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(厳選)おすすめの辞書 古典ラテン語辞典 国原吉之助著、大学書林(2005年)、37,800円。 研究社の「羅和辞典」と比べ、訳のついた例文が充実しています。また、単語の文例に於ける用法(たとえば、「性質の奪格」など)についても、巻末に文法事項を網羅したリストがあり、その説明との照合ができるようになっています。これは学習者にとって画期的なことです。 羅和辞典(改訂版) 水谷 智洋著、研究社(2009年)、6,480円。 見出し語は4万5千。新しい時代に相応しい新しい辞書として生まれ変わりました。 紙質も印字も現代的で申し分なく、たいへん引きやすい辞書です。 この内容をベースとしたCD-ROM版があります。便利で、私も使っています。 研究社 羅和辞典 改訂版 Cassell’s Latin Dictionary: Latin-English, English-Latin D. P. Simp
英語のlifeという言葉は、日本語では「生活」とも「人生」とも訳すことが出来るが、これら二つの日本語は似て非なるものである。たとえば「便利な生活」と言うが、「便利な人生」とは言わない。 一般に、理工系の学問は「便利な生活」の実現をもたらすが、人文系の学問、特に「文学研究」は、その実現に寄与することを直接の目的とするものではない。むしろ文学は、他の芸術とともに、人間の生き方、すなわち「人生」の意味を深く問おうとする。無論それぞれの学問の方向は、互いに背を向けあうものではなく、もちつもたれつの関係にあるわけで、どちらか一方のみで、私たちの生活や人生が豊かになるとは思われない。 一方、life には「命、生命」という意味もある。たとえば、life saver と言えば「救命具」を意味している。また、with life という表現は「元気よく」と訳せるように、life は「元気」という意味も含意す
現代に生きる古典語(3) 「自立するということ」 日本語にすると固い言葉、意味のよくわからない言葉であっても、対応する英語の語源を探ると、意味の鮮明になるケースというのが結構あります。 今回は、最近よく耳にする「自立」という言葉を取り上げたいと思います。この言葉に対応する英語は、ふつう、independenceといいます。形容詞は、independentですね。アメリカの独立記念日のことを、Independence Dayというように、「独立」とも訳されます。 さて単語の成り立ちですが、independentは、inとdependentに分解できます。inは、「無」とか「不」の意味(notの意味)を表す接頭辞です(例えばindirectは「ダイレクトでない=間接的な」)。dependentは「従属している」という意味を持つ形容詞ですから、independentとは本来「従属していない」とい
ラテン語を読むための本を書きました。 ラテン語を読む キケロー「スキーピオーの夢」 山下 太郎 ラテン語を学ぶヒントを書いています。独学の一助になれば幸いです。 今後のラテン語講習会の予定 受講生の声 ラテン語の基本 英語の初歩の例文ですと I am a student. などがありますが、大人がこれを復唱するのは気恥ずかしいです。でも、ラテン語なら Homo sum. (= I am a man.) というのがあって、座右の銘として通用します。声に出す甲斐もあります。 ラテン語の読み方 ラテン語の発音 Q. ラテン語の二重母音は? Q. cūjusの発音は? ラテン語のアクセント ラテン語の名詞・形容詞 第1変化名詞 第1変化名詞の変化を覚える Q. ラテン語の語順 Q. 文頭の主格は主語とみてもよいか? 第2変化名詞 第1・第2変化形容詞 第3変化名詞 Q. 子音幹名詞と i幹名詞につ
ギリシア人ローマ人のことば―愛・希望・運命 (岩波ジュニア新書 107) 中務 哲郎 大西 英文 この本を読んで古典の勉強をしたいと思った。このサイトの西洋古典の項目はこの本を手本として文章を綴ろうと思った(無謀)。両先生の息がぴったりあい、とても共著とは思えない。平易な日本語ながら、日本語そのものが美しく格調が高い。中高生はもちろん、大人に読んでほしい。参考記事「はかなきは世の営み」
