き
かな文字の一つ
き、キは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第2段︵か行い段︶に位置する。清音の他、濁音︵ぎ、ギ︶を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。
平仮名 | |
---|---|
文字 |
き |
字源 | 幾の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-13 |
Unicode | U+304D |
片仮名 | |
文字 |
キ |
字源 | 幾の一部 |
JIS X 0213 | 1-5-13 |
Unicode | U+30AD |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | KI |
訓令式 | KI |
JIS X 4063 | ki |
アイヌ語 | KI |
発音 | |
IPA | kʲi |
種別 | |
音 | 清音 |
概要
編集き に関わる諸事項
編集
●や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
●鉄道車両の記号﹁キ﹂は、
●JRなどで用いる車両形式名で、気動車︵に組み込まれた車両であること︶を表す。
●旧国鉄・JR貨車で、最大積載量が25トン以上を示す重量記号︵→ム・ラ・サ︶。
●貨車の一種である雪かき車︵除雪車︶を示す車両形式記号。
●片仮名﹁キ﹂は平仮名﹁き﹂の異体字または略字が元になったとする説もあり、字形・筆順から見れば自然である。
●日本式の天気記号では﹁キリサメ︵霧雨︶﹂の略で、片仮名の﹁キ﹂が雨の天気記号の右下に付くと霧雨をあらわす天気記号になる。
●大日本帝国陸軍は航空機の試作名称︵計画名称︶に機種やメーカーの区別なく統一した﹁キ○○﹂︵キ番号、例‥キ100︶の通し番号を使用した。これは、1933 年︵昭和8年︶に制定された陸軍機の試作名称で、キは機体︵キタイ︶を意味する。
●平仮名﹁き﹂の字形として3画目と4画目をつなげるものと離すものが存在するがどちらも扱いに差はない。