はじめに 功成り名を遂げた人には、日本経済新聞の「私の履歴書」に「思い出」を語る機会があるが、私の場合はそういう事は先ずあり得ないので、記憶の薄れないうちにこれ迄のことを書き残し、たまたま興味を持ってくれた人がいれば、ウェブ上で読んで貰えるようにしようと考えた。 その時には夢中だったことも、後で振り返ると寒々とした感があるし、私の場合は特に「空回り」や「空振り」が多かったので、こういう話の全てを公開するのは恥ずかしい気持ちもある。しかし、60年の長きにわたって、絶えず真剣に考え続け、挑戦し続けたのは事実ゆえ、私自身には特に悔いはない。 また、私が生きてきた実業の世界(特に情報通信の世界)は、この60年間、文字通り激動の中にあったし、私のビジネス人生もそれなりに波乱に満ちたものだったと思うので、これからこういうビジネスの世界で長い時間を過ごす人達の中に、私の体験の中から何らかのヒントを得てく
2016年04月04日15:30 カテゴリ 通信と金融の融合 2014年2月某日。大企業の人事担当者を対象としたパネルディスカッションの登壇を終えて、僕らは神楽坂で打ち上げをしていた。パネリストは主催者であるビズリーチの南壮一郎社長と、Facebook Japan 副代表から KDDI の新規事業担当部長として移籍していた森岡康一氏。1976年生まれの3人は同じネット業界で旧知の仲。話題は新しいネットサービスへ積極的な投資を始めていた森岡氏の近況から、何気ないプライベート談義を経て、自然と通信と金融の未来について移っていた。 それから1年後、2015年4月。ライフネット生命はKDDI 社と資本業務提携を結び、同社が15%超の筆頭株主となるとともに、通信と金融を融合させた新しいサービスの構築に取り組む旨を発表していた。居酒屋の個室で始まった何気ない会話が、新しいパートナーシップとして結実した
4月15日に開催された情報通信審議会2020-ICT基板政策特別部会基本政策委員会終了後、ソフトバンクの孫正義社長がそそくさと会場をあとにするなか、KDDI田中孝司社長の囲みが実施された。 この記事について この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年4月19日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。 ―― 全体の流れを見ると、規制撤廃をどこまで譲歩するのかという流れを感じたが。 田中社長 規制の緩和を譲歩するというよりは、そもそもいま、規制緩和するのかというのがある。それでも世の中変わっていて、問題があるなら真摯に議論すれば良いと僕は思っている。だから、議論すれば良いのではないかと書きました。全部反対と言ったって仕方ない。 (★ NTTグループは規制緩和を進めたい
うわーしばらくニュース見てないうちに大変なことに。 ソフトバンクとイー・アクセスが経営統合ですって。まぁ実質、ソフトバンクによる買収なんでしょうけど。やっぱりオーナーが安定株主の会社は強いですね。どんなにギリギリまで余力を吐き出しても絶対に買収されたりしないっていう安心感から常時全力勝負ができるという強みがあります。 んなことはどうでもよくて、この影響です。正直、イーモバの加入者状況はあまりよろしいものではなさそうで、加入者速報をしなくなった辺りからちょっと経営的にも怪しげな感じがしていたくらい。なので、そもそもの顧客基盤吸収と言う効果は限定的かもしれません。 インフラでいうと、イーモバのインフラは、結構良いんですよ。前にもどこかで書きましたが。無用な基地局数競争なんていう土俵に乗らなかった分、セオリー通りにきれいなインフラが作られています。ただ、やっぱり地方で弱いのは相変わらずですし、面
2011年にKDDIから「au Wi-Fi SPOT」向けの無線LAN機器を受注し、1年間でおよそ10万スポットものエリアを広げた。これを契機に、日本市場に本格的に参入することを決め、日本のオフィスを立ち上げた。会社設立から7年が経過してようやくだ。 これまで私は、日本市場に投資することに二の足を踏んでいた。日本では既に米シスコや米アルバネットワークスがエンタープライズの分野で存在感を見せていたからだ。しかしモバイルインターネットによって、状況はがらりと変わった。通信事業者向けの市場が広がり、新たなプレーヤーに対する門戸が開かれた。 通信事業者にとって、無線LANの重要性が増しているように見える。 無線LANの市場の変遷について、私はこのように考えている。まず1990年代に「ホームWi-Fi」の分野から無線LANはスタートした。ここではバッファローのような企業が市場をけん引していた。それか
スマートフォンのデータ通信は定額制だがフィーチャーフォンよりデータARPUが高く、11年第3四半期にはデータARPUが前年同期比6.5%・150円増の2,460円になっており、増加率は右肩上がり。これにともない、「スマートフォンへの移行で収益は向上している」との見解を示した。ただ、こういった現状に対し、「いいことばかりではない」と田中社長。2011年9月には、全体のトラフィックのうち60%がスマートフォンによるものだったとのことで、10%のスマートフォンユーザーがフィーチャーフォンユーザー全体のトラフィックに匹敵するそうだ。 田中社長は「スマートフォンがネットワークのキャパシティを食らい尽くしてしまう」と危機感を示し、現在、日々のトラフィック量に応じて規制をかける方法を採用しているが、「これは長期間の対策ではない」と続ける。データトラフィックの急増に対して、顧客のエクスペリエンスを下げない
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