井雅之(録音のみ) | |
3. | 「陽炎」 | 浦本雅史 | |
4. | 「多分、風。」 | 浦本雅史 | |
5. | 「新宝島」 | 土岐彩香(録音)・浦本雅史(ミックス) | |
6. | 「モス」 | 浦本雅史・吉井雅之(録音のみ) | |
7. | 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」 | 土岐彩香(録音)・浦本雅史(ミックス) | |
8. | 「ユリイカ(Shotaro Aoyama Remix)」 | 青山翔太郎(リミックス) | |
9. | 「セプテンバー -東京 version-」 | 浦本雅史 | |
合計時間: |
全作詞・作曲: 山口一郎[注 4]、全編曲: サカナクション[注 5]。 | |||
# | タイトル | 録音・ミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「グッドバイ」 | 浦本雅史 | |
2. | 「蓮の花」 | 浦本雅史 | |
3. | 「ユリイカ」 | 浦本雅史 | |
4. | 「ナイロンの糸」 | 浦本雅史 | |
5. | 「茶柱」 | 浦本雅史 | |
6. | 「ワンダーランド」 | 浦本雅史 | |
7. | 「さよならはエモーション」 | 浦本雅史(録音のみ)・土岐彩香 | |
8. | 「834.194」 | 浦本雅史(録音のみ)・高橋邦之 | |
9. | 「セプテンバー -札幌 version-」 | 浦本雅史 | |
合計時間: |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「years (Setsuya Kurotaki "NF Remix")」 | 黒瀧節也 | |
合計時間: |
# | タイトル | ファン投票人気ランキング | |
---|---|---|---|
1. | 「OPENING」((Ame(B)の冒頭部分のみ)) | (原曲は33位) | |
2. | 「涙ディライト」(照明 平山和裕リクエスト) | 30位 | |
3. | 「ネプトゥーヌス」(山口一郎リクエスト) | 22位 | |
4. | 「YES NO」(楽器(ローディ)リクエスト) | 43位 | |
5. | 「アムスフィッシュ」(岩寺基晴リクエスト) | 25位 | |
6. | 「ドキュメント」(岡崎絵美リクエスト) | 21位 | |
7. | 「フクロウ」(インテリアデザイナー 片山正通リクエスト) | 15位 | |
8. | 「スプーンと汗」(太宰府天満宮 権宮司 西高辻信宏リクエスト) | (不明) | |
9. | 「enough」(スタイリスト 北澤"momo"寿志リクエスト) | (不明) | |
10. | 「エンドレス」 | 5位 | |
11. | 「三日月サンセット」 | 4位 | |
12. | 「ナイトフィッシングイズグッド」 | 3位 | |
13. | 「白波トップウォーター」 | 2位 | |
14. | 「目が明く藍色」 | 1位 | |
15. | 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」 | 20位 | |
16. | 「グッドバイ」 | 13位 | |
合計時間: |
# | タイトル | 監督 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「グッドバイ」 | Yukihiro Shoda | |
2. | 「ユリイカ」 | 山口保幸 | |
3. | 「さよならはエモーション」 | 田中 裕介 | |
4. | 「蓮の花」 | 山口保幸 | |
5. | 「新宝島」 | 田中 裕介 | |
6. | 「多分、風。」 | 田中 裕介 | |
合計時間: |
ツアー・関連する公演[編集]
SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session[編集]
SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session | ||||
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サカナクションのライブ・ツアー『SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session』の最終公演会場・ポートメッセなごやの入り口に設置された看板。
(2019年6月14日撮影) | ||||
サカナクション の アリーナ・ツアー | ||||
場所 | 日本 | |||
関連アルバム | 834.194 | |||
初日 | 2019年4月6日 | |||
最終日 | 2019年6月14日 | |||
行程 | 7 | |||
公演数 | 10 | |||
ウェブサイト | sakanaction 2019 | |||
サカナクション ツアー 年表 | ||||
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映像外部リンク | |
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サカナクション / TOUR「SAKANAQUARIUM2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session」ティザー |
追加公演と中国へのメディア展開[編集]
4月27日に中国での追加公演が発表され、この公演のプロモーションに合わせてweiboのバンド公式アカウントが開設された[広報 14]。6月28日に上海のModern Sky LAB[広報 15]、6月30日に深圳のA8 Live[広報 16]で開催され、これらの2公演はアルバム発売後に開催された。なおこの2公演はサラウンド音響ではなく一般的なステレオ音響での公演であるため、ツアータイトルは﹁SAKANAQUARIUM2019 "834.194"﹂となっており﹁6.1ch Sound Around Arena Session﹂の部分はない。テレビ放送[編集]
日本国内でのツアー千秋楽となった愛知公演の様子がWOWOWライブにて2019年9月22日に放送された[143]。番組では山口が本ツアーを振り返るインタビューも合わせて放送された。アリーナ・ツアーの映像作品化[編集]
『SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14-』 | ||||
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サカナクション の ライブ・ビデオ | ||||
リリース | ||||
録音 |
2019年6月14日 日本・ポートメッセなごや 3号館 | |||
ジャンル |
ロック エレクトロニカ テクノ | |||
レーベル | NF Records | |||
サカナクション 映像作品 年表 | ||||
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EANコード | ||||
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映像外部リンク | |
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サカナクション / LIVE Blu-ray、DVD「SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"」teaser movie | |
「SAKANAQUARIUM 2019"834.194"」ダイジェストトレーラー | |
サカナクション/LIVE Blu-ray「SAKANAQUARIUM 2019”834.194”」-guidance of Dolby Atmos- |
# | タイトル | |
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1. | 「セプテンバー(Acoustic)」 | |
2. | 「Opening(000.000~834.194)」 | |
3. | 「アルクアラウンド」 | |
4. | 「夜の踊り子」 | |
5. | 「陽炎」 | |
6. | 「モス」 | |
7. | 「Aoi」 | |
8. | 「さよならはエモーション」 | |
9. | 「ユリイカ」 | |
10. | 「years」 | |
11. | 「ナイロンの糸」 | |
12. | 「蓮の花」 | |
13. | 「忘れられないの」 | |
14. | 「マッチとピーナッツ」 | |
15. | 「ワンダーランド」 | |
16. | 「INORI」 | |
17. | 「moon」 | |
18. | 「ミュージック」 | |
19. | 「新宝島」 | |
20. | 「アイデンティティ」 | |
21. | 「多分、風。」 | |
22. | 「セプテンバー -札幌version-」 | |
23. | 「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」 | |
24. | 「夜の東側」 | |
25. | 「グッドバイ」(ライブの演出として公演のクレジットロールがステージ上に流れている) | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「CREDIT」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ドキュメント」 | |
2. | 「第一幕「Ame(C)」~第二幕「変容」Visual Effects & Binaural Recording」 | |
合計時間: |
SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"[編集]
SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光" | ||||
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サカナクションのライブ・ツアー『SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"』の公演会場・愛知県芸術劇場に設置された記念撮影用フォトパネル。
(2020年2月18日撮影) | ||||
サカナクション の ホール・ツアー | ||||
場所 | 日本 | |||
関連アルバム | 834.194 | |||
初日 | 2020年1月18日 | |||
最終日 | 2020年2月26日 | |||
行程 | 6 | |||
公演数 | 12 | |||
ウェブサイト | SAKANAQUARIUM2020"834.194 光" | |||
サカナクション ツアー 年表 | ||||
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追加公演﹁SPEAKER +﹂[編集]
﹁SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"﹂ツアーの追加公演が2019年12月27日に発表され、特設サイトのリンクが公開された[広報 20]。当初は5月1日・5月2日にぴあアリーナMM、5月8日に大阪城ホールで開催される予定であったが、本ツアーのホール公演と同じく新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響で開催見合わせが発表された[広報 21]。以降バンドは振替日程の調整を続けてきたものの、当面の開催は不可能と判断したため2020年5月1日20時ごろに全3公演の中止が発表された[広報 22][広報 23]。サカナクションのライブツアーで全公演が中止になった企画はこれが初めてである。ツアー開催延期・中止とその対応について[編集]
