H3ロケットは最終試験﹁CFT﹂をクリア、幾多の試練を乗り越えいよいよ打ち上げへ‥宇宙開発︵1/3 ページ︶ ついに、H3ロケット初号機の打ち上げが2022年度内に実施される見通しとなった。これまで難航してきた開発の中で、何が起きて、それをどう解決したのか。打ち上げを前に、本稿ではそのあたりの経緯をまとめることにしたい。 日本の次期基幹ロケット﹁H3﹂がついに完成し、2022年度内に初号機の打ち上げが実施される見通しとなった。H3ロケットは当初、2020年度の初フライトを予定していたが、第1段エンジン﹁LE-9﹂の開発が難航。JAXA︵宇宙航空研究開発機構︶は2回にわたって打ち上げの延期を余儀なくされていた。 新型ロケットの開発において、エンジンは最難関であるといわれる。世界的に見ても、当初の予定通りに完成するロケットなどほとんどないくらいなのだが、H3ロケットには何が起きて、それをどう解
![H3ロケットは最終試験「CFT」をクリア、幾多の試練を乗り越えいよいよ打ち上げへ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8c5a34a0ffa67cda89da04db23775fb62001a31b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmn%2Farticles%2F2212%2F15%2Fcover_news040.jpg)