2025年4月、東京理科大学が薬学部のキャンパスを現在の千葉県野田市から都内にある葛飾キャンパスへと移転する。 葛飾キャンパスは2013年4月に開設した比較的新しい施設であり、そこへ新たに約1700人の学生が加わることになる。 広い敷地を有する野田キャンパスから都心への移転にはどういう意図があるのだろうか。移転の理由と内容、そして影響についてまとめた。 ■野田キャンパスと葛飾キャンパス 千葉県野田市にある野田キャンパスは、東京ドーム10個分の広い敷地を有する。敷地内に各棟が建てられ、典型的な「大学のキャンパス」といった様相だ。 東武アーバンパークライン(野田線)の「運河駅」を最寄駅とし、駅からキャンパスの入口まで徒歩5分で着く。 運河駅は東武線の春日部~柏駅間に位置し、柏駅までの所要時間は10~15分である。運河から柏で乗り換えるルートを使えば、上野まで40~50分でアクセスできる。 約6