2019年末から世界各地で流行している新型コロナウイルス感染症の影響が最初に出たのは2020年2月18日、19日の愛知公演で、本ツアーの公式グッズの会場への到着が中国での生産ライン・物流停止の影響を受け先行販売開始までに間に合わない事態が発生した[広報 24]。その後、当初は十分な感染対策を行なった上で予定通り開催する方針であったが[広報 25]、2月26日に政府からイベントの開催の必要性を検討するよう要請されたことを受け[158]、当日中に石川・広島・神戸での6公演の延期が発表された[広報 26]。ツアーの休止が決定して以降、振り替え日程の発表やチケットの再販売を行いツアー再開に向けた対応を進めた他[広報 27][広報 28][広報 29]、様々な規模のライブ代替企画を企画した。バンドがこれまでにリリースしたライブ映像作品のYouTube上での配信[広報 30][広報 31]や、山口によるSNSを用いたファンや他のクリエイターとの交流活動[159][160]などが行われる傍ら7月から10月にかけてツアーを再開できるよう調整していたものの[広報 32][広報 33]、夏になっても感染症の影響がおさまることはなく最終的には全ての公演が中止となった[広報 34][広報 19]。なお有観客のツアー再開中止が発表された後の2020年8月15日と16日には、バンド史上初となる無観客のライブストリーミング公演﹃SAKANAQUARIUM 光 ONLINE﹄が配信された[161]。またサカナクションはコロナ禍でライブが開催できなくなったことにより収入が減ったスタッフへの支援活動も積極的に行った。2020年3月にサカナクションは「NICE ACTION」と呼ばれるファンからの寄付金を受け入れるシステムを開始した他[162]、中止となったアリーナ公演で販売予定だったライブグッズや新たに制作した映像作品集『LIVE FISH -COMPLETE BOX-』の売り上げを「チームサカナクション」の支援金として使用する取り組みも行われた[広報 35][163]。
クレジット[編集]
サカナクション[編集]
レコーディング[編集]
特記ない限りCDのライナーノーツによる[61]。- 忘れられないの
- Cooperative Synthesizer & Percussion Arrangement - 青山翔太郎
- ヴァイオリン - 山本理紗、須原杏[広報 36]
- ヴィオラ - 村田泰子[広報 37]
- チェロ - 遠藤益民
- マッチとピーナッツ
- ヴァイオリン - 山本理紗、須原杏
- ヴィオラ - 村田泰子
- チェロ - 遠藤益民
- コーラス - 世武裕子[広報 2]
- 新宝島
- Cooperative Keyboard Arrangement - 冨田謙
- モス
- Cooperative Synthesizer & Percussion Arrangement - 青山翔太郎
- パーカッション - 出田寿一[広報 38]
- トランペット - タブゾンビ
- テナー & バリトンサクソフォーン - 栗原健
- トロンボーン - 滝本尚史
- ナイロンの糸
- ユーフォニアム & フリューゲルホルン: 権藤知彦
- 茶柱
- コントラバス - 瀬尾高志[広報 39]
- ワンダーランド
- フィールド・レコーディング - Yasuhito Izutsu
- Record & Mixed - Aobadai Studio & Soi Studio
- Assistant Engineer - Masayuki Yoshii(Aobadai Studio), Tetsuro Sawamoto(Aobadai Studio), Miyuki Nakamura(Aobadai Studio), Konoka Munekata(Aobadai Studio)
- Instrumental Technician - Ryoji Tamura(MOBY DICK), KazuyaTakeda(MOBY DICK), Kentaro Seki(TEAM ACTIVE)
- Drum Technician - Yoshio Arimatsu
- Mastered - Kotaro Kojima(FLAIR)
CDのアートワーク[編集]
- カバーアートワーク - Nerhol
- アートディレクション & デザイン - 田中義久
- 水中写真撮影 - 西塁(NF)
- アートワーク撮影 - Hiroshi Manaka
ミュージック・ビデオのクレジット[編集]
- ナイロンの糸
- 忘れられないの・モス
アリーナー・ツアーのクレジット[編集]
特記ない限りライブ映像内のクレジットによる[169]。
- プロデューサー - 野村達矢(NF Records/ヒップランドミュージック)
- アーティストマネージャー - 熊木勇人、関口香菜(NF Records/ヒップランドミュージック)
- ステージ運営
- 舞台監督 - 増田崇(ヒップランドミュージック)
- サラウンド・ラウンド・ミキサー & マニピュレーター - 浦本雅史(Soi Co.,Ltd)
- 音響(FOH) - 佐々木幸雄
- 音響システムデザイン - 武井一雄
- 照明 - 平山和弘(BAGS GROOVE)
- 演出用映像
- ステージ演出
- スタイリスト - 三田真一(KiKi inc.)
- ヘア&メイクアップ・アーティスト - 根本亜沙美
- リキッド・ライティング - 助川貞義(OVERHEADS)
- ビジュアル・プログラミング&CGデザイン - Rhizomatiks
- 広告・グッズデザイン - 平林奈緒美
- 映像作品化
- 撮影監督 - Shinya Yamada
- ミキシング&マスタリングエンジニア - 浦本雅史(Soi Co.,Ltd)
- 監督 - 田中裕介(CAVIAR)
チャートおよび認定と売り上げ[編集]
チャート[編集]
チャート | 最高 順位 |
出典 |
---|---|---|
アルバム『834.194』 | ||
日本・オリコンCDアルバムチャート | 2 | [統計 2] |
日本・オリコンデジタルアルバムチャート | 1 | [統計 3] |
日本・オリコンROCKアルバムチャート | 1 | [統計 4] |
日本・オリコン合算アルバムチャート | 2 | [統計 5] |
日本・Billboard Japan Hot Albums | 2 | [統計 10] |
日本・Billboard Japan Top Albums Sales | 2 | [統計 9] |
日本・Billboard Japan Download Albums | 1 | [統計 11] |
楽曲『忘れられないの』 | ||
日本・Billboard Japan Hot 100 | 5 | [統計 27] |
日本・Billboard Japan Download Songs | 4 | [統計 28] |
日本・Billboard Japan Streaming Songs | 5 | [統計 29] |
楽曲『マッチとピーナッツ』 | ||
