I
ラテン文字の9番目の文字
Iは、ラテン文字(アルファベット)の9番目の文字。小文字は i であるが、トルコ語にあっては点のない ı である。
Ii Ii | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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字形
(一)大文字は、1本の縦棒である。ただ、それでは見分けがつきにくいせいもあってか、手書き文字(ブロック体)では普通セリフを上下に付ける。筆記体では、本体は下部が左に流れるが、ベースラインを超えない。また、右下から左に弧を描いて文字の頂点までの飾りを付ける。亀甲文字は
で、書体によっては
(J)と区別が付かない。また、Tの筆記体と紛らわしいが、亀甲文字でTは
のようであり、区別が付く。
(二)小文字は、縦棒の上に(トルコ語を除き)点を付ける。縦棒はしばしば下部が右に曲がり、折り返すこともある。筆記体で前の文字から続くときは、下部左から、右上に向かって後で書かれる本体に合流する。亀甲文字は
。
呼称
音素
歴史
Iの意味
●ヨウ素の元素記号。
●小文字は、数学分野で虚数単位 (imaginary unit) を表すのに用いられる。
●電流を表す。
●英語で一人称の単数形主格を表す代名詞で、﹁私は﹂と訳される。なお、この意味では常に大文字で記される。︵例文‥I have a peso. 訳‥私は1ペソ持っている︶
●旅行案内所(information)
●インターネット(internet)や情報(information)を意味する。例‥IT革命
●ローマ数字の一。
●二十進数において、十八︵十進数の18︶を一桁︵一文字︶で表すのに用いられる。
●電気業界で日本IBMを表わす符丁。
●IQなど、知能(intelligence)。
●いくつかのプログラム言語(代表例はFORTRAN)で、整数(integer)ないし整数である変数を表す。このことから、ほかのプログラム言語でも整数である変数に用いられることが多く、ループの回数を数える変数(iterator)として多用される。
●オランダ語で用いられる合字IJ、ijは、独立した文字として扱われる。
●トルコ語などではIの小文字は点のないıであり、点の付くİ及びその小文字のiと区別される︵別の字である︶。
●石川梨華の第3弾の写真集のタイトル。イニシャルであるIshikawaから。
●三菱自動車工業の軽乗用車。→三菱・i
●エンジンの燃料噴射装置の英語のinjectionの頭文字のi。また、この装置が装備されていることを表す。︵例 BMW330i、PGM-FI︶
●日本の地下鉄駅ナンバリング制度では、東京では都営地下鉄三田線︵MIta、Mは丸ノ内線があるため︶、大阪では大阪市営地下鉄今里筋線︵Imazatosuji︶を表す。
●iモードは、NTTドコモが提供する携帯電話サービス。
●アメリカ合衆国で、加盟局数の規模が小さい﹁ミニ・ネット﹂で放送されるネットワーク組織名。小文字のiを用いる。