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神経細胞を仮想環境に接続――「意識」は生まれるか 2007年9月28日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Brandon Keim 2007年09月28日 神経細胞を培養するための多電極アレイ Credit:ジョージア工科大学神経工学研究室(4枚とも) 哲学者のルネ・デカルトが「われ思う、ゆえにわれあり」と言ったとき、おそらく、ネズミの神経細胞群が培養皿で切手サイズにまで育てられ、コンピューターに接続されるといった事態は想像していなかっただろう。 長年にわたり、科学者たちは、研究室で培養された脳細胞の発火パターンを観察することで、脳の発達についての研究を進めてきた。 しかし最近まで、培養皿の脳細胞は、情報を受け取ることができなかった。実際の灰白質とは異なり、信号を送ることしかできなかったのだ。 ジョージア工科大学の科学者チームは、より本物の脳に近い活動をする神経
神経細胞を「人工の記憶装置」に 2007年8月23日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Rob Beschizza 2007年08月23日 サイボーグの実現がまた近づいたようだ。 イスラエル、テルアビブ大学の研究者、Itay Baruchi氏とEshel Ben-Jacob氏が行なった研究によると、培養した神経細胞に化学的な刺激物を注入することにより、人工の記憶装置が作成できるという。 脳のかけらを取り出して、容器の中で「アップグレード」し、元の場所に戻すことが可能になるかもしれない。ロボトミー[前頭葉を切除する手術]の逆パターンだ。 あるいは、この研究は、映画『ブレードランナー』に出てくる人造人間『レプリカント』のようなものが作られる最初の萌芽かもしれない。 『DailyTech』の記事『Researchers Produce Chemically Opera
脳をネットワーク構造的に分析 2007年8月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brandon Keim 2007年08月21日 脳の中の機能の違いといえば、これまで、右脳左脳という「範囲」があげられてきたが、新しく、脳内の「ネットワーク」に注目する研究が登場した。子供が衝動をコントロールできず長期的な判断ができない原因は、ネットワークの発達段階の違いにあるという。 ワシントン大学の神経科学者Steven Petersen教授は、電力網やインターネット・システムへの需要を分析するときなどに使われるグラフ理論[訳注:ノード(節点)の集合とエッジ(枝・辺)の集合で構成されるグラフの性質について研究する数学の一分野]を使って、脳の機能のダイアグラムを作成する研究手法を採用した。 大学生たちが音や言葉を使ったゲームをしているときに活発に活動していた脳の39領域を特
幼児が生後18カ月前後に急激にボキャブラリーを増やすメカニズムは、意外とシンプルに説明できるかもしれない――そんな研究報告が8月2日、米科学誌Scienceに発表された。アイオワ大学のボブ・マクマレイ助教授によると、子供に「ボキャブラリーの急増」が起こるのは、難易度が異なる単語を同時に繰り返し学ぶという単語習得の方法によるものだという。 「発達心理学や言語発達の分野ではこれまで、ボキャブラリーの急増を説明するのに、ある時点で子供に何らかの変化が起こるからだと仮定してきた」とマクマレイ助教授。子供が「ものには名前があることを発見」したり、「より効率的なメカニズムを使い始め」たり、「習得した単語を使って、新しい単語を発見し始め」たりすることが理由だとされてきたという。 一方、同助教授は、コンピュータシミュレーションと数学的分析を行った結果、単語はある一定数の繰り返しを行えば習得できると考える。
「脳のペースメーカー」インプラントで鬱病治療 2007年5月29日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Marty Graham 2007年05月29日 迷走神経刺激(VNS)装置を鎖骨の近くに埋め込んで、左側の迷走神経に接続する。右側は心臓に直結しているので、必ず左側の迷走神経に接続する。 Illustration: Cyberonics Inc. サンディエゴ発――精神科医によれば、迷走神経を通して脳に電気パルスを送り込む新しい医療技術は、重症の鬱病の抑制に、少なくとも薬物治療と同じくらいの効果があるという。 この『迷走神経刺激(VNS)』セラピーでは、直径約5センチメートル、厚さ約1センチメートルの円板状の装置を左の鎖骨近くの皮下に埋め込み、頸部の迷走神経に接続する。電池で駆動する円板は、規則的な電気的パルスを迷走神経に送る。電気パルスは迷走神経を通って、
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実現近づく「脳波でタイピング」 2007年5月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Rachel Metz 2007年05月21日 電子メールを指でタイプするのは、ごく簡単な作業だ。だが、脳で考えるだけでそれができたらどうだろう? 脳波によるタイピングが、ほんの数年のうちに実現するかもしれない。そうなれば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳性まひ、重度の脊髄(せきずい)損傷などの障害を持つ人々は、介護者や家族との意思疎通を図れるようになるだろう。筋肉をほとんど、あるいはまったく使わずに、どのような程度であれ意思を伝えるのは、不可能か、そうでなくても非常に難しい。 ニューヨーク州公衆衛生局のウォズワース・センターに所属するブレイン=コンピューター・インターフェース(BCI)の研究者たちは、脳波を用いた電子メールの送信や意思伝達の実現を目指すシステムのテストに、患
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これは昔からある。 離人症的な場合は感覚が離れるので、それとは違う。 ぼーっとしていると、思考が勝手に動いているのがわかる。あるいは注意のある状態において思考が分離する。あ、コンピューター室が動いている、おまえら何やってんの、という感じだ。 常態においては思考と意識は不可分であるかのように感じられ、私の意識があたかもここにあるように感じられる。 ま、しかし、私の意識は私というロボットなのだろう。 私の胃腸が消化器官であるように、私の脳は思考器官なのだろう。 私という情感は内臓的に発生している。なので、そのあたりの実在の感覚は思考器官とは分離されているし、およそ欲望というのは、思考器官の外部からくる。あれだ、おおっ、その欲望を俺は受諾するのか的。 ま、それはさておき。 意識と思考において、思考はおそらく思考機関の本来的な機能ではなく、時間=記憶の装置だったのだろう。過去を保持し未来に防衛する
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