英語で「数」といえば、number であり、省略語はふつう No. とかく。つまり、Nu. ではない。これはなぜだろうか。 実は、No. とはラテン語の numero の省略形である。 「数」を意味するラテン語は numerus(ヌメルス)であるが、それが奪格(だっかく)・単数と呼ばれる形に変化すると、numero(ヌメロー)となる。 この形を英語で直訳すると、in number となる。 たとえば英語で40を意味する場合、forty in numberという表現を用いるが、この in number の部分が、ラテン語 numero に対応する。 いま簡単にふれたように、ラテン語は語尾変化で語と語の関係を表す。 たとえば単数形の場合、次のように変化する。 (主格)numerus(数は)、(属格)numeri(数の)、(対格)numerum(数を)、(与格)numero(数に)、(奪格)nu
ラテン語格言集 アルファベット順に並んでいます。>>ラテン語格言集 ラテン語の辞書・教科書 Amazonのショッピングカートにて辞書・教科書の紹介をしています。 ラテン語の辞書 ラテン語の教科書 ラテン語の参考書 西洋古典文学 ラテン語を学ぶ ラテン語学習の基本は活用の暗記です。活用の暗記には活用一覧表をご利用ください。 暗記した成果は、姉妹サイト(ラテン語ファンサイト)のラテン語検定試験で確認できます(無料)。 踏み込んで学びたい方は、私の主催する「ラテン語メーリングリスト」に参加する手もあります。 山の学校の古典教室ではギリシア語とラテン語の文法、講読クラスを開講しています。遠隔地の人のためにそれぞれ通信講座もご用意しています。 >>ラテン語を学ぶの続きを読む。 学習の準備・予備知識 ラテン語の発音 >>ラテン語の発音確認テスト ラテン語のアクセント >>ラテン語のアクセント確認テスト
「アー・フォンテ・プーロー・プーラ・デーフルイト・アクゥア」と読みます。 ā は奪格支配の前置詞で、「<奪格> […]
Q1. どうしてナンバーを略した形は Nu. でなく No. なのですか? A. ちょっと大きな英和辞書に載っていると思いますが、No. とはラテン語で数を意味する Numerō(ヌメロー)の省略形です。 厳密に言えば、ラテン語で「数」を意味する第2変化名詞 numerus(ヌメルス)の主格の形(辞書に載っている見だし)ですが、その奪格(だっかく)と呼ばれる変化形が numerō です。この格に注意して直訳すれば、「数において」という意味になります。 たとえば40という数字は、ラテン語でnumeōo quadraginta(ヌメロー・クゥァドラギンタ)と言いますが、これは「数において40」という意味です。英語だと、forty in number とさらっと訳せるのですが、日本語だと少しまわりくどい感じですね。 Q2. numero の省略形が No. ということは分かりました。ときに、最初
山の学校は学校法人北白川学園による小学生から大人を対象とした学びの場です。ゼミ形式のクラス、語学クラスも充実。 ★新規開講クラス多数! 冬学期からの受講生募集中! ⇒入会のご案内 ⇒時間割・カレンダー(冬学期の日程は12/3~3/18) 春学期(4月~7月)、受講募集中! 春学期の無料ガイダンス開催!(3/26~3/30) ラテン語の夕べ、3/23(土)20:10-21:30開催! 中1プレ英語、2/19(月)・2/26(月)16:50-18:30開催! 「古典語の夕べ」アーカイブ視聴受講、受付中! YoutubeとInstagram(yamanogakko.kitashirakawa)で動画の一部を公開しています。 【お知らせ 2/22】「ラテン語初級文法A」クラス オンライン・対面 教科書の最初からスタート。4/20(土)から。2学期間かけてラテン語の基礎を学びます。今がチャンス!