日本・Billboard Japan Streaming Songs | 40 | [統計 29] |
楽曲『モス』 | ||
日本・Billboard Japan Hot 100 | 58 | [統計 30] |
日本・Billboard Japan Download Songs | 49 | [統計 31] |
日本・Billboard Japan Streaming Songs | 24 | [統計 32] |
楽曲『「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」』 | ||
日本・Billboard Japan Streaming Songs | 76 | [統計 29] |
楽曲『ナイロンの糸』 | ||
日本・Billboard Japan Hot 100 | 53 | [統計 33] |
日本・Billboard Japan Download Songs | 23 | [統計 34] |
楽曲『セプテンバー』 | ||
日本・Billboard Japan Streaming Songs | 68 | [統計 29] |
|
|
チャート | 最高 順位 |
出典 |
---|---|---|
アルバム『834.194』 | ||
日本・オリコンCDアルバムチャート | 4 | [統計 6] |
日本・オリコンROCKアルバムチャート | 1 | [統計 7] |
チャート | 最高 順位 |
出典 |
---|---|---|
アルバム『834.194』 | ||
日本・オリコンCDアルバムランキング | 29 | [統計 8] |
日本・Billboard Japan Top Albums Sales | 25 | [統計 12] |
日本・Billboard Japan Hot Albums Year End | 17 | [統計 13] |
日本・Billboard Japan Download Albums | 16 | [統計 14] |
楽曲『忘れられないの』 | ||
日本・Billboard Japan Hot 100 | 75 | [統計 58] |
チャート | 最高 順位 |
出典 |
---|---|---|
Blu-ray『SAKANAQUARIUM 2019"834.194"』 | ||
日本・オリコン週間ミュージックBlu-rayチャート | 3 | [統計 59] |
DVD『SAKANAQUARIUM 2019"834.194"』 | ||
日本・オリコン週間ミュージックDVDチャート | 6 | [統計 60] |
ゴールド等認定[編集]
国 | 認定年月 | 認定団体 | 認定 | 売り上げ | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
アルバム『834.194』 | |||||
日本 | 2019年6月 | RIAJ | ゴールド (CD) |
10万+ | [統計 15] |
解禁日と発売日一覧[編集]
国・地域 | 発売/発信元 | 発売日/解禁日 | 規格 | 規格品番/リクエストナンバー/備考 |
---|---|---|---|---|
日本 | ソフトバンク | 2019年3月23日 | テレビCM SoftBank music project「速度制限マン」編[広報 8][81][82][83][84] カロリーメイト「考えつづける人」篇 |
N/A |
JFN・TOKYO FM 『SCHOOL OF LOCK!』 |
2019年5月24日 | ラジオ・プレミア 忘れられないの(フル尺)[SOL 8][170] | ||
NF Records(Victor Entertainment) | 2019年6月5日 | ミュージック・ビデオ ナイロンの糸[106] | ||
JFN・TOKYO FM 『SCHOOL OF LOCK!』 |
2019年6月14日 | ラジオ・プレミア モス(フル尺)[SOL 10] |
O.A.は2019年のサラウンドツアー最終公演の直後。 | |
NF Records(Victor Entertainment) | 2019年6月19日 |
|
||
世界 | デジタル・ダウンロード [174] | N/A | ||
日本 | 2019年6月21日 | ミュージック・ビデオ 忘れられないの[107] | ||
2019年6月27日 | ミュージック・ビデオ モス[175] | |||
台湾 | ロックレコード | 2019年6月28日 |
|
GUT2554~5[176] |
日本 | NF Records(Victor Entertainment) | 2019年7月6日 | レンタルCD | VICL-65194 |
韓国 | NHNバッグス(J-Box Entertainment) | 2019年7月17日 | デジタル・ダウンロード[177] | N/A |
日本 | NF Records(Victor Entertainment) Drop Block Studio |
2019年8月9日 | ミュージック・ビデオ 忘れられないの(Drop Block Studio Cover Version) | |
NF Records(Victor Entertainment) | 2019年8月21日 | 8cmCDシングル 「忘れられないの/モス」シングルリカット |
VIDL-30565[178] | |
2020年1月15日 |
|
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
なお、今作の主題歌は前作同様にサカナク
