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やる気の出し方
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IT人材が不足してるんだって。零細Web制作会社で言えば、退職者が残したubuntu12サーバーに眠るRails5アプリをすぐにDDDでマイクロサービスに再構成して、jQuery満載のコードを全て読み下したうえで、フロントエンドをReactかなんかのSPAに全部書き換えて、E2Eを含めた自動回帰テストを整備して、ついでにCIも整備して、k8sにデプロイできるようにして、ドキュメントは小まめに残し、職場の心理的安全性を落とさず、飲み会にはかかさず参加、役員との関係も良好で、定期的な勉強会も開いてくれて、それでも残ったプライベートの時間を最新の技術動向やセキュリティ情報の収集に全量突っ込んでくれる、そんなごく当たり前のエンジニアが不足している。ついでに言うと、人類の原罪を一身に贖ってくれるスキルの持ち主も不足しているらしい。多分、我々はもっと求人サイトに金を払うべきなんだろうね。 同業者から、
あるいは私たちがPKIについて説明し続けなければいけない理由 Web屋のなくならない仕事の一つに「SSL証明書とPKIについて説明する」というのがある。 世の中のサイトはだいたいhttps://というアドレスでつながるように出来ていて、httpsでつながるということは何らかのSSL/TLS証明書が必要だということだ。(さもなければchromeがユーザーに不吉な警告を発することになる) 証明書が必要になる度、同じ質問が繰り返される。「なんか全部値段が違うけど、どの証明書(ブランド)がいいの?」と。そして私たちは毎回困ってしまう。 エンドユーザーの立場で言えば、証明書が有効でありさえすれば、無料のLet's Encryptでも21万円するDigiCertグローバル・サーバID EVでも、Webサイトの利便性は何も変わらない。私たちWeb制作業者の立場でも、代理店契約でもしない限り、証明書そのも
id:cildさんが久しぶりにブログを更新して、それが実に良かった。 だって 鉄の棒でそこらじゅうを狂ったように叩きまくって、大声で罵倒した。そして最大ボリュウムで「二度とオレに指図するな!」と10回くらい怒鳴った。 だぜ? 人がキレているのを見るとふつう不快な気分になる。見苦しいなあと思ってしまう。しかし、本当はキレた本人が一番傷ついているのである。キレた後もしばらくドキドキして、自分は一時の感情のピークで何をしてしまったのだろうか、友情とか信頼とかそういう取り返しのつかないものを失ってしまったんじゃないだろうか、と不安になるのである。で、しばらくクヨクヨ考えているうちに、考えているのも面倒になってきて、キレちゃったものは仕方ない。もはやどうでもいい。と自暴自棄気味になって、まるで何もなかったように日常を過ごし始めるのだけど、その後も返す返す、ああキレちゃったなあ。と思い出して、もう自分
ネットバブル前夜、ホリエモンの会社がまだオン・ザ・エッジと呼ばれていた頃、パイナップルカンパニーというWeb制作会社が神戸にあって、社長のおじさんは、ナウいホームページを作ることにかけては関西随一と呼ばれていたその会社に見積もりを依頼したらしいんだけど、イキリにイキリきった営業に、当社は1000万円以下の仕事は請けないんですよ、と半笑いで門前払いされたことをずっとずっと根に持っていた。 おじさんと酒を飲むたび、何度もその話を聞かされるから、パイナップルカンパニーが2002年に倒産して、オーナー社長が行方不明になって、今や神田敏晶の出身企業と説明されるまでに忘れられた、というオチを、僕は何も見ずに書けてしまうほどだけど、きっと、おじさんがこの話で伝えたかったことは、貧乏な顧客を無下にして、高飛車な態度をとっていたら、いつかは商売が立ち行かなくなるんやで、ということなのだ。本当のところはわから
曖昧な男だった。 真っ暗な客席が取り囲む舞台の中心に立って、スポットライトで照らされた黒いスーツの輪郭が、強すぎる光に半ば溶けていた。 男は手を後ろにまわして、観衆の凝視を楽しむように、静止している。 時々、遠くを見るように顔を上げ、肩より上のシルエットを整えた。他の者がこれをすれば、あるいは落ち着きを失っているように見えたかもしれないが、この男の場合、所作があまりに堂々としているので、かえって油断ならない印象になった。 客席の暗がりに黒い頭が幾つも見える。それらは管理された動物のように整然と並んでいて、いくつかが耐え難くなってうつむいてしまう他は、動きがなかった。 男がゆっくりと観衆を見回した。 視線を向けられた者たちが息を呑むのが伝わってくる。しかし、男はすぐに興味を失って、中空に視線を戻してしまった。 ほんのわずか、落胆する声が漏れた。その小さな嘆息が、場内を駆け巡って、やがて、男を
スーパーの納豆売り場で、店員は品出しに夢中でこちらを振り向こうともしなかった。 私が買い物カゴを持って、物欲しそうに見ていても、店員は売り場を大量の納豆パックが入ったトレイで封鎖していて、客が商品を吟味できるスペースを作ろうともしない。 仕方なく、横の棚から手をのばして適当な納豆パックを手に取った。値札を見ると88円であった。私が売り場を離れても店員は黙々と納豆パックを積み続けていた。 何事にも限度というものがある。 この文章で言いたいことはこれに尽きるのだが、さすがにどうかと思うので、以下長々と書く。 不親切な技術者を私は嫌悪していた。非専門家のクライアントやPMの曖昧なオーダーを前に、ただ「出来ませんよ(理由は言いませんが」とだけ述べて、解決策や妥協案を提示するでもない、という態度を非道義的なものと捉えてきた。 例えば、最近見たメールのやり取りで言うなら、DNSレコードの設定を依頼され
というわけで、大して何も思いつかず、なろう小説も完結させず年末となった。 今年を振り返ると、本業のほうは呆れるぐらい悠々自適にやった。そういう事をすると仕事が全然来なくなるので、酒ばかりを呑んでいた時期がある。 おかげで今になってすごく忙しいのだが、不思議である。なぜまだ依頼するのか、もしかすると私が酒を呑んでいる間に同業者が消えたのかもしれない。 文章のほうは謎の閉鎖宣言があった。今になって思うと何が嫌になったのか覚えていないのだ。多分、ちょっとスネてみただけだと思う。 そしてまた書き出したらダンプに衝突した。 www.megamouth.info megamouthと言えばクソ社長というぐらいの代名詞になったエントリであるが、ITポエムブログで、閉鎖宣言して、再開して、わかりにくいエントリ書いたら爆発するとか思わないじゃない?消臭スプレーに穴を開けたので、給湯器のお湯で手を洗おう、ぐら
新年から夢のない話で申し訳ないのだが、表題のとおりのテーマである。 note.mu という記事があって、むやみに長いので飛ばし飛ばし読んだ。 大意としては、世の中には「書けない」プログラマというのがいて(元エントリでは学生さんのようである。さもありなん)そういう人はどうやったって書けるようにならないんだから、諦めろ、という話のようである。 で、じっと手を見て、下請け底辺のIT企業にいる私たちは、このような人々をどうしてきたろうか、と考えると、「放ったらかし」にしたなあ、と思うのである。 最初のほうは優しく教えていたと思う。話したりハンズオンしている時に、あっこの子、変数のことわかってないな、と感じたら、ホワイトボードを持ち出してきて、例の"x"と書いた箱の絵に矢印を引いて、値が入っている図を書いて、「わかった?」「あ、はい」みたいなやり取りをして終わり、という程度の「教育」である。 だが、
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