山下です。今日は本の紹介です。 日本語のタイトルは「モチベーション3.0」。ダニエル・ピンクの著作です。邦訳のサブタイトルに「持続する『やるき!』(ドライブ!)をいかに引き出すか」とあります。 山びこ通信をお送りしたある大学の先生から紹介して頂きました。 実はまだ未読状態で^^、感想も何も言えない状態です。 ただ、その先生によると、山の学校の取り組みはこの著作の主張と響き合うようなので、私も興味を持って読もうと思っているところです。 さて、この本は訳者の解説が巻頭に置かれています(普通は巻末)。その中から重要と思われるコメントを紹介します。 「・・・人間の癖を直すにはしつこさが必要だ。そう、この本はしつこいくらいこの新しい「習慣」「癖」を身につけるための反復練習を要求している。スポーツでも音楽でも一芸に秀でた人がみな通る道。それは驚くほど単調な練習を、驚くほどしつこくやることであ
以下は、オウィディウスの『変身物語』の伝えるエピソードです(中村善也訳)。ロミオとジュリエットとよく似た話ですね。 「無類の美青年ピュラモスと、これも『東方』だいいちの美女ティスベ–このふたりが、隣り合わせの家に住んでいたのです。セミラミス女王が高い煉瓦の城壁で囲んだという、あのバビュロンの都での話です。二人の馴れ初めは、家の近さが取り持ったということになりますが、時とともに、この恋がつのってゆきました。 親たちの反対さえなけれぱ、めでたく結ばれたふたりだったでしょう。でも、こればかりは、親たちにも反対のしようがありません。つまり、ふたりは、同じように気もそぞろで、恋の炎に身を焼かれていたのです。なかに立ってくれるような、腹心の友もありません。うなずきと目くばせが、語らいのすべてです。そして、つつめばつつむほど、炎は燃えたちます。 両家を境する壁に、細い裂け目がありました。むかし、建築ちゅ
<おいしそうな?松ぼっくり> 別名 ヨーロッパトウヒ,オウシュウトウヒ 学名 Picea abies マツ科トウヒ属 原産地 ヨーロッパ <友人から届けられたドイツトウヒの幼木> モミ類の松ぼっくりは木に上向きにつきますが、トウヒの種類は下向きにぶら下がります。松ぼっくりが熟すと緑色からだんだん明るい褐色になり果鱗が開きます。写真は、数年前にフィレンツェ(伊)の山手を歩いていて思わず拾ったものですが、原産地では高さ50~70メートル,直径2メートルの大木になり、街路樹,公園樹,クリスマスツリーに利用されています。また、建築材やピアノの鍵盤,バイオリンなど弦楽器の素材にも使われています。鳩時計についている重りは、この松ぼっくりを模したもの。 よく似た木に、モミの木,ツガの木などがありますが、ドイツトウヒはヨーロッパでは森林を構成する代表的な木として周知で、特に、ドイツのシュヴァルツヴ
amateur(アマチュア)という英語は、「愛する人」という意味のラテン語 amator(アマートル)が語源である 。英語の amateur の日本語訳は、通例「素人」(しろうと)や「愛好家」となるが、語源に照らすなら、後者が言葉の成り立ちをより適切に伝えていると言えるかも知れない 。 他方、professional(プロフェッショナル)という英語は、「専門家、くろうと玄人、プロ選手」といった日本語に対応する。元来形容詞であったこの単語が名詞として用いられるようになったのは200年ほど前のことであり、さらに遡れば、宗教上の「公言、宣言、告白」といった意味をもつ profession (13世紀ごろから用いられた用例)に由来する 。 profession は、動詞の profess とともに、「公に宣言する」という意味のラテン語 profiteor(プロフィテオル)の完了分詞 profess
知識と科学 「知識」は英語でknowledge という。これは「知る」を意味する動詞 know の名詞形である。knowledge を用いた英語表現に「知識は力なり」(Knowledge is power.)というのがあるが、これは、Scientia est potentia.(スキエンティア・エスト・ポテンティア)というラテン語の英訳である 。この表現をホームページの「ラテン語格言集」に掲載したところ、高校生から次の質問を電子メールでいただいた。 Q. ラテン語のscientiaと英語のscienceには何かつながりがあるのですか。スペルから二つの単語につながりがあるというのは想像がつくのですが。 この質問者は、なかなか鋭い勘をしておられる。science(科学)の語源はラテン語のscientia(知識)であり、scientia(スキエンティア)はscio(スキオー=知る)の派生語である
「芸術」という言葉は、art (アート)の訳語として明治時代に生まれたが、カタカナの「アート」とともに今ではすっかり日本語の中にとけ込んでいる 。 「芸術」に関する英語の格言に、Art is long, life is short. がある。一般に「芸術は長し、人生は短し」と訳される。これはギリシアの医学者ヒッポクラテス の言葉とされ、そのラテン語訳は Ars longa, vita brevis. として伝わる。その英訳が、Art is long, life is short. ということになる。このうち、英語の art (アート)はラテン語の ars (アルス)に対応し、日本語では「芸術」と訳される。 しかし、ラテン語の ars はギリシア語のテクネー に相当し、本来は「芸術」というより、自然に対置される人間の「技」や「技術」を意味する言葉であった。たとえば、英語 art の形容詞形
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