神職

神道、神社において神に奉仕し祭儀や社務を行う者

神職(しんしょく)とは、神道神社において神に奉仕し祭儀や社務を行う者のことである。

神職

概要

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鹿194621[1]

神職になる方法

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(一)

(二)

1946

(一)

(二)()

(三)



194512GHQ19461879

「神社本庁の包括下にある神社」の神職になるには

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「神社本庁の包括下にない神社」および教派神道の神社の神職になるには

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 「神社本庁庁の包括下にない神社」および教派神道の神社は、それぞれ独自に「神職の資格」を定めることが可能であるはずであるが、実際には要員を神社本庁の神職養成課程設置機関(→後述)で訓練させ、「階位」を取得させていることが多い。

「階位」の認定をうける方法

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19465



(一)

(二)

(三)

(四)

1,23,4

養成課程の種類

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神職養成所機関における養成課程の種類と受験資格・年限
名称 対象 年限 授与される階位  備考
予科  中学卒業  1年  直階授与  
普通課程I類  高等学校卒業またはそれと同等の学力を有する者  1年  権正階授与  
普通課程II類  高等学校卒業またはそれと同等の学力を有する者  2年  正階授与  
専修課程  以下のいずれか
 普通課程II類修了者・正階保有者・短期大学卒業以上
 2年  明階検定合格・正階授与
高等課程  高等学校卒業  4年  明階検定合格・正階授与 大学(国学院皇学館)の学部で「神職課程」として履修可能
専攻課程I類  大学卒業者  1年  明階検定合格・正階授与 大学(国学院皇学館)に設置
専攻課程II類  大学卒業者  2年  明階授与 大学院(国学院皇学館)の修士課程に設置
明階総合課程
  • 国学院大学の神道文化学部・皇學館大学の文学部神道学科の4年次に在籍し、3年次までに神職課程の所定の単位を取得している者
 6ヶ月  明階授与 大学(国学院皇学館)に設置

I()2

神職養成機関

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神職課程設置大学
名称 設置課程(学校固有の学部・学科・専攻名) 所在 設立年  備考
國學院大学
  • 普通課程I類 (別科 神道専修 I類)
  • 普通課程II類 (別科 神道専修 II類)
  • 高等課程 (神道文化学部またはその他の学部で「神職課程」履修)
  • 専攻課程I類 (神道学専攻科)
  • 専攻課程II類 (文学研究科 博士課程前期 神道学・宗教学専攻)
  • 明階総合課程 (神道文化学部の4年次に履修可能)
 東京都渋谷区  1920  
皇學館大学
  • 高等課程 (文学部神道学科またはその他の学部・学科で「神職課程」履修)
  • 専攻課程I類 (神道学専攻科)
  • 専攻課程II類 (文学研究科神道学専攻(博士前期課程))
  • 明階総合課程 (文学部神道学科の4年次に履修可能)
 三重県伊勢市  (1882)1962  


 
熱田神宮学院(左は愛知県神社庁)
神職養成所(専門学校・各種学校)
名称 設置課程 所在 設置年  備考
志波彦神社・鹽竈神社神職養成所
  • 普通課程II類
 宮城県塩竈市 (1943)1946  
出羽三山神社神職養成所
  • 普通課程I類
  • 普通課程II類
 山形県鶴岡市  (1883)1962  
神宮研修所
  • 普通課程II類
 三重県伊勢市  (1952)1969 男子のみ募集 
熱田神宮学院
  • I類(権正階課程)
  • II類(正階課程)
 愛知県名古屋市熱田区  1950  
京都國學院
  • 普通課程I類
  • 普通課程II類
  • 専修課程
 京都市上京区  (1885)1955  
大社國學館
  • 別科
  • 本科・選科
 島根県出雲市  (1938)1956
大阪國學院※※
  • 1年次(直階課程)
  • 2年次(権正階課程)
 大阪市中央区   通信教育機関 

※大社國學館の別科は予科に相当。本科・選科は普通課程II類に相当し、受験資格は本科が高卒(高卒相当)、選科は直階保有者。
※※大阪國学院は高等学校卒業以上を受験資格とし、1年次に直階、2年次に権正階の授与を受けることができる。

階位

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5




















身分

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[2]


長老

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徳望衆に秀で人格見識共に勝れ多年奉仕神社の県営に神徳の発揚に力をいたし老齢に達する迄神社界の先覚として終始一貫斯道の為に貢献し功績抜群なる者(表彰規程第2条第3号)に対し授与される功績状を授与された者に対し、長老の敬称を贈ることとなっている(長老に関する規程)。

服制

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()
 
 



殿殿11

正装(=衣冠)

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 - 

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 - 

 - 

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礼装(=白色無紋の衣冠)

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[3]

常装(=狩衣等)

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[3]

2[4]














職階

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神職と巫女(東京・明治神宮

1[5]







78901退退91退退退

301323334

神社界における学閥

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以下に列記した神社はあくまでも、在籍する神職職員が院友もしくは館友のどちらかに偏っている別表神社であり、実際には、出身校に拘らずに職員を採用している神社の方が多い[6]

かつての神職の職制

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2222352711橿1

1213

10









1

2






脚注

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  1. ^ 小平美香『女性神職の近代』 ペリカン社 ISBN 9784831512321
  2. ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』発行出雲大社教教務本庁
  3. ^ a b c 『出雲大社教規定』発行出雲大社教教務本庁昭和58年6月9日全33頁中30頁
  4. ^ 「皇室典範第二十三条天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。」 皇室典範 - e-Gov法令検索
  5. ^ 『神道』 115頁。
  6. ^ 西野神社. “神社界の学閥 - 西野神社 社務日誌”. https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2007/04/18 2018年2月14日閲覧。 

参考文献

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  • 井上順孝『神道』(初版)ナツメ社図解雑学〉(原著2006年12月4日)。ISBN 9784816340628 

関連項目

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外部リンク

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