﹁霞が関のリアル﹂取材班には多くの現役官僚から意見が寄せられます。私たちは本人の了解が取れれば、できるかぎり直接会ってお話を伺うようにしています。 その1人、都内の喫茶店で会った文部科学省の現役官僚がこんなことを口にしました。 ﹁周りがどんなに忙しくしていても大した仕事をせず、ただ座っているようにしか見えない年配の職員がいるんです。もちろん全員ではないですが、﹃○○官﹄とか、名称はカッコイイ役職の人の中にです。私の直属の上司ではないというか、そもそもその人に部下はいないんだけど、仕事は振ってくるので困ります﹂ ﹁例えば課長のところに民間団体から講演の依頼が来た時、課長が忙しいとその○○官に依頼が回る。それを自分で対応するならいいけど、私のような下の職員に﹃講演に使うデータを調べてプレゼン資料にまとめておいて﹄と準備を丸投げするんです。さらに後日、主催者から送られてきた講演記録のチェックも丸
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