組織がイノベーションを生み出すためには、日常から変化をし続けることが必要です。特集﹁組織学習の見取図﹂では、組織の変化のメカニズムに迫る﹁組織学習︵organizational learning︶﹂領域の理論と実践知について探究していきます。 組織学習とは、組織における﹁個人の学習﹂を発端としながらも、組織として有用な知識が保存され、再現性のあるルーティンが変化することを指しています。あくまで﹁組織﹂を主語とした記憶と習慣の変化によって説明されるプロセスです。 前回の記事では、あえて組織学習の起点である﹁個人の学習﹂に焦点を当て、長年の実践経験を積んだ﹁エキスパート︵熟達者︶﹂が保有する技の構造について、認知科学の研究知見や、筆者らが行ったファシリテーターを対象とした最新の調査研究の結果に基づいて解説しました。 ある領域に精通して﹁エキスパート﹂﹁プロフェッショナル﹂﹁一人前﹂などと称され
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