世界は難民で溢れている。国連難民高等弁務官事務所︵UNHCR︶によると、2022年末時点で紛争や迫害などにより故郷を追われた難民は1億人を超える。 難民と聞くと、シリアやウクライナ、そしてガザ地区といった西アジアや中東を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、日本からそう遠くない東南アジアにも難民がいる。そのうちの一つが、ミャンマーの﹁ロヒンギャ﹂と呼ばれる人々だ。3年前の2021年2月、ミャンマーで軍事クーデターが発生したことは日本人の記憶にも新しい。なぜロヒンギャは難民となったのか、軍事クーデターとロヒンギャ難民に関係はあるのか、今後ロヒンギャは祖国に帰還できるのか──。ミャンマー/ビルマ政治史を研究する長田紀之氏︵独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所 研究員︶に話を聞いた。︵聞き手‥関瑶子、ライター&ビデオクリエイター︶ ──ミャンマーは、人口の約70%がビルマ族ですが、他に
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