ションの﹃モス﹄です。(96)^ “クイズ!オンリー1”. TBSテレビ. 2023年7月18日閲覧。 (97)^ “サカナクション × GINZA× MEN'S NON-NO MIDNIGHT DAYDREAM Presented by BOTTEGA VENETA”. マガジンハウス. 2021年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月28日閲覧。 (98)^ “﹃ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス﹄CM楽曲は、サカナクションさんの﹁グッドバイ﹂を起用”. スクウェア・エニックス. 2021年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月28日閲覧。 (99)^ "サカナクション、新曲"ユリイカ"が映画﹁ジャッジ!﹂ED曲に". タワーレコードオンライン. タワーレコード株式会社. 14 November 2013. 2021年8月5日閲覧。 (100)^ ab"サカナクション・山口一郎、カロリーメイト新CMでオーストラリアの砂漠を歩きながら﹁思考﹂する". rockin'on.com. ロッキング・オン. 20 March 2019. 2020年11月21日閲覧。 (101)^ “花王 "Essential"”. 前田屋. 2021年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月18日閲覧。 (102)^ "サカナクション、新海誠監督とのコラボ実現。新曲"ワンダーランド"が﹃NEWS23﹄のOPテーマに". rockin'on.com. ロッキング・オン. 20 May 2019. 2020年11月21日閲覧。 (103)^ "︻永久保存版︼サカナクション山口一郎×NEWS23小川彩佳﹁本当に正しいことは、最初はいつも少数﹂". ﹁NEWS23﹂スタッフノート. NEWS23. 6 June 2019. 2020年11月21日閲覧。 (104)^ "サカナクション、東進全国統一テストCMで新音源オンエア". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 13 September 2013. 2021年8月5日閲覧。 (105)^ abサカナクション 2020, pp. 48–59. (106)^ ab"サカナクションのニューアルバム﹃834.194﹄より﹁ナイロンの糸﹂先行配信がスタート&MV公開". Billboard Japan. 阪神コンテンツリンク. 5 June 2019. 2020年6月5日閲覧。 (107)^ ab"サカナクション、80年代前半のポップスを再現した"忘れられないの"MV公開". rockin'on.com. ロッキング・オン. 21 June 2019. 2020年11月26日閲覧。 (108)^ "サカナクション、新曲﹁モス﹂MVメイキング映像をGyao!独占先行配信開始". Billboard Japan. 阪神コンテンツリンク. 10 July 2019. 2020年6月5日閲覧。 (109)^ "サカナクション"水と都市"をテーマにした﹁ナイロンの糸﹂MV公開、山田智和が監督". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 5 June 2019. 2020年12月5日閲覧。 (110)^ “杉山清貴の過去から現在﹁KT’s History﹂”. モーニング・ショパン. 2023年7月18日閲覧。 (111)^ “サカナクション﹃Mステ﹄で80年代音楽番組を再現 山口一郎は“杉山清貴”絡みでゆずと盛り上がる”. テックインサイトジャパン (2019年6月23日). 2023年7月18日閲覧。 (112)^ サカナクション 2020, p. 53. (113)^ "BUMP、サカナクション、欅坂46ら﹁MTV VMAJ 2019﹂受賞。﹁特別賞﹂にONE OK ROCK、星野源らも". rockin'on.com. ロッキング・オン. 7 August 2019. 2020年11月22日閲覧。 (114)^ 澤田大輔 (8 July 2019). "サカナクション﹃834.194﹄ みずからのグルーヴとメロディーを現行ポップのモードに織り込んだキャリアの集大成". mikiki. タワーレコード. 2020年11月25日閲覧。 (115)^ 中村健吾 2019, p. 30. (116)^ サカナクション﹃SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14-︵Blu-ray 完全生産限定盤︶﹄︵Blu-ray︶ビクターエンタテインメント、東京、2020年1月15日、該当時間: 0時間18分59秒から0時間23分12秒にかけて。ASIN B081RRCWVJ。 (117)^ サカナクション / モス(SAKANAQUARIUM 2019"834.194") (MP4) (ライブ・ビデオ). ビクターエンタテインメント. 4 August 2020. 2020年11月28日閲覧。 (118)^ 中村健吾 2019, p. 26. (119)^ サカナクション 2020. (120)^ 篠崎賢太郎 2019, p. 32. (121)^ abサカナクション 2020, p. 35. (122)^ 瀬尾高志. "PROFILE". BASIST "SEO TAKASHI" WEB. 2020年11月28日閲覧。 (123)^ 篠崎賢太郎 2019, p. 34. (124)^ abサカナクション 2020, p. 37. (125)^ abサカナクション 2020, p. 33. (126)^ "サカナクション、新作﹃834.194﹄ジャケ公開 Nerholによる2つの彫刻作品を両面に". Spincoaster. 株式会社Spincoaster. 17 April 2019. 2020年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月4日閲覧。 (127)^ 有泉智子 2019, p. 35. (128)^ 小川智宏 (18 June 2019). "︻今週の一枚︼サカナクションの2枚組アルバム﹃834.194﹄から浮かび上がるサカナクションという物語の全貌". rockin'on.com. ロッキング・オン. 2020年11月25日閲覧。 (129)^ 森朋之 (18 June 2019). "サカナクション、King & Prince、HYDE……キャリアにおける記念碑的なアルバム". リアルサウンド. 株式会社blueprint. 2020年11月25日閲覧。 (130)^ imdkm (26 June 2019). "サカナクション﹃834.194﹄レビュー‥新曲群に如実に反映されたバンドの変化と魅力". リアルサウンド. 株式会社blueprint. p. 2. 2020年11月25日閲覧。 (131)^ 有泉智子 2019, p. 154. (132)^ 有泉智子 2020, pp. 35–37. (133)^ "特集[決定版]2010年代の邦楽アルバム・ベスト100"、MUSIC MAGAZINE、2021年3月号、株式会社ミュージック・マガジン (134)^ 栗本斉 (8 September 2019). "﹁忘れられないの﹂がバズってヒット?!サカナクションの新たなプロモーション︻Chart insight of insight︼". Billboard Japan. 阪神コンテンツリンク. 2020年11月25日閲覧。 (135)^ "令和元年の年間チャート﹁2019 ベストセラーズ﹂発表、嵐が三冠!". タワーレコードオンライン. タワーレコード株式会社. 2 December 2019. 2020年11月25日閲覧。 (136)^ "邦楽アルバム TOP20". タワーレコードオンライン. タワーレコード株式会社. 2 December 2019. 2020年11月25日閲覧。 (137)^ "﹁第12回CDショップ大賞2020﹂、大賞はOfficial髭男dism". タワーレコードオンライン. タワーレコード株式会社. 13 March 2020. 2021年10月4日閲覧。 (138)^ ab 834.194, 国立国会図書館, 全国書誌番号:23241751 2020年10月25日閲覧。 (139)^ ab"﹃834.194﹄サカナクション". レコチョク. 2020年10月25日閲覧。 (140)^ ab"834.194". iTunes. Apple. 19 June 2019. 2020年10月25日閲覧。 (141)^ "300本以上のスピーカー使用、サカナクションの6.1chサラウンドツアー開幕". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 13 April 2019. 2021年10月2日閲覧。 (142)^ “サカナクション、来年4月よりアリーナツアー開催。全国7箇所10公演で過去最大規模”. rockin'on.com (2018年10月9日). 2019年6月6日閲覧。 (143)^ "サカナクション最新ツアーファイナル放送決定、過去のライブ映像も". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 19 June 2019. 2020年11月29日閲覧。 (144)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"︵Blu-ray 完全生産限定盤︶”. billboard japan. 2020年5月27日閲覧。 (145)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"︵DVD完全生産限定盤︶”. billboard japan. 2020年5月27日閲覧。 (146)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"︵Blu-ray通常盤︶”. billboard japan. 2020年5月27日閲覧。 (147)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"︵DVD通常盤︶”. billboard japan. 2020年5月22日閲覧。 (148)^ "サカナクション、ツアー﹁SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"﹂最終公演を映像化". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 20 November 2019. 2020年11月29日閲覧。 (149)^ ab"サカナクション﹁SAKANAQUARIUM 2019 "834.194"﹂ライブ映像を約9分に凝縮". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 4 January 2020. 2020年11月29日閲覧。 (150)^ "サカナクション、最新ライブ映像作品で採用したDolby Atmos解説動画を公開". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 15 January 2020. 2020年11月29日閲覧。 (151)^ "サカナクション最新ライブBlu-ray Dolby Atmos試聴会緊急開催 メンバー参加のトークも配信予定". Rittor Music Magazine Web. リットーミュージック. 8 January 2020. 2021年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月16日閲覧。 (152)^ "サカナクション最新ライブBlu-rayの﹁Dolby Atmosミックス﹂に迫るイベントを開催". Rittor Music Magazine Web. リットーミュージック. 31 January 2020. 2021年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月16日閲覧。 (153)^ 辻太一 (4 May 2020). "音楽ミックス×Dolby Atmosのリアル〜ライブBlu-rayの制作をエンジニアリング視点で振り返る". サンレコ ~音楽制作と音響のすべてを届けるメディア. リットーミュージック. 2021年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月17日閲覧。 (154)^ "2/1~16‥"サカナクション" ドルビーアトモス体験&特設ストアオープン!". ONKYO BASE. ONKYO BASE. 3 February 2020. 2021年10月4日閲覧。 (155)^ "サカナクション、コンセプチュアルなライブBD/DVD限定盤パッケージ公開". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 15 December 2019. 2020年11月29日閲覧。 (156)^ "音楽プログラム サカナクション﹃暗闇 -KURAYAMI-﹄". あいりトリエンナーレ2019. あいりトリエンナーレ2019. 2019年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月4日閲覧。 (157)^ "サカナクション、全国ホールツアー﹁SAKANAQUARIUM 2020﹂開催決定". rockin'on.com. ロッキング・オン. 27 June 2019. 2020年11月21日閲覧。 (158)^ "新型コロナウイルス感染症対策本部︵第14回︶". 首相官邸ホームページ. 内閣官房内閣広報室. 26 February 2020. 2021年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月28日閲覧。 (159)^ "山口一郎×谷尻誠 Instagram Live﹁深夜対談﹂2020.05.06 #01". TECTURE MAG. tecture株式会社. 13 May 2020. 2021年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月10日閲覧。 (160)^ "山口一郎×谷尻誠 Instagram Live﹁深夜対談﹂2020.05.06 #02". TECTURE MAG. tecture株式会社. 2021年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月10日閲覧。 (161)^ "サカナクション、ライブ×ミュージックビデオの新たな表現を見せつけた熱狂の二夜". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 18 August 2020. 2020年11月29日閲覧。 (162)^ "サカナクション山口、コロナで収入が﹁3分の1以下に﹂ チーム守るアクションも". 1 August 2020. 2021年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月10日閲覧。 (163)^ "サカナクション、Team Sakanaction支援を目的に9枚組Blu-rayボックス発売". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 26 June 2020. 2021年10月2日閲覧。 (164)^ ﹃グッドバイ/ユリイカ﹄︵CDブックレット︶サカナクション、ビクターエンタテインメント、日本,東京、2014年。VIZL-607,全国書誌番号:22370593。 (165)^ ﹃さよならはエモーション/蓮の花﹄︵CDブックレット︶サカナクション、ビクターエンタテインメント、日本,東京、2014年。VIZL-721,全国書誌番号:22499229。 (166)^ ﹃新宝島﹄︵CDブックレット︶サカナクション、NF Records(ビクターエンタテインメント)、日本,東京、2015年。VIZL-885,全国書誌番号:22662341。 (167)^ ﹃多分、風。﹄︵CDブックレット︶サカナクション、NF Records︵ビクターエンタテインメント︶、日本,東京、2016年。VIZL-1037,全国書誌番号:22817577。 (168)^ 有泉智子 2015b, p. 46. (169)^ サカナクション﹃特典映像﹁Credit﹂︵SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14-︵Blu-ray 完全生産限定盤︶︶﹄︵Blu-ray︶ビクターエンタテインメント、東京、2020年1月15日。ASIN B081RRCWVJ。 (170)^ "明日﹁サカナLOCKS!﹂でサカナクション新曲﹁忘れられないの﹂初オンエア". 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 23 May 2019. 2020年11月25日閲覧。 (171)^ “834.194 ︵完全生産限定盤A‥Blu-ray付属︶”. Victor Entertainment. 2020年5月8日閲覧。 (172)^ “834.194 ︵完全生産限定盤B‥DVD付属︶”. Victor Entertainment. 2020年5月8日閲覧。 (173)^ “834.194”. Victor Entertainment. 2020年5月8日閲覧。 (174)^ “サカナクション﹁834.194﹂”. Apple (2019年6月19日). 2021年1月16日閲覧。 (175)^ "サカナクション、新曲"モス"MV公開。﹁まだ見ていない人には決して内容は話さないで下さい﹂". rockin'on.com. ロッキング・オン. 27 June 2019. 2020年11月21日閲覧。 (176)^ “sakanaction 魚韻 / 834.194︵台灣限定包裝初回盤︶” (中国語). Books.com.tw. 2021年1月16日閲覧。 (177)^ “834.194” (韓国語). Bugs!. 2020年5月19日閲覧。 (178)^ “忘れられないの/モス”. Victor Entertainment. 2020年5月8日閲覧。 (179)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14- ︵完全生産限定盤‥Blu-ray︶”. Victor Entertainment. 2021年1月16日閲覧。 (180)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14- ︵完全生産限定盤‥DVD︶”. Victor Entertainment. 2021年1月16日閲覧。 (181)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14- ︵通常盤‥Blu-ray︶”. Victor Entertainment. 2021年1月16日閲覧。 (182)^ “SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14- ︵通常盤‥DVD︶”. Victor Entertainment. 2021年1月16日閲覧。
TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』の放送後記[編集]
バンド公式・所属事務所・関係者による告知[編集]
CD・DVD・Blu-rayのチャートと売り上げ[編集]
参考文献[編集]
書籍[編集]
●新井敏記﹁サカナクション 未来の音楽とナイトフィッシング﹂﹃Switch﹄第33巻第11号、スイッチ・パブリッシング、2015年10月20日、14 - 55頁、ISBN 978-4884183745。 ●有泉智子﹁サカナクション、さらに﹁マジョリティの中のマイノリティ﹂を求めて(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第08巻第01号、FACT、2014年1月15日、36 - 45頁、ASIN B00H2SBO9Y。 ●有泉智子﹁サカナクション、苦悩の果ての名シングル完成最速取材!(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第08巻第11号、FACT、2014年11月15日、38 - 47頁、ASIN B00O5C6GDY。 ●有泉智子﹁COVER STORY サカナクション、いよいよ本格再始動!混沌を抜け次なる航海へと乗り出した山口一郎、その新しき世界と未来を一気に独自(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第09巻第08号、FACT、2015年8月15日、12 - 31頁、ASIN B00XVN17X2。 ●有泉智子﹁サカナクション、草刈姉さん復帰!久々の5人全員・再始動第一声!(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第09巻第10号、FACT、2015年10月15日、40 - 47頁、ASIN B012BALT60。 ●有泉智子﹁年間総括特集‥THE YEAR in MUSIC 2015(THE 50 BEST DISCS)/サカナクション(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第10巻第01号、FACT、2016年1月15日、10 - 65/66 - 73頁、ASIN B0170CLV3A。 ●有泉智子﹁サカナクション(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第10巻第11号、FACT、2016年11月15日、66 - 73頁、ASIN B01LBFWNAM。 ●有泉智子﹁COVER STORY サカナクション 待ちに待った、でもそれ以上の傑作﹃834.194﹄誕生! 6年間のすべてをここに語ろう!!(取材:鹿野淳)﹂﹃MUSICA﹄第13巻第07号、FACT、2019年7月15日、18 - 43頁、ASIN B07STGYBC3。 ●有泉智子﹁50 BEST ALBUMS OF 2019(THE YEAR IN MUSIC 2019)﹂﹃MUSICA﹄第14巻第01号、FACT、2020年1月15日、20頁、ASIN B082BXDTLG。 ●片桐圭子﹁表紙の人/山口一郎 サカナクション 音楽から新しい関係を始めよう(取材:松永良平)﹂﹃アエラ﹄第32巻第17号、朝日新聞出版、2019年4月8日、9/35 - 37頁、ASIN B07PRH27VZ。 ●小柳大輔﹁サカナクション﹂﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄第33巻第08号、ロッキング・オン、2019年6月28日、ASIN B07T5VVLCM。 ●篠崎司﹁サカナクション 潜行、そして光。(取材:布施雄一郎)﹂﹃テレビブロス﹄第33巻第06号、東京ニュース通信社、2019年6月24日、10 - 25頁、ASIN B07QRN4GPG。 ●篠崎賢太郎﹁サカナクション バンドを超えた"クリエイター集団"の方法論 ﹃834.194﹄に見えるネクスト・レベルの制作(取材:辻太一)﹂﹃サウンド&レコーディング・マガジン﹄第38巻第08号、リットーミュージック、2019年8月1日、19 - 51頁、ASIN B07S4DQ7DK。 ●篠崎賢太郎﹁Dolby Atmosで音楽ミックス サカナクション最新ライブBlu-rayを起点に音楽×Dolby Atmosの可能性を探る(取材:松本伊織・辻太一)﹂﹃サウンド&レコーディング・マガジン﹄第39巻第04号、リットーミュージック、2020年4月1日、19 - 54頁、ASIN B07QRN4GPG。 ●中村健吾﹁FEATURED BASSISTS 2 草刈愛美 サカナクション *約6年ぶりのアルバムで見せた、ベーシストとしての進化とは?﹂﹃ベース・マガジン﹄第33巻第08号、リットーミュージック、2020年8月1日、24 - 31頁、ASIN B07T3JQ4BT。 ●横尾彰﹁特集"音をデザインする"匠たちの哲学 ドラム・チューニングにこだわる ~前編~ 江島恵一[サカナクション]×土田"つっちー"嘉範﹂﹃リズム&ドラム・マガジン﹄第35巻第09号、リットーミュージック、2020年4月1日、34 - 39頁、ASIN B07T3JPM8V。 ●吉川尚宏﹁サカナクション︵第2特集︶﹂﹃Talking Rock!﹄、株式会社トーキングロック、2019年6月10日、ASIN B07QXPPHLG。 ●﹁サカナクション 山口一郎が語る“6年ぶりのアルバム”の意味﹂﹃日経エンタテインメント!﹄、日経BP、2019年6月4日、ASIN B07RR74KLT。サカナクションのマーチャンダイジング[編集]
●水島七恵、平林理奈、菅原淳子 著、水島七恵 編﹃[SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around] Tour Booklet﹄ヒップランドミュージック、2017年。 ●サカナクション 著、魚図鑑編纂委員会、企画編集部 編﹃魚大図鑑﹄平林奈緒美、伊東総研、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、2018年3月28日。VIZY-491。 ●サカナクション 著、魚図鑑編纂委員会、企画編集部 編﹃魚図鑑﹄平林奈緒美、伊東総研、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、2018年3月28日。VIZY-1371/1372。 ●サカナクション 著、鈴木哲也、松山裕輔 編﹃NFMG 001﹄NF PUBLISHING、2019年。 ●サカナクション 著、鈴木哲也、戸塚真琴 編﹃NFMG 002﹄NF PUBLISHING、2020年。外部リンク[編集]
- ツアーの公式サイト